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メンテナンス

今日は茂原、工場は通常営業

 本日は、56レーシングの手伝いで茂原サーキットへ行ってきます。

 工場は第二チーフの矢作が仕切り、岡村も出勤し通常営業です。御用の方はいつでも連絡ください。

 

ミニバイクライダー、河合ちゃん

 河合ちゃんの愛称で親しまれているミニバイクライダーの河合さんが、オーリンズのTTxを仕様変更に持って来てくれました。

 先週オーバーホールを行い仕様変更を施し、茂原ツインサーキットでテストを行ってもらい、問題点が見つかり改善のため再入庫です。全バラはせずに伸び圧のシムだけ組み替え、車体に取り付けました。実車があればそこで押して確認できるので助かります。組み直した仕様はかなり感触が良かったので、期待できます。

 しかし、自分が考えている以上に大きな差が出て、正直驚きました。小変更のつもりが全く違った動きとなって現れたのは、良い学習となりました。

 

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気付くかどうかは、感受性

 昔から父に「感受性の鈍い奴は駄目だ」と言われ続けています。

 いまオーリンズのTTxを改造する仕事を進めていますが、リザーブタンクの内壁がこれまでと違った仕上がりだと気付きました。最初は何故だか分かりませんでしたが、じっくり観察し仕上げ方法が見えてきたので、変更の意味も分かってきました。

 

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CB1300SF・SC54について

 今朝、お客様からご自身の乗るCB1300SFについて書かれた内容のメールを頂きました。

 約一年ほど前に依頼を頂き、フロントフォークを当社独自のSGCFと呼ぶ右フォークを伸び、左フォークを圧の調整に改造しました。リアにはFGを取り付け、スウィングアームのピボットベアリングの交換も含め、車両全体をメンテナンスしました。話を聞き、タイアの減り方を見る限り、かなり走れてバイクを理解されている方だと察し、これならとことん改良を施せば絶対に楽しんでもらえると自身があったため、そのプランで話しが進み、一月ほどで納車しました。

 巷間ではCB1300SF・SC54は万人向けで面白くないなど様々ですが、私の評価は全く違っていました。国内、国外の車両を問わずバイクや車をつまらない乗り物にしている大半の原因は、サスペンションにあると考えています。CB1300SFもフロントの足りない部分を補い、リアサスをFGのFSM11かオーリンズのグランドツインに交換すれば、相当なレベルのスポーツバイクへ生まれ変われます。もちろん車重は重いのですが、それも捉え方・考え方次第で味方にできます。競技などを考えずに「楽しく乗れるのか?」に焦点を絞れば、十分に遊べる車両です。

 今回、お客様のメールに書かれていた評価で、一番うれしく感じるのは「サスの懐の深さ」との文言です。タイアにより変わったバランスを、調整次第で最良の状態へ持って行けるその幅の広さを感じてもらえ、望外の喜びです。しかし、お客様の調整能力も卓越した部類だと思います。

 私が目指しているのは、乗ってすぐに「この車両は凄い!細かい事は分からないが、とにかく楽しい」と思って頂ける車両造りです。乗って直ぐには分からなくても、晴れの日、雨の日、街乗り、ツーリング、人によってはサーキットでのスポーツ走行など、多くの状況を経験し少しづつバイクへの理解を深め、数年先に待っているオーバーホールでお客様から要望を反映し再調整、そこからまた高度なバランスと高い質感を持ったサスペンションに仕上げる。そして10年も経つ頃には、とんでもない車両に仕上がっている。こういうのを目標にしています。

 今回のCBでは総額で40万円の仕事でした。例えばカートリッジの無いゼファー1100などは50万円以上かかります。しかし、自分のバイクをもっと楽しく走れるようにしたいと考えている方や、外観は変わらなくても中味を良くしたいと考える方はに、当社で改造するのが最良の選択になるはずです。

 このブログをもってメールを下さったお客様への返答にするつもりです。お客様のメールの最後に「ブログはほぼ毎日よんでいます」とあるためです。これもまた嬉しい一文でした。

 

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良い物ほど腑分けが難しい

 今年に入り、Ferrari・456GT、Porscheの911タイプ996カレラ2、BMW・E46、E90、F30、G30、ホンダ・アコード、レジェンド、VW・ゴルフのヴァリアンテなどかなり多くの車に乗る機会を得ました。

 これらに乗り感じるのは、高度にバランスの取れた車(バイクも含め)は、問題点を見つけるのに、非常に難儀します。最近は車のダンパーやサスペンションに対する評価を常に心がけているため、見極めにかかる時間が短くなってきましたが、それでも苦労する車もあります。

 人それぞれ、物を評価する軸があるのでしょうが、私のそれは一言で表現すれば「バランス感」です。細かい粗があっても、全体としてのまとまりをもっていれば、評価は高くなります。そのような車両を仕上げられるのは、作り手が全体を観る目を持っていると同時に、自分で造り自分で乗るからこそ、素晴らしい仕上がりに成るのではないでしょうか。

 今の私のセッティングにおける目標は、全体を高度に調和させたうえで、個々の要素(ダンパーやバネ、ブッシュ、幾何学)を重箱の隅を突くように細やかに仕上げる。という事です。それを早期に実現し、お客様の車両を更に高い水準へと仕上げ、驚くような乗り味を体感してもらえれば、この仕事においては、これ以上ない満足を得られると考え、日々研究を続けています。

 

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旋盤加工

 VF750Fのリンクを削る必要があり、手持ちの機械で何とかしようと考えました。

 私には旋盤の師匠と思う方が二人います。そのうちの一人は品川で樹脂加工業を営む桜井電機の桜井進一さんです。この方が旋盤でキー溝を掘る姿を見て、考え方次第で多くの加工が可能だと知りました。

 3年近く前に会社でインスタを始めたのですが、そこで見ているのはバイク、車、猫、イタリアそして機械加工です。写真だけでなく動画でもみられるため、学ぶ教材として便利です。YouTubeでも機械加工動画を見ています。

 

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エア抜き

 ドカイテのモンスター用ザックスをオーバーホール致しました。

 ロッドは自社製のSGSA16へと交換し、小加工を施し無事完成しました。エア抜きは圧ダンの調整部分から行いましたが、アダプタを製作しバキュームポンプの使用を可能にしています。

 ザックスと言えば、ハスクバーナのリアサスも同社製でこちらもオーバーホールを済ませました。ザックスは知人いわく、四輪においてかなり先行したメーカーだそうです。二輪では二流メーカーの印象です。しかし、細部を見渡すと良い部分もあります。ダンパーは漏れるとの前提で、交換部品との考え方で製造しているような気がします。

 

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アルミのひび割れを調べる

 部品のひび割れを確認したいとKⅡプロジェクト様から依頼があり、アルミの割れを調べる「カラーチェック」や「レッドチェック」と呼ばれる方法で検査しました。

 先ず洗浄を行い、次いで赤い浸透剤を吹きかけ、時間をおいて浸透した後に赤い浸透剤をふき取り、現象剤で確認します。車のアルミホイールの割れを調べるのにも頻繁に用いられるそうです。

 

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純正ロッドの加工により得られる情報

 オーリンズの純正ロッドを加工しました。

 加工することで分かる事があります。どこにどれくらいの深さで焼き入れがしてあるかです。

 SHOWA、KYBなどは焼き入れ無しで表面にハードクロームを張っただけです。しかもロッドの母材は割と柔らかい様に感じます。これは折れずに曲がるようにしたいという意思もあるでしょうし、価格面も大きいと思います。

 オーリンズは全数かどうかは分かりませんが、16ミリのシャフトはエンドのネジ部分には焼き入れが無く、バンプラバーの付く辺りから焼き入れがしてありました。それほど深くは有りませんが、母材に直接メッキを掛けるのと焼き入れ有では耐久性が大きく違います。

 色々な事をすれば、色々と知る事ができて面白と感じました。

 

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ハーレー用のカシメ型ダンパー

 定期的に作業依頼のあるカシメ型ダンパーです。

 安価で、製造にかかる時間が短く、工作精度にうるさくないため、当然販売価格も割安になります。しかし、車両の年式が旧かったり、輸入車で価格が高い場合にはオーバーホールで対応可能です。

 他社がカシメ型のオーバーホールを開始したので、当社としても先行した意地に掛けて、再カシメの作業を改善しました。早く綺麗に仕上げる方法を模索しています。更に冶具を製作して早く綺麗に仕上げてみます。

 ハーレー用もSHOWAが造っています。

 

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