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FG

セイクレッドグランドの現状

 今年に入ってから、車両預かりで大きく手を入れる仕事を多く依頼いただいております。

 現在作業を待っているのはZX-10R、GSX-R1000、CB1300SF、CB1100EX、ZX-12R、GPZ900R、NSR250Rなどです。これにFGの依頼も多数いただいており、昨年とは依頼の内容が大きく様変わりしています。
私が考える深みのある楽しい乗り味を作る事に、賛同いただけるお客様がこんなにもいる事は望外の喜びです。

 他にも、ダンパー単体でオーバーホール依頼をくださる方(お店)達も、仕上がりの良さを求め当社に仕事を頂いていると思います。その信頼を裏切らない様、社員とアルバイト含め頑張ってまいります。

 天候が回復したら883Rの試乗セッティングを行い、それらに続く車両の評価を行いながらも、通常オーバーホールの品とFGの製作依頼をこなしてゆきます。今月は作業数も多く大変そうですが、お客様の喜ぶ様を想像し張り切って仕事をします。

 

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ハーレー883RのFGを作業

 ハーレーの883R用FGをオーバーホール致しました。

 今回はプレミアムラインで依頼を頂き、単なるオーバーホール以上に微細に手をかけ、上質な作動性を得ることに成功しました。
ロッドは傷みがあり交換となりましたが、新品をただ取り付けるのではなくロッド研磨SP/Eと呼ぶ特別な研磨を施し、シリンダーも採寸と研磨を施してあります。

 エア抜きは当然、抜けるまで行います。これが一番重要な作業だと考えております。治具を作り色々な車種で機械抜きを行えるよう徹底しています。

 上下の取り付け部分に使うピロボールも全数交換し、良い動きを取り戻しました。FGはオイルシールが特別で、ただのゴムとは一味違う動きを見せます。当社で企画する部品は必ずFGのオイルシールか、国産でも類似した品を使っております。この部分だけ作り替えても体感できるほどです。

 

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FGは限定販売です

 昨日お越しになったCB1300SBのお客様は、FGのツインショックを購入下さいました。

 FGはイタリアにて手作業で一本一本組み立てられ、日本に届きます。昨年、FGで3日間の一般向け講座を受けた際に組み立て風景も確認できました。
正直、当社の方が緻密で丁寧に組み作業を行えているとの確信を得られました。そこ得た着想を元に今年からFGの販売方法を変えてゆくつもりでいます。FGを素材として輸入し当社にて組み立て、又は組み直しを行い、一人一人のお客様に向けより適した仕様で出荷、取り付けを行いたいと考えております。

 完全なフルオーダーのみかもう少し緩い設定も必要かなど、色々と検討はしておりますがまだ結論は出しておりません。ただ販売数を増やすのではなく、購入いただいたお客様にFGの性能の良さを体感してもらった上でご自分の車両が想像以上に楽しい車両に変わる、変えられる事を知って欲しいと考えています。

 社外品のダンパーは数多くありますが、FGといえどもそのままでは最上級とは表せません。今後は「そんな高くて拘りの強い品を買う人は居ない」と言われる程に猪突猛進で振り切れた品を提供して行きたいと思います。

 

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CB1300SB,楽しいバイクを創り上げる

 先日、メールを下さった方が本日お越しくださいました。

 CB1300SBの前後サスペンション・オーバーホールに関しての問い合わせでしたが、挨拶を済ませ早々に現車に触れ問題点を確認できました。前輪の空気圧が低いようなので確認したところ、2Kを下回っていたため前後共ゲージを使い適正な値を入れ、動きを確認して問題が解消したことをお客様にも感じていただきました。
 その次に、リアの減衰を伸び圧共に一段づつ、フロントの伸び減衰は1/4回転変化させました。自分に変化が体感できるのかとお考えだったお客様も、その程度の変化を明確に感じ取っていました。

 私のバイクに対する考え方、セッティングの方向性、料金と優先順位を伝えメニューが決まり依頼も正式に頂けました。お客様に満足を届けるためには十分な予算をいただきました。それなりに高額になりますが、微に入り際に渡り造り込み走る楽しさを追求してみます。

 この車両の方は50代でした。私自身も四十を迎えるにあたり、そろそろ残された時間を計る年頃になった事もありまして、壮年期の方が少ない時間において高い満足感を持って乗れる車両を作ってゆきたいと、強く考えるようになりました。

 ただ乗って楽しい以上の何かをバイクや車に求める方は、一度相談ください。何かの切っ掛けくらいにはなるかもしれません。

 

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リザーブタンク無しのダンパー

 部品点数を減らす目的で、リザーブタンクを持たないダンパーは多々あります。
 主たる目的は価格を抑える事だと思いますが、リザーブタンクの設置場所が設けられない場合もあるようです。

 リザーブタンクが無いダンパーに対して感じる問題点は、エア抜きが行いずらい点にあります。昔からある簡素な作りの気液混合型(エマルジョン)はオイルとガスが混ざり合うため、気泡が発生しやすく減衰力の低下を招きます。これは全ての性能が低く、時間と金額面以外に有益性は認められません(しかしこれも重要な性能と言えますが)。

 オイルとガスを分けるフリーピストンを持つ場合は、エマルジョン型と比較し大幅に性能が向上します。但し、フリーピストンからエア抜きが可能な高性能タイプとそうで無いものもあり、これは分解しなけらば判別が付きません。
 写真でわかるように、フリーピストンに専用の穴が空いています。

 フリーピストンを持っていても車両メーカーが純正採用するような、シリンダーとアッパーマウントの支持部分(シリンダーヘッド)が一体のダンパーは、エア抜きがフリピからは不可能です。当社はこのようなダンパーでもエア抜きをバキュームポンプで行える加工を施し、驚くほど安定した性能を現実にします。純正ショックそのままでも作業次第では作動性はかなり完全できます。

 質の高いオーバーホールを味わってみたい方は、一度連絡ください。

 

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CB1300SBに乗りました。

 以前に車体ごと預かり乗り味を整えたCB1300SBのお客様がBT1100を試乗に来てくださいました。

 試乗に際して私がお客様のCBに乗り、いつも走る道を先導しました。BTの乗り味がとても良かったと評価していただき、製作者としても満足しましたが、実はブルドッグのサスはまだまだ手を加えなければならない箇所があり、仕上がりは80点程度です。
 フロントの減衰、リアのスプリングと減衰、ブレーキパッド変更など100点を目指しこれかも進化して行きます。

 お客様のCBはリアにFG、フロントは右伸び、左圧のフルアジャスタブルに改造する当社のSGCF4Pになっており、その後にプレミアムライン・プラスと銘打ったオーバーホール以上の仕様変更も施したスペシャルフォークに仕上がっています。
 お客さまがツイッターで書いてる文章を度々目にしていましたが、実際に乗ってみた印象は、リアのFGに比較して純正改造のフロントの方が質が高いという事実に少々驚きました。まるで抵抗を感じない(オイルが水ではないかと感じる柔らかな動き)のに、乗れば動くところは動き、止めるところはしっかり止まります。摩擦抵抗を極限まで減らし、減衰で動きを制御する利点が際立っていました。極微低速の減衰はオイルシールとダストシールが作り出し、各部表面の程よい荒さが適度な動きを演出します。もう少しメカニカルな抵抗で微低速の力を出しても良さそうです。
 グリスはFGのスペシャルグリスを用いて、長持ちしながらも滑らかな動きを作り出します。

 反面、リアショック は摩擦抵抗が微かに感じられます。これはフロントが激変したせいで感じる程度であり、一般的な範疇かそれ以下です。FGはロッドをφ14で作り、オイルシールの材質を吟味しているおかげで、ダンパー単体、または手押しでは抵抗を強く感じるのですが、車両にまたがり動かすと驚くほど滑らかです。
 しかし、そのFGですらフリクションロスを感じました。次回のオーバーホールでは、この抵抗をどこまで減らせるかが前後バランスの肝となりそうです。

 前後ショックが良いのは中身まで含め、私自身が設定し作り上げたので良いと感じて当然かもしれません。しかし、車体のセットアップを行なったお客様の腕もまた見事でした。前後のバランス(当社ではロードコンタクトテクノロジーと呼びます)が見事に調和し、バイクが綺麗に曲がって行きます。
 いつも走る道なので、車両を読み解くポイントは熟知しています。そこで感じたのはタイトコーナーをスパッと曲がる設定だという点です。これはギャップをいなした際の前後ショックの動き量(バネ系)やお釣り(減衰系)から読み解けます。
 お客様に話したところ私が考えた通り、狭い道を小排気量の車両と一緒に走るため、小回りの効く設定だそうです。ここまで綺麗に仕上げるのは見事というほかありません。このCBで特筆すべきは車両の至る箇所において締め付けトルクを管理し、フレームのしなり具合を乗り手の好みに仕上げている点です。この観点から申し上げれば、BTは少々雑味が多い感じです。

 締め付けトルクと方向性を持ったセッティングにより、このCBは癖のない自然なコーナリングを実現しています。かといって没個性ではありません。好みの点でいえば、若干プッシュアンダー気味のコーナーリング性を感じました。一番の要因は17インチタイアに35オフセットステムでは、舵角のつき方がキツく、フロントタイアを押してしまうからです。BTはこれを嫌い車体姿勢で誤魔化しています。しかし、これを解決するにはステムオフセットを変えるしかなく、金額も安くないためこの改善を実行するのは懐具合がキモになります。

 車体の仕上げから私自身も学ぶことが多く、それを今後に活かして行きたいと感じました。

 

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サスペンション色々

 昨日と本日は大量に組み作業を行なっております。

 RZ250RのFGはイタリアに設定がないため、当社が独自に製作しております。今後はこの様なオーダー品の販売方法を確立して、より価値のある製品を提供して行ける様に下地を整えます。
  RZのスイングアーム側はボルトの締結ではなくシャフトが通り、単に引っ掛かっているだけの状態なのでなるべくガタを減らさなければ、伸び圧が切り替わる瞬間に大きな不快感を乗員へ与えます。この部分は旋盤で削り出した部品を圧入し、挿入後の寸法も計算して作ってあります。
 ロッド、シリンダー、内部の仕様を作り込み、ダンパー単体で押せば驚くほど滑らかな作動性を感じ取ることができます。ただ簡単に摩擦抵抗(フリクションロス)を下げれば良いのではなく、オイルシールの程良い抵抗と、動き出した後の摩擦が絶妙に調和を保った作動を実現し、ライダーがヘルメットの中でニヤニヤする様な楽しいサスペンション・・・ではなく楽しバイクが出来上がります。

 今日は仕上がったFGの発送に加えSHOWA、KYB、オーリンズのリアにフロントが作業予定に入っております。雨の降る静かな土曜日は集中して作業に臨めるため、沢山仕上げてゆくつもりです。

 

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忙しい土曜日

皆さま御機嫌よう。

本日はモテギで行われたエリア88・・・ではなくエリアNSRへ出店しました。
NSRではお馴染みのモトールエンジニア様から誘いを受け、NSR専門誌のプロスペック松田様を紹介頂き、実現しました。

NSRの専門店から、タイア専門店、はたまた削り屋さんのスペシャルなアクスルシャフトなど、沢山の面白い情報を得られとても楽しく過ごしました。

大勢のお客様に話しかけて頂けて、とても嬉しく思います。初めて話をするショップ様からも、話を聴かせてもらったりして情報交換ができ、知見を広められ有意義でした。

途中、コースの先導をする中野真矢さんにも会えましたが、とても綺麗な女性と一緒にお茶を飲んでらしたので、話しかけるのは躊躇いました。今度奥様に会ったら言いつけようと心に誓った次第です。

準備不足は否めませんでしたが、イベント参加を経験し、時間の参加が許されたなら、色々と用意を重ねてお越しになったお客様に楽しんで頂けるように心を砕きたいと思います。

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RZ250RのFGを制作、今後の展開

 みなさまごきげんよう。

 本日はFGの仕様変更を進めております。
 以前にも製作実績のあるRZ250R用です。そうだとしても全く同じ仕様は作っても面白くないので、今回も少しは漸進するように努めます。

 今週末はもてぎでNSRの専門誌「プロスペック 」がイベントを開催します。そこに参加するべくNSR250のFGも製作し、数は少ないのですが即売できるようにしようと思います。そこで一名様5分程度を予定し、セッティング相談からサスペンションの疑問などを答える時間も設けます。
 なぜ5分かと言えば、私は元来話が長く1時間でも2時間でも話を続けてしまうために、自分で時間制限を設けなければ沢山のお客様と接する事が出来なくなってしまうからです。

 FGを初めて分解してから早15年が経ちます。ここ6年ほどは年間でかなりの数を触るようになり、FGの良し悪しをかなり把握し、改良すべきポイントから長持ちさせるための手法、メーカー純正よりも動きをよくする方法など、多くの発見がありました。
 今後はプレミアムライン・オーバーホールで培った作動性向上の技術を投入し、上質なダンパーを提供することにより、更に楽しい(凄い)乗り味のバイクを演出してゆきたいと思います。

 

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旧知の方が来てくれました。

 本日は10年以上も会っていなかった知人が訪ねてくれました。

 久しぶりにバイクを買ったそうですが、ステアリングダンパーからオイル漏れがあり、その修理の相談でした。
現在は狛江市に住んでいるそうで、近所のタイア屋さんでタイア交換の際にステアリングダンパーからのオイル漏れを指摘され、気付かされたそうです。知り合いのサスペンション屋(当社の事ですが)に相談すると話したら「ステダンのオーバーホールが出来るかどうかでサス屋のレベルがわかる」と言われたそうです。そこで当社の名前を出したところ「セイクレッドさんなら大丈夫」との回答に「狛江の地まで名前が知れ渡ってるとは頑張っているな」と感じたそうです。
 そのタイアショップは当社と付き合いのあるお店ではないため、知らない方にも当社の努力が伝わっていると知り、私も嬉しくなりました。

 知人に私のBT1100を試乗してもらったのですが、とても高い評価を頂きました。近所を少し走っただけでBTの仕上がりを感じてもらえ、最初はステダンに加え前後サスのオーバーホールを考えていたところ、改造までしなくなってしまい、結局25万円ほど予算を頂き作業することとなりました。

 最近感じるのは、お客様からの言葉で多くの事に気づくことができます。BT1100の試乗車はとても破壊力があり「30代より上の大人に乗せたら、みな改造したくなる」と教えてくれました。色々と大変なこともありましたがBTを仕上げて良かったと思います。
 しかし!BT1100はまだまだ発展途上です。フロントのシム組、リアのスプリングレートとシム組に手を入れたなら、更に良くなる確信を持っています。

 週末はGSX-R1100のお客様がオイル交換に来るので、BTを乗って頂き、評価を聞くのが楽しみです。

 

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