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NSF250R

56design sport発表会

 先週の土曜日は56デザインスポルトの発表会へ行きました。

 新しいライダー、新体制、ニューデザインの車体色が発表となり会場へ来たお客様からも、歓声が上がっていました。

 今年のセイクレッドグランドは大槻を主に派遣します。私新保は筑波選手権を主に、手伝いへ伺う予定です。今後はGPチームに対するサスペンションメーカーのような立ち位置で、ダンパーのメンテナンスと車体セットの情報を吸い上げ、チームの担当者へ伝えそこで得た回答を反映させる事となります。

 今までと違い、筑波選手権以外は変則的なスケジュールとなりそうですが、また楽しみな一年が始まります。

 

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マスの集中化とピッチング、ホイールベース

 NSF250Rに関わった今年、ある人が言っていた言葉を又聞きして、再度考えをまとめる切っ掛けとなりました。

 その方が言っていたのは「NSFはマスが集中し過ぎて、ピッチングを使いずらい」。おおよそこのような事でした。この問題について数年前に答えを出していたので、それにNSFを当てはめてみました。

 参考車両は2ストロークのNSR250です。ホンダ以外の2ストレプリカも同様ですが、これもやはりエンジン特性が車体に大きな影響を及ぼしています。2ストロークはシリンダーから上が非常に軽量なため、重心がかなり低くなっています。このためブレーキに際して、質量がフロントタイアを上から押さえつけるのではなく、前に押すような力が掛かります。それを低減するために良く動くダンパーを備え、軽い入力でもしっかり前のめりになるような造りになっています。もちろん車重が軽いのも大きな要素です。

 この2スト車両の方程式を用いてNSFを解説すると、マスの集中化がピッチングを起こしずらくしているのではなく、①低重心、②集中させた場所が悪い、この二つが大きな要素ではないかと疑っています。しかしこの二つもあくまで仮定ですから、参考程度の駄文と捉えご自分のセットアップに活かしてもらえれば幸いです。

 ただ、NSFが間違った造りだと指摘するつもりもなく、250ccのシングルエンジンを備えた車が運動性を求めすぎると、あまりに神経質になるため、スタビリティー重視の造りは正解であり、そこから運動性をより引き上げる場合の手段をどの様に選ぶかの下地として、上記仮定を参考にしてください。

 ホイールベースも大きな意味を持ちます。全ての話はホイールベースをどう設定するかに関わってきます。この話はしばらくしたら、まとめてみようと思います。

 

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NGK杯、結果、

 久しぶりのブログ更新となってしまいました。

 今回はNGK杯でしたので、金曜日から鈴鹿へ入り練習を行いました。担当の埜口君は事前練習から調子がよく、好調を維持したまま2本の練習を終えました。セットはほぼ動かしませんでしたが、ライダーのわからないところで細かく動かし乗りやすさを追求、調整しそれも良い方向へ進み良い感触のまま金曜日を終えられました。

 土曜日は練習が無い状態で予選へ向かいましたが、3位と結果は悪くなかったものの、監督はもう少し内容のある予選が見たかったようです。推察ですがポールポジションを獲得したライダーを引っ張り、スリップを使われてしまった事よりも、メンタル面に課題を感じたようです。

 決勝の日曜日は朝から雨模様でしたが、GP3の時間帯はしっかりと降るコンディションと変わり、直前までセットに悩む事となりました。スタートのごたごたがあり7周へ減算となり始まったレースは、最終コーナー出口でハイサイドとなり、あっけなく一年を終えました。

 ライダーは当然ですが、監督は一番悔しかったはずですが表情に出さず、終始平時と変わらぬ対応に尊敬を覚えました。

 CBRの渡辺君も、予選12番手からスタートし、スプーン手前で2位まで躍進しこのまま独走優勝かと期待した刹那、前車との接触を避け転倒となり、自走でピットへ戻り、レースを走り切りました。

 手を差し伸べて下さるスポンサーや観に来てくれたお客さんには、残念な結果となり申し開きできませんが、来年も変わらぬ応援をお願い致します。

 今年は浮き沈みの激しいシーズンを送ってしまったのですが、その要因を考えてみました。年初に監督から私と大槻へ課題が投げかけられたのですが、その課題の意味を体で知ったのが、NGK杯を終えた後でした。二人のライダーに「後で理解しても助けにならないので、いま理解して欲しい」と言っていましたが、私自身が全くその状況でした。この事が年間を通してチームに迷惑を掛けたと実感しています。もちろん私の力で優勝するわけではありませんが、結果に対して邪魔をしていたかもしれません。

 決勝前にレインのセットに対して話し合いがありましたが、私はリアのイニシャル1回転、フロントのイニシャル1と1/2回転抜きが落としどころかと考えていましたが、前回のレインコンディションの結果とライダーの要望を聞き入れ、よりドライコンディションに近い状態でコースへ送り出しました。自分の意見を通して、もう少し柔らかくしていれば、転倒を免れたのではないかと思うのですが、そのセットで走った訳ではない為、答えはありません。私自身の弱さを感じ、どうすれば良かったのか答えを見つけられません。

 行動の結果に対する責任をどの様にとるか、じっくり考えてみます。

 

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鈴鹿の準備その2

 鈴鹿NGK杯へ向けてNSFのダンパーオイルを交換しました。フロントフォーク、リアサスともにメンテナンスを行いました。一レースと練習を少し走っただけのオイルは、とても綺麗でガスの混入もごく少量でした。

 更にはCBR・渡辺君の車体もテストを行うため、大槻がテスト用フォークのスプリングとオイル共に数セット用意して、週末と23日の鈴鹿へ向け準備をしています。このテストへは大槻も帯同し、ライダーの迷いが無いようにします。人生を左右するレースなので、中野監督も準備に余念がありません。

 

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鈴鹿への準備

 来週に迫った鈴鹿のNGK杯へ向けて、準備を行っています。

 もちろん通常業務をこなすのも準備の一つですが、NSFとCBRの両方ともに少々変更を行います。3日間も行くのに走行時間が極端に短いのはとても残念ですが、短時間で成果を残すのが職人ですから今からしっかり準備を整えます。

 どのような結果になるのか楽しみです。

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鈴鹿に向けた準備

 NGK杯へ向け、NSF250Rの前後サスペンションをオーバーホール致しました。

 使用期間が短めで、リアは前回消耗品の全交換を行ったため、今回はオイル交換だけに留めました。

 フロントは、インナーチューブにコーティングを施していない状態でサーキット走行を繰り返すと、簡単にインナーチューブが傷だらけになります。ガイドブッシュ(ベアリング)側は傷んだ様子が見えませんが、インナーチューブは必ず傷みます。CBR1000RRをノーマルフォークでJSB仕様にして、スリックタイアを使った場合も簡単に傷だらけになりました。46パイの正立フォークのZX-9Rもやはり傷だらけになり、サーキットを長時間使う前提でしたら、インナーチューブのコーティングを勧めます。長期的にはその方がコスト安になります。

 上記を踏まえ、使用距離は短かったのですが、フロントフォークは消耗品の全交換を行いました。

 

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筑波選手権リポート、結果。

 昨日は筑波選手権に参加していました。

 GP3の埜口遥希くんは予選4位、決勝3位。

 CBRカップの渡辺瑛貴君は予選2位決勝2位でした。

 担当したNSF250Rの埜口君は、予選で車体のトラブルが発生し、タイムが伸びませんでした。サスペンション・セッティングも第2戦で試して問題が起こったのと同様のセットを試みたのですが、やはり同じように問題が起こり、結局はもとに戻し決勝を走りました。 

 理論的にはメリット、デメリットの両方があり多少は得られる物があると思い試しましたが、最終的に得られたのはこの方向性はどうも違っているという事実です。帰社後に大槻、矢作を交えた反省会(近所のラーメン屋での食事)で「リアだけでなくフロントも含めた全体の変更ならば、良くなることもあるのではないか?」との結論に達しました。

 次戦は11月末のNGK杯ですが、それまでにもう少し戦える車体を考えてみます。

 CBRの渡辺君は、やっとレースを戦うレベルに到達しました。速さは持っているし素質はあると考えたからこそ、中野監督が選んだライダーでしたが、その本領を発揮するのに、シーズン終盤まで待たなければいけなかったのは残念です。逆にチームとして苦しい状況が長く続く中で、どのようにライダーを見捨てず、育て、引き上げるかという事を十分に学びました。

 前戦の鈴鹿で成長を実感し結果もある程度ついてきたので、今回の筑波も十分に期待していましたが、その期待に応えるしっかりとした予選、決勝の内容でした。この後の渡辺君には大きな心配は不要なようです。

 育成目的のチームという事は、子育てと同様だと感じています。駄目だからと言って見捨てる事はできません。悪い部分は矯正し、良い部分を伸ばすのは、子育てそのままです。結果を重視するレーシングチームは結果に対して言い訳のできないという、違った苦しみがあると思います。最近の社会全体の傾向として「良い部分を褒めて伸ばす」事を重要視しすぎている気がします。レースは他者の居る競技です。自分に勝って、他人にも勝たなければいけません。その観点から、問題点を徹底的に洗い出し、改善するのを重視しなければいけないのかと、非常に悩んでいます。

 育成は素質を持ったライダーをどの様に育てるかが重要です。育成期間の2年で優勝争いができないようでは、本当に素質があるのか疑う必要があるかもしれません。厳しさと優しさのバランスポイントを探すのは、難題です。

 昨日は二人とも優勝争いに絡んだので、最低限の評価を与える価値はありますが、二人とも優勝を逃したのは厳しさが足りなかったのではないかと、自身を疑う結果でもあります。目標はGPライダーでありワールドチャンピオンなのですから、キツイことを言って悔しい思いをさせても、その結果ワールドチャンピオンを獲得できるなら、その方が正しいと考えています。

 NGK杯までの残り一月で私や大槻も成長しなければ、チームとライダーの邪魔になるので、日々を懸命に生きて参ります。

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オイル開発、広島高潤、56レーシング、56デザインスポルト

 広島高潤と共同開発を行っている、新作のオイル(フルード)のテストを行います。

 現在のところ実走テストはすでに始まっており、56レーシングのNSF250Rの前後ダンパーにも使用しています。その他、モニターのお客様も数名いらっしゃいます。

 現在のヒロコーのオイルでも他社に引けを取らないのですが、使用者(当社)と製作者(広島高潤)の意見をぶつけ、より高品質な製品を開発したい意欲にかられ、手を付けました。

 プロト1とプロト2があります。56RacingのNSFにはフロントフォークへプロト1を使い、リアにプロト2を用いています。鈴鹿サーキットでの比較によりプロト2の優位性を確認しましたが、問題点もあるのでそれをどの様に解消するのかと、ダンパーテスターでの客観的な数字を突き合わせ、最後に価格を決めて行きたいと考えています。

 当社の独占販売ではないので、広島高潤さんから直接購入できる製品になる予定です。56レーシングとの共同開発なので、名前にそれを冠するかもしれませんので、楽しみにしています。

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NSF250R、リアサスのオイル交換

 鈴鹿のレースで問題があった、リアサスのオイル交換を進めました。

 オイルの泡立ち具合やブラダの傷み具合は、レースウィークのみの使用でしたので、かなり良い状態でした。今回のオイル交換で問題が解決するば、今後のチームやオーバーホール作業にとっては非常に有益なデータを得る事となります。

 写真は使用時間70分程度です。エア抜きがしっかり行われていた証拠に、泡立ちはありませんでした。ブラダも変形がなく、オイル交換やブラダ交換のサイクルは今後、緻密に詰めて行けそうです。そのデータを基に、ショーワのブラダ型ダンパーを使用する車両の基準が作れます。

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鈴鹿のレース

 週末の鈴鹿サンデーロードレースに参加してきました。

 今回は私だけが帯同したので、NSF250RとCBR250Rの二台を担当しましたが、内容と結果において得られるものがありました。

 NSFの埜口君は前週のテストで非常に好調で、ウィークに入る前に前後サスペンションのオーバーホールを行いました。これが裏目に出たのか、リアサスペンションのフィーリングが変わり、思ったような結果を得られずに予選8位、決勝3位(クラス2位)となってしまいました。全体的なセットはまとまり、外してはいなかったのですが、ダンパーオイルの変更(粘度は変えずにヒロコー開発用のプロトタイプから、ヒロコーのSTD)が影響したようで、動きに重さを感じていたようです。レース直前に消耗品を全て交換したのも悪かったのか、ピストンリングが新品になったことで、少しの抵抗が出たのかもしれませんが、オイルと部品の両面から得た教訓をもとに、次は同様の失敗を繰り返さないようにします。

 CBRの渡辺君は怪我の影響が殆どなくなった、初のレースでしたから気合十分で臨んだ鈴鹿でした。

 夏休みの56レーシング、56デザインスポルト合同合宿と自主練の成果か、安定した走りを見せてくれました。鈴鹿の事前練習も十分で良い手ごたえを感じていたようです。ドライだった土曜日の練習走行はトップタイムとほぼ同じ速さで、本人の気合も空回りすることなく乗っていました。

 迎えた予選は路面が乾きそうだったり、本降りになったりの読みずらい展開から、しっかりウェットコンディションとなり、一度もボードのトップを譲ることなくポールポジションを得られました。ここでやっと渡辺君の走りが戻ってきたと実感した次第です。決勝は結果4位と少し物足りなさもありますが、内容のある出来ることは出し切ったレースだったと思います。チームとしては少しでも燃料マネージメントなどで、直線のアドバンテージを確保してライダーを助けたいと監督の言です。

 あまり表に出すことはないので、チームがどの様にセットを進めるのか、ここで一部紹介します。まず、走行データをもとにベースセットで走り、そこでライダーのコメントを確認します。育成チームなので、セットはそのまま変更せずに担当エンジニア毎に、ライダーの問題と車体の問題を分析し、対策を数通り用意して監督に提言します。その案も担当が考える第一案があり、それ以下の案を用意してい話をしますが、判断は監督に一任せずこちら側の提案に対する認証を得るといった形で進めています。ここで監督の経験から得た、ライダー目線の助言をもとに再考することも、ままあります。

 セットアップの変更点は、ライダーへ事細かに教えず「フロント変えた」や「しっかりさせた」、「雨用に抜いた」など大雑把な変更のみ伝えます。そうでなければライダーが頭でっかちになり、走りではなくセッティングばかりに考えが向いて、走りを妨げるからです。それが監督の考えであり、チームの方針です。

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