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オーバーホール

GL700の部品製作

 ホンダGL700用のFGを製作しています。5年以上前に一度だけ造った事はありますが、まさか2本目の依頼があるとは考えていませんでした。細かいデータを残してありましたから、かなり助かりました。

 GL700はアッパーマウントがオフセットしてあり、専用のカラーを303ステンレスで造りました。

 

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旋盤加工

 砲金でブレーキレバーのベアリングを造りました。 

 寸法をぴっちり出してガタを極力取り除き、レバータッチを大幅に改善できます。

 その他には、延長用に六角棒を加工して、アダプタを造りました。

 FGのシリンダーを短くする際にチップを新しくして、切り込み量と送り速度を上手く合わせれば、写真の様な光沢のある面を作れます。Oリングでシールする部分のため、面粗度は大切です。Oリングメーカーのカタログには推奨値が載っています。その数値よりもとんでもなく粗くてもそう簡単には漏れませんが、綺麗に仕上げた方が安心感も作業の満足度も高いので、なるべく光沢の出るようにしています。

 

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FGのオーバーホールと日常業務

 最近はFGのオーバーホール依頼が増えてきました。FGの自社輸入を初めて5年が経ち、当社とFGの関連に関しても認知度が上がったのではないかと感じています。

 それだけでなくCB400SFの様な、一般的なサスペンションのオーバーホールももちろん行っています。他社比較で、当社の工賃はかなり高いようです。自画自賛になりますが、掛けた手間を考えるとむしろ割安に感じます。価格の差は一体どこに現れるのか?その答えは乗り味にです。手間暇を掛ければそれだけコストが掛かり、価格に反映されます。しかし、掛けた手間は結果として乗り味にも反映されます。そこが一番大切だと考え、現状で可能な限りの事をして、現状で不可能な事も可能にしてゆきたいというのが、当社の作業に対する姿勢です。「オーバーホールなんてどこのお店でも一緒と」考える方は、当社を選ばないと思います。少しでも自分のバイクや車を良くしたいと切望し、その手段を探している方には、当社のオーバーホールや車両セットアップは必ずヒントになります。 

 

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CD-RからQRコードへ

 これまで依頼頂いたサスペンションは、作業風景を撮影しCD-Rに焼いて渡していました。

 利便性を考え、現代ではQRコードに分があると判断した結果、CD-Rから切り替えることにしました。細々とした問題はあるものの、何とか乗り越え切り替えられました。

 このような細かい積み重ねで、お客様の利益になるように努力して参ります。

 

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YZF-R6のフロントフォークを改造

 埼玉の販売店様の依頼で、ヤマハYZF-R6のフロントフォークを改造しました。

 リアサスにはFGの最高峰FFX31を当社で改造して付けてあります。フロントフォークのバネもFGにしてありますが、細かい動きを見直したいとの希望で、フロントフォークのシム組を変更しました。

 オイルロックピースを加工して有効ストロークを増やし、油面を整えてあります。

 R6のシム組はある課題を抱えています。伸びは普通なのですが、圧に2wyeアジャスターを採用しているため、制御の方法が私には納得できない仕組みです。お客様に話をして、低速の動きのみ調整可能な一般的な方法に改めました。こうする事で、フロントフォークをより緻密に動かせます。

 変更を終えた車体に乗り出した刹那、シム組変更(一般にリバルビングと呼ぶのでしょうか)の効果を体感しました。それまでと違い、フロントタイアが地面に引っ張られているような安心感があり、かなり荒れた路面でも安定して走れます。少し頑張って走りましたが、その信頼感が揺らぐことは有りませんでした。

 車両の持ち主の方はトミンや桶川をよく走るらしいので、かなり偏ったセットになっていましたが、その中でも、ほんの少し調整するだけで段違いのスタビリティーを得られるようになりました。サスペンションの内部に手を入れて、車両パッケージを整えれば驚くほど楽しいバイクが出来上がります。

 今回はフロントフォークのオーバーホールを含め税抜き11万円弱でした。

 

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ホンダ・ワルキューレのリアサス

 ドリーム店様の依頼で、ホンダ・ワルキューレの純正ダンパーをオーバーホールしました。

 カシメ型なので色々含め総額11万円以上になりましたが、ロッドは新品のSGSA14で剛性を上げています。当然スライドメタルも交換して、滑らかな動きをみせています。

 カシメ型のダンパーは難しい面もありますが、当社ではこれまでかなりの数を受注してきたため、素早い対応が可能です。 

 

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911カレラ2の試乗

 先週の土曜日に、ダンパーのオーバーホールを終えた911カレラ2の試乗を行いました。

 ダンパー自体はオーバーホールを行ったのみで、仕様変更などはしていません。リアは純正のオイルシールを使い、フロントは実績のある動きがよくなる品に交換しました。

 試乗を始め最初に音が気になったために、スペアホイールを締め付け直したところ改善しました。そこからは走りに注意しましたが、フロントよりもリアの動きの良さに気付きます。滑らかに動くせいか細かなギャップが気にならなくなりました。オーバーホール前はバタバタした感触もありましたが、シットリとした接地感を強く感じられます。

 フロントはもともとが依存度が低いせいか、大幅に改善した印象は有りませんでしたが、コーナーを回る時などは驚くほどの安定感と軽快感の両立を見せました。

 「ポルシェは別格」とは(湾岸ミッドナイト)で散々見聞きしましたが、確かに格別に良い印象を持ちました。それなりに高い価格なので、良くて当然とも言えますが、もっと高くて疑問を持つような作りの車もあり、ポルシェはむしろ割安に思います。

 ポルシェの足回りでここが凄いと思うのは「緻密に、大雑把に感じるよう仕上げている」点です。それほど微細な制御を行っていないようで、その実、かなり細やかです。そこらの車がダンパー(サスペンション)のストロークを3分割程度に制御しているのを、私は100分割にしています。ポルシェは300分割くらい細やかに制御しているようです。サスペンションの動かし方や考え方は特別ではなく、私にとっては極めて妥当に思うのですが、その造り込み、または経験値の高さには、正直負けたと感じます。

 今後の目標はポルシェの緻密な制御と造り込みを上回るバイク、車を作ってゆきたいと思います。

 

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次回予告

 明日は少し時間を割いて、先日オーバーホールを終えたポルシェの911タイプ996の乗り味について、考えを述べることにします。

 

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FGのリザーブタンクが無いモデルのエア抜き

 リザーブタンクが無いモデルは、エア抜きに苦労します。

 車両メーカーの純正採用ダンパーでは、エア抜きを考えていない品が多数を占めます。写真はFGですが、オーリンズなどの社外品はエア抜きに気を使い、サービスホールを設けている例が一般的です。逆にその穴が無いようでは、造りに疑問を感じます。

 

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全日本の裏で

 週末は全日本選手権の筑波ラウンドがあり、地元という事で当社も大槻と梅山の二人を出向かせました。

 しかし、レースに関わるサスペンション屋は納期に問題が起こりやすいと言われるため、私は月月火水木金金で出勤しておりました。

 レース現場は炎天下での作業ですが、私はエアコンの効いた作業場という事で体力的にはかなり楽でした。朝6時から夜は10時過ぎまで16時間労働ですが、それでも納期は少し遅れ気味です。今月からは一から造るレース用部品も少ないため、日常業務をしっかり進めたいと思います。 

 

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