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オーバーホール

セッティングキャンペーン、継続中です。

 先月から形を変えながら継続している、セッティングキャンペーンが(当社比で)好評いただいています。

 爆発的な人気という訳ではありませんが、定期的に問い合わせを頂き、入庫も頂いております。写真はヤマハのRZV500ですが、リアサスにFGがついています。これは数年前にあるお店から依頼があり製作しました。今回はたまたま別のお店を通して前後サスのオーバーホール依頼があり、車体丸ごと作業を行います。

 前後サスペンションのオーバーホールは、フロントにカートリッジ、リアがモノサスの場合約10~13万円が相場となります。内部変更やスプリング交換などのダンパー特性を変更すると、総額で16~20万円ほどの予算をみていただけると助かります。

 質感の高いサスペンションのストロークを演出し、個々のバイクが求める車両運動を実現し、長く楽しく乗り続けられるよう考えセットアップを行っています。

 

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いよいよ始動

 自分の318Ciが昨日で車検が切れました。

 これを機に、先日投入したビルシュタインの減衰調整式ダンパーを、オーバーホールと改造、シムの組み換えによるモディファイを行い、自分の考える理想を追ってみます。

 車検が切れた事もあり昨晩はE90で帰りましたが、こちらはやはり出来が良いと、改めて感じました。普段使いではサスが割と動きます。少し速度を上げて行き、荷重が強めにかかりだすと、グッと踏ん張り安定します。基本の減衰もばねも柔めな感じですが、前記の様な場面でぐっと踏ん張る二面性を上手に演出するのは、流石メーカーの仕事といったところです。

 そうは言っても不満点もあり、それを自分のE46に取り入れ上手に活かしてゆきたいと思います。ダンパーだけでなく、ブッシュ回り、ブレーキ関連もメンテナンスを行い、年内には車検を通す予定です。 

 

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ドカティ、ムルティストラーダの試乗

 前後サスオーバーホールのキャンペーンで依頼を頂いた、ドカティ・ムルティストラーダが作業を終えたので、セッティングを行いました。

 車格はあるように見えますが二気筒なので全体の幅は細く、そのボリューム感はカウルで作られています。

 フロントフォークもリアサスもSHOWA製です。前後とも交換可能な部品は全て交換してあります。組みに関してはスライドメタルの変形などに気を使いながら、細かい仕上げを行っています。それもあり、単体で動かした時の作動感はかなり良好です。

 跨って直ぐにリアの硬さが気になります。走り出してもやはり同じ印象で、フロントの柔らかさも目立ち、ちぐはぐな車両でした。そこで、リアはイニシャルを最弱にし、圧の減衰調整を全抜き、フロントのイニシャルはどんどん増して、自然な沈み込みになるまで調整しました。このフロントはストロークが多く取ってあり、減衰も十分な変化を起こすためとても好印象です。それに反して、リアの硬さは少々きつ過ぎます。私のように体重だけは欧米並みの人間でも、度が過ぎると感じました。このままのスプリングレートで調整するならば、もっとイニシャルを抜いたほうが良いと思いますが、油圧アジャスターはそれ以上変化させられないので断念し、他で帳尻を合わせました。

 ツインプラグのエンジン、1000DSはかなりパワフルでとても速いので、それに合わせしっかり受け止める足回りにすれば楽しいバイクに仕上がります。お客様にも試乗を行ってもらい、変化を十分に感じ取り楽しい車両になっていたと評価頂きました。

 少し冷めていたバイク熱に、オーバーホールとセッティングでまた火が入ると、作業をした身として嬉しく思います。

 

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ZX-10R E型・トリッカー 試乗インプレ

アルバイトの梅山です。

自分のバイクを触りに来ていたところ、セッティングの終えた車両があり、何台か試乗してみました。

メインはカワサキ ZX-10R E型とヤマハ トリッカーです。

先ず朝イチ、9割方セットアップを終えた10Rに試乗しました。CB1300SFに乗った新保社長による先導で、いつものテストコースを回りました。

OH及びセットアップ前との比較をすると、全く違うバイクになっている事に気が付きました。前後の動きがしっかりとあり、加減速、コーナリングにおいて不安感を感じない動きになっていました。ただ、倒し込みやブレーキング時に引っかかりの様な感触がありました。それは、ピッチングセンターの2軸化が起きていたようで、前後の動きに少しバランスの取れていない部分があったためでした。

微調整の後、再試乗しました。乗った瞬間に、その違いに驚きました。フロントのイニシャルと圧、リアのイニシャルと伸びをわずかに調整しただけでしたが、バイクの軸が統一し、動きにメリハリのある印象です。

またその試乗は、ライディング指導講座も兼ねており、自分の乗り方の問題点や改善方法も見えてきました。

次にお客様がいらっしゃり、セッティングを詰めていきました。というのも、女性の方で体格の違いでバイクの動き方にかなりの差があります。

私の先導でテストコースを回り、その意見から微調整を繰り返すという流れでした。その様子は服で言うテイラーメイドのようで、色々なセッティングを試し、最終的に喜んでいただけるバイクに仕上がりました。

試乗の最中、タンデムでいらっしゃっていたBMW R1200GSに乗らせていただき、「動き出したらチャリンコ」とのことでしたが、本当に言葉の通りで不思議な感覚でした。

その後はトリッカーの試乗に移りました。以前兄弟車であるセロー250に乗っていましたが、OHとセッティング前の時点で、そのバイクの動きの違いに驚きました。フロントはイニシャルをかけ、リアはFGでした。フロントのチープさはありますが、リアの動きで大きく補正してあります。

純正セロー250では、はっきり言ってオフロード以外の道は楽しいと感じませんでしたが、その印象は全く感じません。OH後、フロントの動きはシットリとしており、チープ感が薄れました。リアの動きもそれに合わせて良く動き、車体の姿勢が整ったようです。車体の軸がはっきりし、ブレーキングでフロントの沈み込みにリアがついてきて、コーナリング中もしっかりタイヤを路面に押し付けているような感触でした。

純正で感じる、車体の挙動の荒さなどはなくなり、良く動き、毎日乗りたい軽快なバイクと言った感じです。

 

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精密なセッティング

 今日納車したZX-10Rは、セッティングに割と多くの時間を割きました。

 純正状態が問題だと感じたので、お客様に提案し予算は大幅に増えてしまいましたが、最善の乗り味を提供すべく組み換えを行う事が出来たのは、お客様がご自分のバイクを良くしたいという強い思いのお陰です。

 数日前に大まかなセットアップを行っていたので、今日は最後の詰めだけです。前後サスの動かし方次第でバイクは大きく動きを変えます。同じサスを使いながら、全ての個所を一段づつ変えて行けば、一つの変化は少量でも、それは足し算ではなく掛け算で変化して行き、大きな違いを生みだします。詰めのセッティングになると、イニシャル調整は1/4回転以下で調整を行うようになります。

 私と、今日は自分のバイクを直しに来ていたアルバイト梅山が試乗を行い、かなり納得のゆく仕上がりになりました。そこにお客様がお越しになり乗って頂いたところ、不満を述べられました。その大きな要因は所有者は女性であり、私たち男とは10Kg 以上体重が違う事に加え、手の長さも違違い、重量配分が大きく異なる点にあると思いました。

 そこで、今度は持ち主本人のコメントを基に調整を重ねてゆきます。リアのイニシャルを抜き、リアのイニシャルを少し戻し、フロントのイニシャルを抜き、フロントのイニシャルを「殆ど」戻し、フロントの圧ダンを抜いて完成となりました。

 上手く調整が進み、戻ってこられた時のオーナー様のヘルメット越しの顔つきで、セットが上手く決まったと確信しました。

 いくら私どもセットアップする方が良いと感じても、持ち主の方が笑顔になるセッティングが一番です。今回は女性の方という事もあり体格が著しく違ったため、とても良い事案となりました。

 

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ムルティストラーダ、フルオーバーホールとは

 キャンペーンで依頼下さった、ドゥカティのムルティストラーダを作業しています。

 前後サスのオーバーホールと簡単なメンテナンスに加え、車体のセッティングが主な予定です。前後SHOWAのダンパーなので、部品には苦労しません。仕様変更ではないために、基本的な動きは変えられませんので、組み作業に注力し滑らかな作動性を追い求めました。

 当社のフルオーバーホールとは、入手できる部品は全て交換し、分解できる部分は全て分解洗浄、グリスアップを行う事です。常に最良、最善を求めた作業を心掛けています。当社よりも劣った技術力の会社もあれば、優れた会社もあると思いますが、周りに左右されず今よりも少しでも良くする事を命題にしています。

 カートリッジの全分解はシムの洗浄を当然の事とし、ロッドガイドのブッシュ交換も極力行うようにしています。こうした少しの積み重ねが、乗った時に響いてくるからです。

 明日の天気が良ければ試乗を行う予定なので、楽しみです。

 

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ZX-10Rのセッティングが進む

 キャンペーンで入庫したZX-10Rですが、こちらも前後サスのオーバーホールを終え、セッティング作業に移りました。

 一度は完成してから問題が露見し、内部変更に迫られ再度組み直しての試乗です。前後とも狙った通りの大きな動きが出来るようになりました。純正状態だとスプリングが硬すぎあまりストロークさせられない為、交換しました。

 この車両はスーパースポーツだけあり、フルアジャスタブルのサスペンションがついているので、かなり細かい狙いをつけられます。今日は路面もあまりよくなかったので、9割程度の仕上げに留めておきました。天候が回復しだい、狙いどころに落とし込んでゆきます。

 エンジンはトルクもあり、サスを上手くまとめればかなり楽しくなります。今年の2月に車体メンテを行った10Rの初型も同様ですが、特にリアのスプリングが硬すぎるようです。成人男性が街乗りをするならば、7K位でも十分なしっかり感があります。社外品はおおむね9K位なので、街乗りには硬すぎるようです。

 最後の仕上げセッティングが今から楽しみです。

 

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トリッカー、オーバーホール、セッティング

 リアにFGを取り付けているトリッカーが、前後サスのオーバーホールを終えました。今日は昼から晴れ間ものぞき、路面も乾いたので車体セッティングの為にサスペンションを調整しました。

 フロントは純正スプリングに、カラー追加でイニシャルを増しています。オイルは純正と同じ番手をヒロコーのオイルに交換。

 リアのFGはオーバーホールのみで内部の変更は行わず組み直しのみでした。前後のブレーキローターとパッドも交換したことで、走り出してすぐはブレーキの当たりをつけ、そこから本格的なセッティング開始です。

 フロントフォークは調整機能がないために、何もできません。そこで、調整はリアに集中します。前回施したセッティングが、今の私の基準には合いません。そこでリアのイニシャルを抜いて好みを探します。一回転(1.5mm)位抜いた辺りに丁度良いポイントがあり、抜いたスプリングに合わせるように、伸び減衰のダイアルも弱めました。

 調整機能の有無と、ダンパー構造の上限によりセットアップで狙えるポイントは若干曖昧です。ピンポイントで狙えず広めにフォーカスしている感じです。それでも狙った被写体にピントが合っていれば、表現したい物が分かるように、セッティングでも同様の事が可能です。この車体では新世代セッティングとまではいえませんが、3年前にこの車体を製作した時と比較して、格段に精度は上がっているはずです。お客様がたのしめれば、それが一番です。

 

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ヤマハ・トリッカー用のFG

 キャンペーンの前後サスオーバーホールで依頼頂いた、ヤマハ・トリッカーのオーバーホールを行いました。

 リアには当社で製作したワンオフのFGを取り付けています。これは非常に上手にできた品で、お客様や試乗した方々に評判が高い一品です。フロントフォークはオーバーホールと、イニシャルを足すためのアルミカラーを入れ、純正と同じSAE10番のオイルを入れています。

 前後のブレーキディスク、パッドも同時に替えパリッとしたので、週末の天気が良くなった日に試乗を行いたいと思います。今から楽しみです。

 

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題名に困る内容です。

 前後サスのオーバーホール依頼で、セッティングキャンペーンに入庫頂いた車両が昨日作業を終え、試乗を行いました。

 乗る方は女性で一般的な体系の方なので、男性と比較し当然体重は軽いため、その1000ccのスーパースポーツがとても乗りずらく怖いと仰っていました。試乗を始めて驚いたのですが、フロントフォークの異常な硬さを感じます。細々した説明を省くと、減衰がとにかく効きすぎています。この硬さは経験から申し上げて、スリックタイアを履かせてサーキットを走るにしても、かなりガッチリしている印象です。スーパースポーツとは言え、これを街乗りバイクのサスペンションとして販売するのは、メーカーの造る姿勢に問題がる思います。正直非常に腹が立ちました。なぜかと言えば、楽しくないとか面白くない以上に、危険だからです。開発した担当者と話をして、なぜこの様な仕様にしたのか問い詰めたくなります。

 真面目にバイクと向き合えば、絶対にこんな仕上がりになる訳がありません。担当者、開発ライダー、責任者の無知、無責任が生んだ結果だと思います。サーキットも走る車両だと言い訳をするならば、現行のYZF-R1のように、とてもエレガントな乗り味を持つスーパースポーツもあるので、言い逃れは出来ません。

 今回の大きな収穫は、減衰力が不足しているよりも過剰な方が、より危険度が高い事を実感できた事です。

 

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