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バイクで遊ぶ

現場で見る

 56レーシングの茂原合同練習で、サスペンションセッティングを考えました。

 走る車両のタイアを眺め、その動きからダンパーセッティングを探り、実際に変更しました。見て感じた問題点と、ライダーからの情報が合致したので、私の思うままに動きを変え、ライダーから帰ってきた情報を基に次の変更点をまとめました。昨年からサーキットの現場に行く機会も減り、セットをいじる事も少なかったのですが、今回はレースへ向けた練習でなく基礎を見つめ直す練習のため、大きく変えて試せたため、ライダーにも私にも良い経験になりました。

 サスペンションセッティング、ダンパーセッティングなどと言われますが、これは行う作業を表現した言葉であり、本質は違います。サスペンションセッティングにおいて、何を変えたいのか?その変わった物が本当にセッティングの対象です。私の中で最近やっとまとまってきました。

 

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CB1300SF・SC54について

 今朝、お客様からご自身の乗るCB1300SFについて書かれた内容のメールを頂きました。

 約一年ほど前に依頼を頂き、フロントフォークを当社独自のSGCFと呼ぶ右フォークを伸び、左フォークを圧の調整に改造しました。リアにはFGを取り付け、スウィングアームのピボットベアリングの交換も含め、車両全体をメンテナンスしました。話を聞き、タイアの減り方を見る限り、かなり走れてバイクを理解されている方だと察し、これならとことん改良を施せば絶対に楽しんでもらえると自身があったため、そのプランで話しが進み、一月ほどで納車しました。

 巷間ではCB1300SF・SC54は万人向けで面白くないなど様々ですが、私の評価は全く違っていました。国内、国外の車両を問わずバイクや車をつまらない乗り物にしている大半の原因は、サスペンションにあると考えています。CB1300SFもフロントの足りない部分を補い、リアサスをFGのFSM11かオーリンズのグランドツインに交換すれば、相当なレベルのスポーツバイクへ生まれ変われます。もちろん車重は重いのですが、それも捉え方・考え方次第で味方にできます。競技などを考えずに「楽しく乗れるのか?」に焦点を絞れば、十分に遊べる車両です。

 今回、お客様のメールに書かれていた評価で、一番うれしく感じるのは「サスの懐の深さ」との文言です。タイアにより変わったバランスを、調整次第で最良の状態へ持って行けるその幅の広さを感じてもらえ、望外の喜びです。しかし、お客様の調整能力も卓越した部類だと思います。

 私が目指しているのは、乗ってすぐに「この車両は凄い!細かい事は分からないが、とにかく楽しい」と思って頂ける車両造りです。乗って直ぐには分からなくても、晴れの日、雨の日、街乗り、ツーリング、人によってはサーキットでのスポーツ走行など、多くの状況を経験し少しづつバイクへの理解を深め、数年先に待っているオーバーホールでお客様から要望を反映し再調整、そこからまた高度なバランスと高い質感を持ったサスペンションに仕上げる。そして10年も経つ頃には、とんでもない車両に仕上がっている。こういうのを目標にしています。

 今回のCBでは総額で40万円の仕事でした。例えばカートリッジの無いゼファー1100などは50万円以上かかります。しかし、自分のバイクをもっと楽しく走れるようにしたいと考えている方や、外観は変わらなくても中味を良くしたいと考える方はに、当社で改造するのが最良の選択になるはずです。

 このブログをもってメールを下さったお客様への返答にするつもりです。お客様のメールの最後に「ブログはほぼ毎日よんでいます」とあるためです。これもまた嬉しい一文でした。

 

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良い物ほど腑分けが難しい

 今年に入り、Ferrari・456GT、Porscheの911タイプ996カレラ2、BMW・E46、E90、F30、G30、ホンダ・アコード、レジェンド、VW・ゴルフのヴァリアンテなどかなり多くの車に乗る機会を得ました。

 これらに乗り感じるのは、高度にバランスの取れた車(バイクも含め)は、問題点を見つけるのに、非常に難儀します。最近は車のダンパーやサスペンションに対する評価を常に心がけているため、見極めにかかる時間が短くなってきましたが、それでも苦労する車もあります。

 人それぞれ、物を評価する軸があるのでしょうが、私のそれは一言で表現すれば「バランス感」です。細かい粗があっても、全体としてのまとまりをもっていれば、評価は高くなります。そのような車両を仕上げられるのは、作り手が全体を観る目を持っていると同時に、自分で造り自分で乗るからこそ、素晴らしい仕上がりに成るのではないでしょうか。

 今の私のセッティングにおける目標は、全体を高度に調和させたうえで、個々の要素(ダンパーやバネ、ブッシュ、幾何学)を重箱の隅を突くように細やかに仕上げる。という事です。それを早期に実現し、お客様の車両を更に高い水準へと仕上げ、驚くような乗り味を体感してもらえれば、この仕事においては、これ以上ない満足を得られると考え、日々研究を続けています。

 

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VF750FのFG製作、リンク加工

 神奈川県のバグース!様から依頼があり、ホンダのVF750Fに取り付けるFGを製作しました。

 先月造ったCBX750Fのリアサスも同様ですが、リンク側の取り付け部分が10×50のコの字です。これはかなり珍しく、FGでも在庫があまりないようなので、リンク側を削り10×40と一般的な寸法に改めました。

 先月からバネ定数を測定するための簡易システムを考案し実際に使ていますが、精度を上げるための測定方法も段々と整い、リアだけですがスプリングレートも社内で測定できるようになってきました。

 VF750FはCBX750Fとほぼ似たいような作りで、バネも似たような値です。CBXを基にVFを製作しました。納期が迫っていたので、今日の朝に神奈川へ行き、無事納品出来ました。

 基本モデルの価格は¥99,000です。リンク加工が必要になる場合は、別途料金が掛かりますので、相談ください。

 

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ハンドルは、入れて抜く

 14年前から車のハンドル操作について考えていましたが、最近答えらしきものが見えてきました。

 ステアリングと向きを変える装置を指し、ハンドルは手に持つ部分を表すそうです。

 ハンドルを切る。または、ハンドルを回す。などの表現はどうもしっくりこないと感じていました。このところバイクや車に関わらず車両運動を考えているのですが、引っ越しを機に通勤の距離が延びたため、その途中にある切り返しポイントで車の動き方を観察しています。最初はマツダのプレマシー、次いでトヨタのノア、今はBMWの3です。

 切り返しはバイクでも車でも多くの要素があり、車両の動きを見るのには最適だと思います。ロールスピード、ロール軸の高さ、重量配分などです。そこでハンドルの切り方次第で車の動きは大きく変わります。そのうちハンドルを切る=サスを動かす、ではないかという着想を得ました。そうなってくるとハンドルを切る、回す、戻す、というよりも「ハンドルを入れる」すなわちハンドルを切りサスを「入れる」、「ハンドルを抜く」転じてハンドルを戻しサスへの負荷を「抜く」の方が自身の感覚に沿うと分かりました。

 バイクは最初からハンドルを切る、回すという(普通の人はしない、上級者はハンドルを自分で切ることがありますが)行為をしないので、そこから私自身の感覚が生まれたのかも知れません。

 車の操作に焦点を合わせると、バイクでも四輪でも結局は「荷重移動のための操作」になります。アクセルを開ける=後輪へ荷重を移す。ブレーキを掛ける=前輪へ荷重を移す。という事です。ハンドルを回す=左右輪どちらかに荷重を移す。

 言葉の違いだけですが、どの言葉を選ぶかで今後の考え方に大きく影響します。

 

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セッティングの結果、部品製造

 先日販売したNSR250用の車高調整ロッドが、お客様の手元に届き品質の高さを褒めて頂けました。

 36,000円の価格は決して安くは有りませんが、それでも一つ作るのに部品代や手間賃を考えると合わないために、製造販売を終えました。しかし、よい品を少しでもお客様の手元に届けられた事と、完全自社製の品を販売できたのは嬉しく思います。

 別の話で、先日セッティング依頼に見えたNSF100の方が、土曜日の筑波選手権を走りとても好感触だったと連絡を下さいました。セッティング前の頑張って出していたタイムがサラッと出せて、昔のベストタイムにも届いたそうです。

 良いセッティングが見つかると「もっともっと」と、セッティングを進めてしまうのですが、そこはグッとこらえて、そのまま走り込むのが正解だと思います。そこから更に自身のライディングとバイクの動きの粗を見つけ、詰める作業を行ってゆけばライディングもセッティングも自ずと決まってきます。

 

ヤマハ、トレーサー900

 今日はVTR250の納車がありました。

 持ち主は女性で、その旦那様がトレーサー900で奥様を連れてきてくださいました。

 MT09の乗り味にはかねてから疑問を持っていたので、サスセットについて話をしている最中「乗ってみますか?」と仰って下さったため、試乗しました。思っていた通り、違和感のある乗り味でした。そこで、リアサスのセットを少し変え、乗り味を提案し、乗ってもらいました。

 最初は少し曲がりずらいと感じたそうですが、アクセルを開けた時の安定感と、コーナー入り口での向きの変わり方が自然で、かなり気に入ってもらえました。XSR900でも似たような乗り味です。MT09に端を発する一連の車両は、フロントフォークの柔らかさばかりが強調されていますが、実はそれが一番の問題点ではありません。リアの動きが少なすぎるせいで、フロントの動きが大きくなっているのです。リアのイニシャルを抜き動きを出しながら、伸び減衰を少し強め動き過ぎを抑制すれば、フロントの柔らかさがまた違った印象になります。仮にフロントを硬めれば沈み込み(ノーズダイブ)は減りますが、前後ともサスが硬くなり、コーナー進入からアクセルを開けるポイント、煎じてコーナー全域で転倒に結びつきます。

 持ち主の方は、車のミッションを作る会社から転職し、今はスバルで働いているそうです。車の部門ではなく航空機関連だそうですが、車やバイクの運動に関して興味をもっている方なので、話が長くなりました。ですが、楽しい時間を過ごすことができ、良い日曜日でした。

 

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BMW,R1200S前後サスのオーバーホール

 茨城県守谷市のKⅡプロジェクト様から依頼を頂き、BMW・R1200Sの前後ダンパーと支えに用いられるフロントフォークのオーバーホールを行いました。

 スポーツ向けにエンジン搭載位置が高めで、全体的に大柄ですが乗ると楽しのがボクサーツインです。冬場は足元も暖かくて、ツーリングには最適な一台です。この車体は前後ともオーリンズのダンパーがついているのですが、フロントダンパーのバネ定数を8K前後に交換し、減衰を少し増すとスポーツ性は格段に上がります。リアも小変更で楽しさが倍増します。ツーリング先の山道を快適に走りたい方や、サーキット走行を主に考えられている方などで、興味のある方は連絡ください。

 

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8月のキャンペーン

 今月は久しぶりにキャンペーン企画です。

 前後サスペンションのオーバーホール依頼を頂いた方に、通常2万円頂いている「MDパッケージ」と仮称しているセッティングを無料で行います。

 フロントフォークの突き出しや、リアの車高調整、イニシャルや減衰の調整を行い、最適な乗り味を追求します。

 サスペンションのセッティングで大切な要素を、オーバーホール依頼時に試乗させて頂き、お客様に伝えます。そこからオーバーホールか、モディファイなどの仕様変更を行うか判断頂き、作業終了後、更に上質な乗り味を求めセットアップを行います。お客様にも試乗頂き変化を体感しももらいたいと思います。

 より楽しいバイクを目指して、一緒にお客様の車両を仕上げて参ります。

 

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ランニングの効能、ライダーと心拍数

 昨晩は1年以上怠けていたランニングを行いました。

 4~5年前は毎日走っていたコースで、私の中ではショートコースです。約6Kmの距離があり、ゆっくり走ると40~50分程度かかります。走る距離は大切ですが、それ以上に時間を重視しています。時間が長くなれば自ずと色々な事を考えます。昨晩も仕事の方向性や課題をまとめました。帰宅後、日記にそれらをまとめられたので、とても有意義でした。目覚めも気持ちよく、久しぶりの運動がとても心地よく感じます。

 独身最後の頃は毎日10Km は走り、日によっては20Kmでした。年間の走行距離が2,000Km程で、その時は一時間で12Km、全力で走ると1Kmを4分前後でした。今はもう見る影もありませんが、特に気にせず今の調子でゆっくり楽しんで走りました。20代の頃はハーフマラソンに出場し、1時間50分弱のタイムでした。フルマラソンは大会出場経験はありませんが、6年前の8月15日の夜に「勝手にフルマラソン」と呼ぶ一人フルマラソンを慣行しました。国道16号線に立つ距離目安のポールを頼りに42Kmを走り切りました。この時は途中で牛丼を食べたり、飲み物休憩をとったりしながら5時間丁度でした。

 ランニングで思い浮かぶのは、心拍数です。56レーシングでも過去に名越哲平くんと桜井芽依さんの心拍数を測定しましたが、かなりの差がありました。具体的な数値は示しませんが、一分間で20拍程度は違っていました。

 心拍が高くなれば疲労も出やすくなり、落ち着いた運動が出来なくなります。心肺機能が高まればランニング程度の感覚でレースを走れますが、運動しない人では全力疾走の感覚となり、操作と操縦が難しくなると思います。医学的に正しいかは知りませんが、有酸素運動と無酸素運動の違いに等しいと考えています。

 

 

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