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バイクで遊ぶ

メーカー純正だって頑張っている

 近所のお店から依頼をいただき、カワサキZX-10RRのバランスフリーフロントフォークを作業しています。

 サスペンションメーカーが車両メーカーにどれ程の価格で卸しているのかは知りませんが、車両価格が上がっている分はしっかり性能も上がっているようです。
単にガス封入でリザーブタンクが付いて高くなっただけでなく、スプリングの表面も軽く撫で、抵抗と汚れづらさを向上させています。

 ガス封入されている減衰機構のスーパースポーツだけあり、かなりしっかりした雰囲気です。この機構部分は手を入れる余地が多分に残されており、想像するに設計者の方も予算があれば、もっと色々できるのに・・・と考えている事だと推察します。

 当社のように個人個人のお客様と直に接すると、作り手としての意見も受け入れられやすく、楽しい車両をお客様に届けることが可能です。これはとても素晴らしい仕事だと感じています。量産により大きな利益を上げるのも商売としては正しいし、正直羨ましい面も多分にありますが、フロントフォークの改造費用で数十万円以上もの投資を決断してくださるお客様と仕事ができるのは、この上ない幸せです。

 メーカーに負けないように、常に努力して参ります。

 

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忙しい土曜日

皆さま御機嫌よう。

本日はモテギで行われたエリア88・・・ではなくエリアNSRへ出店しました。
NSRではお馴染みのモトールエンジニア様から誘いを受け、NSR専門誌のプロスペック松田様を紹介頂き、実現しました。

NSRの専門店から、タイア専門店、はたまた削り屋さんのスペシャルなアクスルシャフトなど、沢山の面白い情報を得られとても楽しく過ごしました。

大勢のお客様に話しかけて頂けて、とても嬉しく思います。初めて話をするショップ様からも、話を聴かせてもらったりして情報交換ができ、知見を広められ有意義でした。

途中、コースの先導をする中野真矢さんにも会えましたが、とても綺麗な女性と一緒にお茶を飲んでらしたので、話しかけるのは躊躇いました。今度奥様に会ったら言いつけようと心に誓った次第です。

準備不足は否めませんでしたが、イベント参加を経験し、時間の参加が許されたなら、色々と用意を重ねてお越しになったお客様に楽しんで頂けるように心を砕きたいと思います。

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全日本GP250のコースレコード

 先日の筑波選手権において、予選から決勝の合間で時間が空いていたため、監督の中野真矢さんと話をしました。

 ライディングについて疑問に思う事を中野さんに質問してゆきました。監督が98年に記録した筑波サーキットのレコードタイムは57.430だそうです。レコード狙いでギリギリのライディングの上に成り立ったタイムだそうです。
 具体的な説明をして他のライダーを助ける気もないので詳細は伏せますが、そんな部分に気を使うのか、と驚きました。

 また、電子制御についても意見交換を行いました。これは中野さんが感じる疑問に対して私が答える形でしたが、電制の良い点、悪い点と人間工学に基づいた見解を話たところ、納得していただけました。
世界のトップクラスにおいて、上から数えて何番めで走っていたライダーに質問するだけでなく、議論できるのはとても有意義です。過去7年間の私自身の成長に対し、かなり大きな影響を与えてくれているはずです。

 先日の筑波では、坂田和人さんとも少しだけ話す機会を得ました。バイクに関してではありませんが、ちょっとした会話の端々にワールドチャンピオンになる(人の上に立つ)ための重要な要素を再確認できました。

 

 

個性

今日の出勤時途中は、クリストファークロスのベスト盤を聴きながら、車を運転していました。

購入してからだいぶ経ちますが、When she smileaを初めて聴きました。良い曲だなーと感じながらギターソロを聴いた瞬間「何だこれ」と驚愕する程のセンス良いメロディーと技術力でした。
しかし、聴いたことがあるトーンとメロディーラインにハッとして、明記を確認したところ予想した通り、ギターソロはエリック・ジョンソンでした。

世界的に名高い評価を得ているギターリストだけあり、一聴すればすぐに誰かが分かる程の個性と、技術力の高さに加え、主役は音楽であり、曲を際立たせるための個性と技術にまた驚嘆します。

車両セッティングも同様で、主役はライダーと車両であり、サスペンションが個性を主張する必要はありません。それらは舞台、又は舞台装置ではないかと考えます。

車両の素性を引き出し、ライダーの要望に応えてそれでも消せずに残る味が、セッティングを施した人間の個性です。だからこそ自分自身の教養を高める必要があると思います。

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本を読もう

 私が本を読むのは強いられて(勉強)の事ではなく、好きで読んでいるだけです。

 その読書が自ずと学習に結びつくのはありがたい事ですが、本の中身は様々です。物理、宇宙、バイク、思想、哲学、小説、参考書から随筆などもです。

 今日はアルバイトの中村と込み入った話をしました。高校を卒業したばかりの彼は、読書の経験がほとんど無いそうです。なぜこの様な話をするのかと申しますと、私が書いた指示書の内容を全く理解していなかた事で、その顛末を詳細に分析した結果行き着いたのは「読解力の不足」だと感じたため、読書の重要性を中村に説いたのを切っ掛けに、ブログに書いてみようと思い立ちました。

 明確な意識を持って臨んだ読書ですが、なぜ始めたのかはハッキリとした危機意識からです。中学生で読書もしないのは恥ずかしいと感じていました。なぜその様な感覚に囚われたのかは、いまだに不明です。
同様に、敬語を使う様になったのも中学一年生からです。同級生の一人称がほとんどの場合「オレ」であり、子供っぽいと感じたのかもしれません。

 最近読んでいる本と、昨晩久しぶりに見た討論番組の動画に「美意識」という言葉が繰り返し述べられています。フロントフォーク、ダンパー、車両運動のセットアップで私が重点を置くのは美意識です。例えばシムの並びも実は、美しさがとても大切です。メーカーの純正でも他社で組み直した品でも、シム組に美しさを感じた事はございません。唯一FGはそれを持ち合わせています。

 多種多様な本から得た着想を元に、私の作る車両は仕上がっております。その文脈(Contesto)を乗ったバイクや車から感じ取っていただけたなら嬉しく思います。

 

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旧知の方が来てくれました。

 本日は10年以上も会っていなかった知人が訪ねてくれました。

 久しぶりにバイクを買ったそうですが、ステアリングダンパーからオイル漏れがあり、その修理の相談でした。
現在は狛江市に住んでいるそうで、近所のタイア屋さんでタイア交換の際にステアリングダンパーからのオイル漏れを指摘され、気付かされたそうです。知り合いのサスペンション屋(当社の事ですが)に相談すると話したら「ステダンのオーバーホールが出来るかどうかでサス屋のレベルがわかる」と言われたそうです。そこで当社の名前を出したところ「セイクレッドさんなら大丈夫」との回答に「狛江の地まで名前が知れ渡ってるとは頑張っているな」と感じたそうです。
 そのタイアショップは当社と付き合いのあるお店ではないため、知らない方にも当社の努力が伝わっていると知り、私も嬉しくなりました。

 知人に私のBT1100を試乗してもらったのですが、とても高い評価を頂きました。近所を少し走っただけでBTの仕上がりを感じてもらえ、最初はステダンに加え前後サスのオーバーホールを考えていたところ、改造までしなくなってしまい、結局25万円ほど予算を頂き作業することとなりました。

 最近感じるのは、お客様からの言葉で多くの事に気づくことができます。BT1100の試乗車はとても破壊力があり「30代より上の大人に乗せたら、みな改造したくなる」と教えてくれました。色々と大変なこともありましたがBTを仕上げて良かったと思います。
 しかし!BT1100はまだまだ発展途上です。フロントのシム組、リアのスプリングレートとシム組に手を入れたなら、更に良くなる確信を持っています。

 週末はGSX-R1100のお客様がオイル交換に来るので、BTを乗って頂き、評価を聞くのが楽しみです。

 

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筑波サーキットの走行会

 皆様こんにちは。

 昨日は横浜市の飯田輪業様の走行会へ行ってきました。筑波のコース1000です。
 ここは過去に2〜3ど走った経験があります。しかし最後の走行が6年以上前のため、走り方をすっかり忘れておりました。

 BT1100は私の腕では44:3が精々でした。ですが、全日本チャンピオンの小林龍太さんがアドヴァイザーでいらっしゃっており、小林さんの最終コーナーを走る姿からラインを盗み、1コーナーの走りを思い出し何とかタイムアップしたのが左記の数字です。

 アクセルを開けた際の前に出る感じは圧縮を上げポートを加工し、バルブスプリングの改造によりセット荷重を落としたことが功を奏し、しっかり前に進みます。

 フロントフォークは、サーキットを走るには十分な手応えでした。伸びと圧を調整可能なフルアジャスタブルにしてあるおかげで、狙い所へ落とし込むのは簡単です。シムの組み方も街乗りではもう少し抜いてもいいかと思いましたが、サーキットにはピッタリです。
 街乗りでもう少し様子を見たのち、シム組と油面を変更してみます。

 リアショック は土曜の深夜から早朝にかけて仕上げましたが、減衰が足りない(ダイアル段数を5段程度抜けるように)と感じシム組を変更しました。動きそのものは良いのですが、考えていた調整幅からずれたので、こちらも近日中に組み直す予定です。

 この走行会でアルバイト梅山の走りを鍛え、アルバイト中村の走りを確認でき、とても有意義でした。

 

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BT1100動き出しました

 皆様御機嫌よう。

 今日の午前中はYSP杉並南様から依頼をいただき、フェザー800のサスペンションセッティングへ行ってまいりました。

 詳細は今後に譲りますが、往復の道のりは愛機のBT1100でした。シリンダーヘッドの加工、バルブ周りの改造、フロントフォーク、リアショックなど沢山の変更点がありました。それにも関わらず概ね良好な走りだしで、一安心です。

 明日は横浜市の飯田輪業様の走行会でつくばコース1000へ行きます。今日の業務終了後にリアサスをもう一度仕立て直し、さらに一段上の質感を狙います。この辺りは面白いネタを仕入れたので近日ブログに書くつもりですが、キーワードは「エア抜き」です。

 BT1100は代車にしませんが、試乗車は随時受け付けておりますので、興味を持たれた方はいつでも連絡ください。

 

 

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フロントフォークのオーバーホール+

 みなさま御機嫌よう。ただいま、日曜日の夕方ですが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

 2年前にカートリッジを改造したSC54のフロントフォークが、オイル漏れを起こしたので入荷しました。
単にシールを替えるだけでは面白くないので、シムの組み替えも行う事にしました。

 プレミアムラインのカートリッジ内部洗浄だけでなく、作動性の向上を全ての部分で考え組み立てて行きます。狙いはオーリンズの30万円フォークに勝る性能です。
オーリンズ新型フォークの中身は非常によく出来ていて、単なる程摩擦抵抗という意味でなく、しっかり制御された摩擦感です。純正フォークでも突き詰めた先に何があるのか?見たい衝動にかられトコトン追及しました。

 純正フォークは限界が低いのです。
 これはインナーチューブの表面処理、アウターの内壁仕上げ、カートリッジ各部の仕上げ、ピストン径など多くの部品が関連し最終的な作動性を演出するため、どれか一つを良くすれば済む話ではなく、全てを底上げしなければ達成できないため、費用がかなりかかり、それならば社外品を買ったほうが安くて早いという意味です。
  それが「純正の限界は低い」に相当します。
 

 今年の2月にNSR250SPのフロントフォークに40万円の費用をかけて作りこみましたが、これは素晴らしい動きをしていました。
インナーチューブをコーティングし、ピストンをFGへと交換し、スプリングがインナーチューブ内壁と触れない様に特別なスプリングを作り、さらにカラーでバネを円周方向に動かないよう、固定してあります。

 このSC54のフォークは上記のNSRほどの予算はかけていません。プレミアムライン+αにモディファイ、部品代などでおおよそ16万円ほどでした。
右リバウンド、左コンプレッションへの減衰調整フルアジャスタブル化、スプリングレートの変更は2年前に終わらせてあり、これらの改造を同時に行う場合は約22万円ほどになります。

 当社が提唱する概念「ロードコンタクトテクノロジー」を体現すべく、これらの大掛かりな作業が必要になります。その概念とはタイアと路面が常に状況に適した圧力で接し続ける事で、ライダーに安心を付与し、それが操る面白さ、走る楽しさを生むというものです。

 今後も純正フロントフォークの中で一番凄い作動性、乗る楽しさ、操る面白さを感じて頂けるような提案をして行ける様に、考え実行してまいります。

 

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ZX-10R FFX11の試乗

 みなさまごきげんよう。代表の新保です。

 昨日の午前中ですが、当社の梅山がお客様と共に仕上げたZX-10Rの試乗を行いました。

 このお客様は以前C型の10Rも所有していたために、乗り味に対する注文にはしっかりとした部分がありました。ただセッティングは自分で行わないからこそ、その点を当社に期待してくださり、特に今回は梅山を指名して車両を仕上げる運びとなりました。

 乗った感触を表すなら「質感は十分に出せているが、詰めが甘い」です。お客様からお金を頂ける水準には達していますが、もっと色気を出して上を狙って欲しいと感じました。

 本日、梅山と話し合いの場を設け、狙いや感想を確認したのですが、頭では理解できているようでした。話し合いの中で、問題点にたする解決策も持っているようでしたが、トレードオフにより悪癖が顔を出すのを恐れ、挑戦しなかったのは勿体無いと強く感じます。

 先日のダートラで横乗りをした従業員の金岡も同様に、平均的点を高くしようと綺麗にまとまったセッティングを狙っていました。もっと一点豪華主義のようなどこか頭抜けた部分を感じさせれば、さらに魅力的な車両になるはずです。その後で全体の均整を考えれば良いのではないでしょうか。

 お客様の指名のお陰で、若い社員が自分で決断する場を用意できたのはとても幸運で、良い経験ができたと思います。今後も、セッティングのベース出しを任せて、新しい価値観を育てて行きます。

 

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