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ダンパー仕様変更

KTM790アドヴェンチャー

 昨日、KTMの790アドヴェンチャーがローダウン加工を終え、本格的な試乗を本日行いました。

 詳しい説明と走行風景はこちらの動画をご覧ください。  

 公開は2/12の朝5時です。
 要点は2つで、先ずは足付きを重視し50mmはシート高を下げる。次いで硬いリアショックの動きを改善する。両者ともうまく調律できたと思います。

 ノーマル状態ではイニシャル不足のフロントでどっしり感があり、硬すぎる減衰のリアにより軽快感というよりもリアタイアの希薄さが目立ちました。
これらの組み合わせは、素材は良いのにどこか面白みにかける乗り味を作り出していました。これを改善した事で、極めて普通の楽しい車両に変貌し、減速も旋回も加速も心地よく行えます。

 BMWのGSシリーズもそうですが、車高が高いオフロードはストロークが存分にあり低くする事自体は容易です。近年のビッグオフロードは車体剛性も十分で、ストロークの少なくなったサスペンションに硬めのスプリングを取り付け、オンロードの様にすれば街乗りはとても快適になります。ある種、モタードと同様でありながらホイール径はそのままなので、バランスを崩さずに楽しめます。

 当社のローダウンはお客様に対し、個別の要望を満たすため一台一台作ってゆきます。その分だけ費用はかかりますが、判で押した様なありきたりな仕上がりではなく、施主の方が満足できる仕立てだと自負しています。
 「ローダウンしたけれど何か違う」や「自分にピッタリのローダウンを模索したい」という方は、ぜひ当社に相談くだされば、細部まで詰めた仕様を提供いたします。

 今回のKTM790アドヴェンチャーは総額で約20万円でした。

 

 

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32のスウィフトに横乗り

 一年ほど前に前後ショックをビルシュタインへと交換し、更に減衰特性を変更しつつ、ブレーキなどの設定も変更したスウィフトがありました。

 仲の良いお客様の弟君が32のスウィフトに乗っているということで、先日の Maseratiの試乗に参加してもらうと同時に、スウィフトの横に乗せてもらい、前述の車両との差を感じるため試乗させてもらいました。

 私が感じた印象を伝え、彼の印象を聴くところでは、基本的な車両特性、ダンパーなどが抱える問題点は共有できていました。やはりまともな感性を持った人間が揃えば、その意見も大きな差異は生まれません。

 重量バランスを改善し、フロントのストロークを大きく増やせればかなり面白い車へと変貌させられます。
 当社はダンパーを変更するのはお手の物ですが、四輪のサスペンションシステム全体を変更するのは、バイクとは比較にならない手間がかかるため、現実的ではありません。
 そも、スウィフトにそこまでお金をかける方がいるのかも疑問です。そうは言っても理想は持ち続けたいので、可能不可能ではなく「こうなれば良いのに」との思いは常に考える必要があるはずで、その理想がいつの日が素晴らし仕上がりや、良い車との出会いを運んでくれると思います。

 

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Maserati 222SR試乗

 お久しぶりです。

 このところYouTubeばかりで、ブログが疎かになりつつありますが、なるべく書き連ねたいと思います。

 先週の木曜日に Maseratiの試乗を行いました。お客様の言葉通り、前後のダンパーともにかなり動きが渋く感じます。前後ショックの連動がなく、それぞれ個別に好き勝手しており、まとまりがありません。

 カチカチの硬さではなく、場面によってその硬さが現れるのはバネよりも減衰がきついのではないかと思います。近所の試乗路と定めている通りを走行し、最終確認を行おうと考えておりますが、ほぼ間違いないはずです。
 これにより変更プランが定まりお客様へ提案できます。

 しっとりとした穏やかでありながら、運動性能を落とさない大人の足に仕上げたいと思います。

 

 

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BMWが進んでおります。

 金岡がBMWを精力的に進めてくれています。

 昨日はリア周りを進め、オーバーホールを終えたキャリパとエンドレスのパッド、新品ブレーキローターが取り付けられました。ダンパーも完成しており、来週にはリア周りが完成するとの報告です。

 ブッシュやハブベアリングは一度動き出してから、再度必要に応じてメンテするつもりです(部品は購入済み)。一度動かさなければ精神的な持続力が持たないので、とにかく車検を通すことを優先します。

 来週以降は、ディーラー整備士となり車検整備やリコール対応に大車輪の活躍をしているらしい、昔のアルバイト矢作君が手伝ってくれるので、フロント周りは急ピッチで仕上がりそう(な予感)です。

 今から走り出すのが楽しみです。

 

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リアショックの開発

 自社製リアショックの製造が目前に迫っています。

 とは言いつつも、小規模・零細・資金不足の当社ですから言ってすぐに作れるわけではありません。1〜2年の間で。というのが目前という訳です。普通はこれを短期目標といいますでしょうか。

 かなりの部分を加工、自作したダンパーはこちらをご覧ください。 

 これまでリアショックに関わる部品を多数つくりましたし、フロントフォークに関しても同様でした。

 昨年シリンダーを作れる様なり、自社製ダンパーの製造が一気に現実味を帯びてきました。一つはモノチューブのいわゆる普通のダンパーを考えています。極めて高品質なれどシンプリシティーとでも表すべきリアショックの根源的な本質を追求し、最小限の機構でライダーの求める乗り味を実現するダンパーです。

 スイスのキャビノチェが作る様な、小規模だけれど欲しい人には垂涎物の、芸術品とも言える程の製品を目指したいのです。が、途中で挫折する可能性もありますので、その際は早めに報告しますのでお許しください。
 

価格はシンプルなモノチューブで40万円程度で販売したいと考えています。普通同じ構造を有したダンパーは10万円前後です。生産数が少ないため費用は高くなります。

 ツインチューブ構造の現代レーシングショックの様な使用は作りの複雑さも相まって販売価格は70〜80万円になりそうです。しかし売ることを前提とせず、作りたいから作る、欲しい方だけに届ける。を基本とすれば怖いものはありません。
 四輪用であれば、4本セットのため価格は抑えられそうです。パテントなど確認しながら少しづつ進めてゆきます。

 もし我こそはと思う方がいらっしゃるなら、是非連絡ください。

 

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E46のダンパー改造を進めていたら

 一昨日、電話で問い合わせをいただきました。

 私が自身のBMW・E46に使うビルシュタインのダンパー改造記事をご覧になった方が、ご自分の乗るNBロードスターの仕様変更と改造に関しの連絡でした。

 自分の46が目標とする乗り味は、しっとりと縮みながら伸びは適度にかかる様な、どちらかといえばBMWよりおPorscheや Marcedesの様な路面に吸い付く乗り味です。
 私自身はBMWが打ち出すスポーツ性よりもベンツ・ポルシェの様なしっとりした足回りの方がよりスポーツ性が高いと判断しています。それは路面に吸い付くとは「タイアと路面が離れない」状態であり、つまりは接地能力が高く、加速、減速、旋回を高度にバランスさせます。

 この乗り味を目指しダンパーの作り替えと、基本部分の整備を進めています。バイク用のリアショックやフロントのカートリッジを自社製で製造してゆくつもりですが、実は四輪のダンパーも自社製品のランナップに考えています。
 大量に売るための品ではなく、売れなくても自分が欲する乗り味、外観や質感を持った良い製品を考えています。それをご覧になったアッパークラスの方が、自分もそれと同じのが欲しいと感じ、依頼くださればこれ以上の喜びはありません。

 そのため細部の作りを研究し、本丸であるピストンも今年から製作に改良を重ねてゆくつもりです。

 完成したらE46は試乗車として、興味のある方に自由に乗っていただける様にします。現在の自家用車であるW211のE350ベンツは代車などに活用しますので、四輪でも改造に興味を持たれましたら、是非連絡ください。

 

RG500ガンマの改造

 昨日、RG500ガンマの車両引き上げに行ってきました。

 今回はチタンチャンバーを取り付けた事による重量変化に対応するため、スプリング交換を予定していましたが、フロントにオーリンズのレーシングカートリッジが入っているため、リアのFGを下取りオーリンズのTTxへ交換する運びとなりました。

 TTxかTTxGPかはまだ未定ですが、どちらにせよ面白くなりそうです。仕様変更前に一度乗って現状のFGを再確認したうえで、それ以上のフィールを求め仕上げてゆくつもりです。
 このかたはもう一台RG500ガンマを持っていらっしゃるので、そちらの車両においてFGの新型ダンパーを試す予定です。

 車両引き上げにガレージへ伺いましたら、なんと最終年型のTZ250全日本仕様がありました。この頃の年式のレーサーがめっぽう好きな私には垂涎物でした。私の夢はいつかTZやRSの2st250レーサーで筑波を走る事です。なんとも楽しそうです。しかも格好良い。

 500ガンマの試乗記は折角なのでヘルメットにGoProを取り付けて、その感触を話しながら動画でご覧いただこうかと考えております。私が普段から走っている試乗路を画面ごしに、どこでどの様な挙動を確認しているのか?などを説明できれば面白いのではないでしょうか。

 新しい機器のおかげで、面白い見せ物が作れそうです。

自社製部品製作

 ZX-9RのFGをオーバーホール依頼頂き作業を進めていますが、リアショックを外す際にエンドアイが破損したため、新規で作る事になりました。

 折角なので他の図面も引いて、自社製ダンパーの下地を作ります。基本の寸法や製造方法を小野寺と打ち合わせを行い、図面を完成させました。少しづつ準備し、試作部品で確認を行います。今年は販売の予定はありませんが、年内に1〜2本は試作品を完成させ実車にて確認を行ってゆきます。

 最初はリザーブタンクなしのイニシャル、伸び減衰、車高調整を行える基本形を考えています。ここで重要なのはシリンダー、ロッド、ピストン、シムだと考えます。これは機能面ですが今後販売を考えるならば、その外観が大切になりますので、意匠性も詰めて行かなければなりません。

 楽しみなのは、ピストン形状によるオイルの流れが乗り味にどう影響するか?キャビテーションの起こりづらい、素直な性能を出せる形を模索します。

 

 

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シム Lamella

 現代のダンパーに使われているピストンとシムは、改めて強調する必要もありませんが、減衰力を発生するのに極めて重要な部品です。

 今日は尋ねてくださったお客様を前に、ダンパーをすぐに分解して、状態を確認してもらいました。そのダンパーはQJ-1と呼ばれる、数年前まで製造されていたショックですが、社長さんが亡くなられて、今はなくなってしまったようです。

 このショックはいくつか問題点を抱えていますが、その一つはシムです。シムとは簡単に言えば円盤状のバネです。そのバネ材がよくないので、シムの動きもあまり良くありません。これはお客様にも試して頂きましたが、上質な品と比較して反らせた時の反発が弱く、最初からへたったような感触です。この部品は材質もそうですが表面処理も大切です。鏡面では問題があるし粗すぎてもよくない。程よい粗さが求められます。

 この表面粗さに関してはBilsteinがかなり拘っているようです。イタリアのFGは表面がかなり荒く、面白い程です。多くのメーカーでは防錆対策がされています。ただし有名どころでもそれがなされておらず、脱脂して保管するとあっという間に錆びる品もあり、梅雨時などは注意が必要です。

 今回あずかったQJ-1はシムを全数交換して、動きの質を変えることになりました。一台分では5千円近い出費となりますが、効果は大きので乗り味の向上も期待できます。下にシムの表面を4倍10倍した写真を載せておきますので、ご覧ください。

 

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今日はRG250ガンマのリアショック

 RG250ガンマのリアショックが作業を終えました。

 ちょっと特殊な構造は、エア圧でコイルスプリングを補助します。これはエア圧のかかる面積が大きく、少し圧をかけるとかなりの反発力を発生します。

 カシメという少し面倒な部分もあり、作り物もありますが十分修理可能です。摩耗で減った部分はどうにもなりませんが、どうしても純正にこだわる場合はどんな手法を使っても、復活させる事は可能なので、ご自分のダンパーで修理に困った時には是非一報ください。解決策が見つかると思います。

 

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