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ダンパー仕様変更

CB1300SFのFGを分解確認

 イタリアから届いたFGを、早速分解しています。

 SC54に使うFSM11です。全てのFGをイタリアから届き次第分解するわけではありませんが、問題がありそうな品は分解するようにしています。当該ダンパは上下の取り付け部を、ゴムブッシュからオプション設定のピロボールへ変更しています。

 シム組は以前の物とは若干変更してありました。これは好ましい方向へ進んだと思います。

 最初の写真は、分解したシリンダ内部を吹いたペーパータオルです。黒く汚れているのが分かります。これは製造途中の加工で塗られた油を、ダンパ組み付け時に洗浄していない証です。ちなみにオーリンズの新品を分解して、同様の事をした場合は、このような汚れは見られません。

 ガスの圧力等も以前よりも突っ込んだ仕様です。一般売りしている中ではかなり冒険している値でした。私自身も実験を行った結果で「乗り心地が良いと体感できるなかで、害の無い範囲」で変更してあります。

 このダンパを取り付ける車両は、フロントフォークも大幅な改良を施します。他の点はまた後日記事にするつもりです。 

 

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FGが届きました。

 本日、イタリアから待ちに待ったダンパーが届きました。

 相変わらず、発注した品物が全数ありませんでしたが、それは毎度の事なので慣れたものです。 

 今回は依頼頂いた品と在庫以外に、改造してからの取り付けなどもあり、忙しくなりそうです。

 届いたのはCB1300SF・SC54のFSM11、BT1100のFQE11、CBR400FのFQE11、NINJA1000のFQT31、TRX850のFQT11に加え、消耗品とスプリングなどです。写真から見て取れますが、工具の掛かった跡があり厳しい基準では検品に合格しないくらいです。大手メーカーや輸入代理店と違い、FGという小さなメーカーに、零細企業の当社が輸入販売を行うと、これくらいの傷は販売するしかありません。しかし逆に手組の証であり、イタリア人の気質に触れる部分でもあります。一般に許される事ではありませんが、この傷を愛せる方に使っていただくしかありません。

 当社もFGと取引を続け、要望を出し品質の向上を目指してゆきます。

 

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フリーピストン製作

 SHOWAのツインショックなどに使えるフリーピストンを製作しました。

 NSR250やVTR1000Fなどにも転用可能です。穴をあけフリピからエア抜きを行えるようにもでき、多様な使い方が想定できます。今回はレースで使う車両用に製作しました。ブラダでは長時間の使用でガスがオイル室側へ流れやすいため、それを解消することが目的です。そのほかに、伸び減衰のニードル先端形状を変えた調整棒を製作し、圧ダイアルのワンウェイバルブも、自作したバルブにしてあります。

 

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KLX・Dトラッカー125のフロントフォーク

 茨城県のKⅡプロジェクト様の依頼で、Dトラッカー125の前後ダンパーをメンテナンス致しました。

 フロントは単純な組み直しですが、一応ダンパーの内部を確認しておきました。シムが減衰を発生する仕組みではなく、オリフィスのみの簡素なカートリッジでした。改造は出来るため、予算に限りが無ければ調整機構も付与できます。

 ブレーキキャリパーが着く左のフォークのみ、スプリングを備えています。一本で良いため価格を抑えられますし、交換するにしても安く済みます。ただ、あまりに減衰を強めたり、スプリングを硬くし過ぎると動きに不均衡が顕著に現れます。そのため、緩い動きのフォークならば成立する機構だと考えています。

 

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トップアウトスプリングの取り付け

 オーリンズのフロントフォークに、自社発注のトップアウトスプリングを取り付けました。

 汎用性を高める寸法なので変換カラーを必要とし、贅沢に7075で造っています。割と上手にできました。

 

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保証修理

 偉そうなことを書いたり話したりしていますが、お客様のダンパーで問題が発生しました。一度組み直しを行いましたが、解決していなかったため、再度の組み直しとなります。

 純正そのままでなく、ばねも減衰も変更しています。二人乗り専用の高荷重仕様のため、スタンダードそのままのエマルジョン仕様では長時間の使用に耐えられないと考え、今回はフリーピストンを追加しました。縦方向に寸法の余裕があり、無理なく追加できたのが救いでした。しかし、ガス封入方法の変更を迫られ、窮屈な場所に設置しました。しかし、何度も造った方法でありただ手を動かせば完成です。

 手押し程度でも、気体の混ざり具合が圧倒的に少ないのが体感できます。これならばお客さまにも納得して頂けると思いますが、実際の使用感を確認するまではヒリヒリした日々を過ごす事になりそうです。ですが、造った満足感があります。なんとなく行けそうな感触があるのも事実です。

 今後の作業も自省し、手を抜かないだけでなく注意深く観察する必要があります。

 

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フロントフォーク用トップアウトスプリング

 CB1300SFの前後サスペンションを改造する依頼を頂いています。

 リアはFGのツインショック、リザーブタンクを備えたFSM11PR36です。フロントは純正を改造する提案をし、その一つとしてトップアウトスプリングを組み込む事にしました。

 ばね定数と自由長は色々試した結果で、この辺りだと決まった値があるので、今回もその範囲に収めます。リアのトップアウトは車種によりスプリングレートが様々なため、種類を多く用意する必要があります。

 全部で10台分製作しました。これからカートリッジ型のフロントフォークをオーバーホールしたいと考える方は、追加の作業に如何でしょうか。スプリングとセットするカラー製作も含め、定価¥20,000です。単体の販売は行っていませんので、オーバーホールと併せてご利用ください。

 

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MT-07、完成

 やっとMT-07の純正改造リアダンパが完成しました。

 シリンダーの内径加工、シールヘッドの製作、フリーピストン製作二個、ガスバルブの増設にイニシャルアジャスターの変更です。シム組も変更し、後はテスターに掛け変化を数値化した上で実走試験を行います。

 全て手作業で図面を引き、削りながら現物合わせでした。入魂の一品ですが、かといって必ず良い結果を得られるわけではありません。しかし、その場その場で全力で仕上げ、それが次に繋がると思いますので、手抜き無しで設計値から1/100mm以下の精度を出してあります。 シールヘッドは分割型です。これは最初にオイルシールを組むのではなく、後からシールを挿入することで、シールヘッドを押し込んだ際にフリーピストンの変位を防ぐ効果があります。機械でエア抜きを行わない時にも、シールヘッドの凹みに空気が溜まるのを防ぐこともできるため、今回は取り入れました。シリンダー内径に段を付け、シールヘッドにも相対する段差を設け組み立てを容易にしつつ、問題が発生した際に危険を回避します。

 これらを販売ベースで考えると、8~9万円は掛かります。社外品を選んだ方が絶対に良いのですが、そこは一般の方では不可能な事を経験し、どこまでできるのかを確かめておくのが業者の務めと知り、実際に造ってみました。

 このダンパーを足掛かりに、来年は完全自作のダンパーを一品造ってみようと考えています。

 

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MT-07、完成も近い

 今日はMT-07のフリーピストン、アッパーマウントそれにイニシャルアジャスターの取り付けを行いました。

 フリーピストンはFGの品を参考にして、Oリングの締め代やピストンリグの寸法を思うように造ってみました。それに伴い、フリピを抜くための冶具も同時に製作しています。 純正のアッパーマウントはゴムと金属が一体の焼き付けブッシュなので、回転方向に制限があります。そこで、樹脂製のガイドにステンレスの段付きブッシュを嵌め、ベアリング効果を持たせました。

 イニシャルアジャスターは一昨日完成していましたが、ボデー本体に位置決めのストッパリング溝を切り、アジャスター側にもリングの嵌る溝を設けてあります。 

 明日はオイルシールの嵌るシールヘッドの製作を行い、ガスバルブのキャップを造れば完成です。あと一息といったところです。

 

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MT-07、部品製作

 志を同じにする、正しく同志のためにMT-07のダンパーを大幅改造しています。

 昨晩は、2時間かけてイニシャルアジャスターを製作しました。

 純正の階段式では微調整が叶わず、不満が募ります。サスペンションの基本はバネだと認識している私には、大きな問題です。そこで、写真のネジ式無段階調整を造り、本当に「微」調整を行えるようにしました。材質は303ステンレスを用い、切削性を考慮しています。アルミの方が重量も軽く製作も容易ですが、表面処理を行わないとリングナットと噛んで回らなくなることがあります。そのため、表面処理不要のステンで製作しました。

 次はフリーピストンの製作を行います。オイルシールのホルダ、シールヘッドも製作しようかと考えています。更なる改良点が見つかれば今週中に仕上がるようなら、突っ込んでゆくつもりです。

 現在はこれらの改良部品は販売予定はありません。しかし、他の車種にも転用可能な手法ですから、自分のダンパーに不満を持っているようならば相談ください。何かしらの解決案があると思います。売れるからといって、すぐに大量生産・販売を行うのではなく、少数生産で価値を上げ、一人一人のお客様に自分だけのスペシャルパーツを製作し、車両に対する愛着をよりもって頂けるような部品を製造・販売を行ってゆきたいと考えています。それが当社の理念です。

 

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