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純正ロッドを加工

 BMWのF10のダンパーロッドを加工しています。

 全長が420mm程もあり、中を抜くのは簡単ではありませんでしたが、勘と経験と新たに仕入れたロングドリルを頼りに無事貫通孔を開けられました。

 この穴を何に使うのかは秘密ですが、とりあえずホッと一息つきました。

 

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冶具製作、ブッシュ抜き

 二輪四輪問わず、エンドアイの焼き付けブッシュを抜くのは中々骨が折れます。

 圧入部品で径が大きく軸方向に長さがある程に、どんどん面倒になってゆきます。昨日はBMWのF10純正リアダンパーに嵌っている焼き付けブッシュを、旋盤に加えるために抜きました。見た目にガッチリしていたため受ける台座と押すための棒を造り、熱入れを行い無事に外れました。やはりかなり硬くはありましたが、しっかりした道具を用意すれば何とかなります。

 普段の作業でも同様の事例は多々あります。小さい工具で頑張ってぐいぐい力を入れても、回らないどころか頭を飛ばしそうになる場面で、大き目のがっちりした工具であれば、簡単に「パキッ」と音を立て小気味よく回ります。皆様も手痛い失敗を犯さない為にも、使う道具や環境をしっかり考えて作業に当たって頂ければ幸いです。

 

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BMWの5シリーズF10をテストドライブ

 昨年末に話を頂き、昨日入庫したBMWの5シリーズF10を試乗してみました。

 近所を軽く回る限りだと、大きさからイメージできるゆったりした乗り味そのままでした。オーナー様も仰っていた通りかなり大きく、サスペンションだけの問題ではありませんが、調整によりどこまでドライバーとの一体感を高められるのか、そこも楽しみです。

 近場で確認したことが、夜の首都高を走りより明確になりました。サルーンと呼ぶべき乗り味でクラウンの様な大きくゆったりした動きを見せます。Mスポーツと呼ばれるグレードですが、スポーツ性は皆無です。ハンドルのN付近から切り込んでゆく場面ではややシャープに反応し、もう少し手応えを持たせつつタイアが向きを変えるような感触を欲しました。

 サスペンションについては基本の動きはとても秀逸です。BMWらしい重量バランスの良さにバネ、ダンパーのチューニングが上手く行われ、造り手の狙った通りの動きをしているように思えます。私見では大きな外観や5シリーズというドライバースカーとしてのフラッグシップ(7は後ろに乗る車という意味で)らしさを演出するために、少々車との距離を感じる設定だと思います。これをMスポーツの名前通りスポーツ性を強めに演出し、高級サルーンらしさも残せば奥様やお子様も不快感を覚えずに、運転しているお父さんは高い満足感を得られる、本当のプレミアムセダン、大人が運転して楽しい車に出来るのではないかと考えました。

 ダンパーは純正の中古を仕入れたので、それを参考にして今後の方向性を探ります。分解してシム組も覗き見ることで、体感した乗り味がどの様なピストンとシム組で生み出されたのかを知り、そこから次へ繋がる思考へと昇華させます。

 分解が今から楽しみです。

 

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ロッドを沢山造っています。

 ネジ切に慣れ切り込み量、手法、回数などを大幅に改善し、かなり早く削れるようになりました。

 沢山のチップを無駄にして、削りの精度も大幅に向上したうえに安定しました。写真はBMW・R1200アドベンチャーの前後ダンパー用です。少々トリッキーな作りで、圧入する部品が多く100分台で狙ってゆかねばなりませんが、今となってはそれほど難易度の高い作業ではなくなりました。

 

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BMWのF10型523i 試乗。

 納車を終えたスイフトスポーツのお客様が紹介下さり、BMWの5シリーズを作業することになりそうです。

 本日その方のお宅を訪ね、当社のE90を試乗頂いた上で、お客様のF10を試乗しその印象を伝えました。G30と呼ばれる現行型はディーラーの試乗で体感済でしたが、このF10も非常に素晴らしい仕上がりでした。ホイールベースが3000mmに迫る車格は、大きく取り回しは若干悪いのですが、乗り心地は穏やかで、重量も重いのが功を奏し穏やかさに拍車を掛けます。2リッターのターボエンジンは低速から十分なトルクがあり、知らなければ3リッター以上はあると感じます。

 もちろん、幾つかの点で改善の余地を見出しました。これは現車を預かりもう少し精緻な試乗を行ったうえで問題点を正確に洗い出し、改善方法を考える必要があります。

 しかし、素晴らしい車でした。

 

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BMWのオーリンズ

 モトラッド様にオーリンズの前後セットを納品してきました。

 色々な話を伺い、工場も見学させて頂きました。旧車に関する質問などもあり、新しい提案も出来できて有意義な納品となりました。その際、RnineTPureの実車が展示されており、とても興味を持ちました。正立フォークで鉄タンクだそうですが、昔ながらのイメージを持つ同車両は、カスタムに最適だと感じました。格好のサンプルがあれば、足回りを徹底的に変更して、快適性と走りを追求した仕様を造ってみたいと思います。

 

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F40のダンパーが完成

 先日から依頼頂いていたフェラーリのF40・コニが完成しました。 

 単なるシール交換だけでなく、部品同士のクリアランス、面の仕上げ、シリンダー内壁の研磨など手を入れられる点に関しては、とことん尽くしています。

 いつかF40用の自社製(又はFGで)ダンパーを造りたいと考えています。そのために色々と仕掛けを施さなければなりません。毎日仕事が楽しくなる一方で、幸せな日々を過ごしています。

 F40はイタリア語で「エッフェ・クゥワァランタ」と言います。皆様がイタリア語に興味を持つ日が来ましたら、活用ください。

 

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夜の首都高

 昨晩はアライメント調整を終え、車高調整もまとまったスイフトで夜の首都高へ試走(テストドライブ)に出かけました。

 大手メーカーでダンパー開発に籍を置く友人と、当社からは私と梅山、それに梅山の同級生が参加です。

 スイフトをメーカー側の立ち位置から評価してもらい、違った視点を学ぶ機会を得られたのは大きな事です。実はこの手の評価会は数度行っていました。今後はカミさんのベンツや自分のE46でも同様の会を催すつもりです。

 同時に友人の乗るデミオも試走し、スイフトとの差をしっかり確認できたのも会を有意義にした要因の一つです。重量バランス、ホイールベース、防音材、ブレーキ、スプリングレートとダンパーのバランスなど。

 梅山の運転技術も以前に比べ格段に向上しました。まだ車両を評価する水準には達していませんが、そのレベルでも何かを感じ取ろうとする姿勢は、評価に値します。友人の運転はハンドル操作、ブレーキの使い方などは助手席に同乗していると、感動を覚えるほどの操作です。凄い技術を目の当たりにすると、羨望と同時に自己鍛錬への火付けになり、向上心が沸き立ちます。

 お客様の車両ですし、女房子供のいる身ですから無理な運転はしませんが、首都高のギャップや変則性は車両を確認するのに極めて有効です。常識の範囲内で、お客様の使用条件に合わせて造り込むには適して状況だと思います。

 

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ひっそりとキャンペーン企画が進行中

 昨晩評価を終えたスイフトですが、納車の準備を行いました。

 ダンパーは現在の持てる技術を駆使し、予算内では十分な仕上がりだと自負しています。しかしながら、もっとこうなればよいのにと言うような、理想は有ります。少しでもそこに近づけるように技術と知識と知恵を身につけなければならないと、実感しました。

  最近の悪天候で汚れてしまった車を、ガソリンスタンドで洗車しました。クリスタルキーパーでコーティングを施し、お客様にも気持ちよく納車出来ました。

 今回の年末キャンペーンは、ヒロコーのエンジンオイル交換と、クリスタルキーパーのコーティングでした。新品でビルシュタインやオーリンズ、アペックスを購入頂き、仕様変更を施して頂いた方は、前述のサービスが付帯します。次回、このスイフトで同じような依頼を頂いた場合は、大よそ33万円の価格となります。高額ではありますが、楽しい車に仕上がりオーナー様も、私自身も納得のゆく一台に仕上げる事が出来、嬉しく思います。

 

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アライメント調整

 スイフトスポーツのホイールアライメントを調整しました。

 この車両はトー調整だけで、他の部分はシムなどを入れて変更しなければならないため、競技用でもないため残念ながらトー調整のみを行いました。

 純正の指定は0.0mm~1.0mmです。車高が変わり測定値は左右とも1.2mmでした。途中の道のりではかなりハンドルを重く感じたのと、復元力が強く少々不快でした。そこで左右共に0.4mmへ調整し乗りましたが、かなり操舵が軽くなり驚きました。街乗りでは丁度良い軽さです。

 車高調整により重量配分をリアへ移し、ダンパーの動かし方もリアに荷重を残りやすくしてあります。リアは粘りっ気が強くなり、先日試乗したベンツ・A170の様なFFらしくない旋回性へと変貌したせいで、回頭性が落ちてしまいました。そこで、トー調整により向きを変えやすくして、安定性と軽快性を両立させられました。

 今後の課題はフロントのストロークを伸ばし、前足を長くすることでブレーキの限界値を上げる事です。ダンパーはもう少し詰められますが、それよりもスプリングレートを見直しプリロードをいじれるようにした方が、より効果的だと考えます。

 全長式や減衰調整でなくとも、車両の姿勢を変えると相対的な減衰力の変化を得られる良い事例となりました。

 

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