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2021年7月

実店舗で実機を触れるのは良いですね。

 最近のメインカメラはNikonのZ6です。

 これを選んだ理由は柏のビックカメラで実機を触り、一番手に馴染んだからです。重量や剛性が自分には好ましく感じました。

 私もインターネットを用いて買い物をしますが、細部に思いを馳せない品ならまだしも納得した買い物を要求する場合はやはり実物を手にしたいものです。このたび中古ではありますがNSR/NSF100用のTTxを入手しました。

 これを自分の考える理想の仕様に作り変えます。もちろんそのために私の考える良いライダー数人に試験を依頼しています。そしてこのダンパをお客様に貸し出してリアショックを購入、改造における指針にしてもらってお客様の役に立てたいと考えます。

 もちろんそれをテコに当方から購入や改造の依頼を頂ければ、まさに願ったり叶ったりです。

 年内にはある程度形にできると思います。テストに参加したい方はメール、Twitter、Youtubeの書き込み欄から連絡ください。

 

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試験用のTTxを入手しました。

 この数年、ミニバイクで頑張っているかわいちゃんRの紹介もあり、NSR/NSF100系のリアショックを数多く作業しています。と同時にオーリンズのTTxも引き合いが多く、年間で数セット販売しているのが現状です。

 そこでお客様の分ではなく自前のTTxを入手して、改造や設定の変更を試してみようと考えました。そう思っていた矢先に都合よくかわいちゃんRがTTxを売りに出すときき購入する運びとなりました。

 一番試したいのは減衰の設定です。自由長、ストロークの延長はこれまでにも試してきましたし、ある程度の数字を把握しています。しかし減衰の設定はライダーによる良し悪しが大きくかわりますので、もっと突き詰めたいと常々考えており、それもあって今回の購入を決断したのです。

 すぐに何かが変わる訳ではありません。このショックを基にして信用しているライダーで試験を重ね、エキスパートライダーが安心して使えるTTxを開発してみようと思います。

 

 

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GPZ900Rの純正KYBエア加圧型リアショック

 表題が長いのはご愛嬌。本日のお題は900ニンジャの初期に採用されていた、KYB製のエア加圧型について話します。

 なぜエアサスと呼ばないのかと言えば、実は内部にコイルスプリング(螺旋状のバネ)がしっかり存在しているためエアで加圧するのは微調整であり、基本はコイルスプリングが担うからです。

 難しい複雑な構造ではありません。ただオイルシールの交換は設定がない上にそれの固定にはカシメを用いています。更に減衰力を発生する機構は溶接で組んであるので分解が難しいのです。このショックを作業するのは2度目でしたから難なく作業は進行しました。
 件の溶接部分は一度切り取って部品を作り、ネジ込み型へ改めました。オイルシールも独自に開発した部品で交換可能にします。

 正直、特別に性能が高いダンパではありませんので純正に対する拘りのない方にはオーリンズなりの社外品を推奨します。しかしどうしても純正の乗り味を保ちたいと考える方には、この作業は無駄ではありません。一度改造すれば次回からは基本工賃と消耗品だけで済むようになりまして、だいぶ安価になります。
 それでも初回で全ての箇所に手を出すと約15万円。2回目以降は6万円〜となります。しかしこのリアショックは耐久性が高いので頻繁にO/Hを要求しません。どうしても純正をO/Hしたい方は一度相談ください。

 

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テクノロジー信奉を脱却するべきである

 西部邁さんはテクノロジー信奉者の危険性を常に訴え続けていました。人間は獲得した新技術を手放すことはない。という事も話されていました。

 絵を描く際に必要なのは筆とカンバスです。これを用いて絵を描いて、その絵で誰かを説得したり表現するのが大切であると考えますが、道具の作り手はついつい筆やカンバスの出来不出来に目がいってしまい、議論も仕上がった作品ではなく、道具に終始する場合があります。

 筆の作り手はその良し悪しが商売に直結していますし、自分の技術をみせられる訳ですから着目するのは致し方ないところ。ですが、筆の使い手と使われ方を想像しなければ無用の長物になります。いくら素晴らしい装飾や握り心地、使い勝手が良かったとしても、鉛筆で油絵は書けないのですから用途にあった品が求められます。

 サスペンションに関しても同様で、構造として素晴らしくとも目的に合わなければならないのです。ですからそれらを集大させるには羽生善治さんの言うところの「対局観」が必要です。細部は技術(Tecnologia)をとことん突き詰める必要はあるし、そこから限界突破(いわゆるブレイクスルー)も起こり得ると思いますが、技術至上主義では道を誤る(方向性を間違う)と私は結論づけました。

 カメラに話を移しましょう。
 このところの最新技術はミラーレスと呼ばれる機構です。一世代前はデジタル一眼レフです。ミラーレスを八ヶ月ほど使った後、最近デジタル一眼レフを中古で購入しましたが、これがなかなかよろしい。使い勝手は悪いし不便な面も多々あるのですが、写真の質感がしっとりして心地よいのです。

 人はデジタルに利便性を求めつつ、その実、アナログの温かみや柔らかさを再現しようと躍起になる。不可解な生物です。タモリさんが行き過ぎたデジタル化はお止しなさいと、20年以上前に話していましたが、それが現実になってきたようです。ここにも冒頭の西部さんの言葉が思い出されます。人は獲得した技術を放棄しないし、更なる欲求で新技術を探究する。悪い事ばかりではないけれど、核爆弾もその一つと考えれば新技術も喜べる事ばかりではないと感じています。

 そういった事でテクノロジーを最上段に置くのではなく、そこに置くべきは何であろうかと考える事が大切です。みなさんの立ち位置で答えを出してみてください。私の写真技術は脇に置きますが、二枚の写真はNikon Z6とD800で撮影したものです。何が違うのか感じてもらえれば嬉です。

 

 

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良いか悪いかの判断は簡単ではない

 良し悪しの基準は選り好みもあるでしょう。

 今回はカメラの話です。

 私の初めての一眼レフカメラは、CanonのKissX7です。ついでKissX8i。この次にミラーレスのEOS RP。そしてNikonのZ6とZ50。一眼レフではファインダ(小さい窓)を使っての撮影が難しく背面液晶での撮影でした。

 ミラーレスカメラは構造上ファインダ(小さい窓)と背面の画質は基本的に同じです。一眼レフのファインダは鏡で写し込んでいるだけで設定による変化は反映されません。だから撮影しなければどのような明るさになるのかが分からないのです。

 そういった事もあり一眼レフにはなんら思い入れも干渉も持ち合わせてはおりませんでしたが、フォトヨドバシの作例を観るにつれNikonのD800という一眼レフの画質に惚れてしまい、安価な中古品を購入するに至りました。

 何が言いたいのか?D800を使ってわかりましたが、ファインダの観やすさと画質が驚くほど良くて、使ってすぐ好きになりました。これまで一眼レフの存在意義を感じていませんでしたが、D800のおかげで一眼レフが好きになりました。つまり一眼レフという枠組み(カテゴリ)を好き嫌いになる要素として、どのような機材を使用したかで好みが決まることがある。

 一台のバイクとうまく関係を構築できなかったからといって、その製造会社全体を排除するのは筋違いという訳です。ここで表題に戻りますが、使う道具によってその道具が存在する枠組みの好き嫌い、または評価が変わるのです。ですから評価を行う際は何がどうなって、良し悪しの判断に結びついたのかという分析を常に行う必要があると考えます。

 皆様もこの分析を楽しんで頂ければ、サスや車体のセッティング技術が向上すると思います。

 絵柄が違うのでどちらかに優劣がある訳ではありません。両方とも楽しく撮影できます。

 

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iKONをO/H

 どういう経緯かはしりませんが、KONIの派生系なのかまたは会社名がかわったのか?はたまた別の理由か。KONIの後継としてiKONと呼ばれるショックがあります。

 これはKONIと基本構造は同じですが、内部の減衰力を生むベースバルブとメインピストンに違いがあります。絶対的な性能に特段の優劣はおこりませんが、KONIは微調整可能でiKONはそれが叶わず、そういった面から最終的な車両の作り込みに関してはKONIに軍配が上がります。ただ一般の方が普通の街乗りで使うと限定すれば大した差ではないのかもしれません。

 

 

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スプリングを替えて遊ぼう

 オーリンズはスプリングが豊富に揃っています。

 バネ交換は車両の動きが変わるので、分かりやすく効果的です。減衰はスプリングを交換してまとまりのある車両運動を実現した後に変更するのが利口です。

 服に例えるなら、バネは尺。減衰は生地の質と例えられます。いくら良い生地で仕立てても、寸法が合わなくては服として成立しません。だから先にバネを合わせるのです。

 オーリンズに限らず純正サスペンションでもバネ交換は可能です。寸法を合わせる変換アダプタは必要になりますが、一度作ればあとは汎用品を使えるようになりますからおすすめです。
サスペンションセッティングに悩んだら、先ずはバネから合わせて行くのはいかがでしょうか?上手に仕立てれば思いの動きを実現できると思います。

 

 

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NSF/NSRのTTxを改造

 新品で購入したNSF100/NSRminiのTTxを改造しました。

 ストロークの延長3mm。減衰特性を少々変えました。このクラスはバネ定数が圧倒的に不足しており、最近では20K以上が当たり前になっているようですが、オーリンズの販売状態では18Kを少し超える程度です。そのために皆さんはアイバッハ、ハイパコなどに交換しています。

 新品を仕入れて減衰特性変更とストロークの延長で税抜き20万円ほどになります。「これで最高!」などと言わないのが当方の奥ゆかしいところであります。バネと車高が合っていればそこそこ走れるし、最後はやはり乗り手次第。これが私の率直な考えですが、それでも自分の好みに合わない部分があると感じれば、それは仕様変更を行うのが最善です。

 ある程度の蓄積に則り、そこを下地にしたい方は当方の新品販売時の改良仕様も良いと思います。そうでなければO/H時に依頼いただければ十分間に合いますので、使い方、考え方に照らし合わせ、依頼いただければ幸いです。

 

 

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