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2020年9月

オーリンズのTTx、改造そしてBT1100へ

 昨年から今年に入り、オーリンズのリアショック改造を多く手がけております。

 フロントフォークの仕様変更も行っております。自身のBT1100はオーリンズの正立フォークを購入し、すでに取り付けを終えております。ただし、自由長が若干短いので長さの仕様変更を今後行います。

 TTxをBT1100に取り付け

 写真はYZF-R6のTTxです。BT1100にはTTxGPを用意しました。以前にはFGのホース連結のモノショック、リザーブタンク一体型モノショック、FFX(オーリンズのTTxに相当)を使っていた経緯があります。今回TTxGPを選んだ理由は最新の機構を自分で好きなだけ触るためです。

 ツインチューブ構造の作動性はオーリンズ、FGを問わず非常に良質です。これをさらに極めんとするため、追求してみようと思います。分解し構造上の美点を把握したらまた報告いたします。

 

 

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RZ250のトップキャップを改造

 先日、お客様から依頼があり、RZ250のフロントフォークを改造しました。

 インナーチューブの内壁にねじ切り加工を行い、お客様が希望するトップキャップ を取り付け可能にしました。

 

 この改造インナーチューブとイニシャルアジャスター(YSS製品)のセット販売は希望すれば対応可能です。

 

 

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Ferrari F430の電子制御 ザックス

 

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フェラーリ F430のショック

 同車種はドイツのZF、ザックスという会社のショックを採用しています。

 磁性流体というかなり特殊な機構を採用し、世間ではオーバーホール不可とされるダンパーです。しかし、そんなことで諦める当社ではございません。
 友人からも手を出すなと忠告を受けていたにも関わらず、手を出しました。ただ、分解してみるとたくさんの情報を得られます。ネットで流布している情報も取り入れ、O/Hが可能だと判断し依頼を受ける運びとなりました。

 これまでに数多くの機構、メーカーを手掛けてきたのが活きて、十分に対応できる品です。そうは言っても工数が多く、壊した場合の費用も高額であり作業工賃もそれに見合った価格となりますが、新品の半額前後で作業可能となりそうです。

 O/Hが完了したらブログでも詳細を報告します。

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VFR1200F ホンダでは珍しい・・・

 VFR1200Fの前後ショック

 この車両は改めていう必要もありませんが、ホンダです。ホンダといえばSHOWAのサスですが、希少ですがKYBを採用していました。

 KYBのサスペンションを採用している場合、指定オイルがKHL15−10であるなら気をつけてください。このオイルは倒立フォーク用と呼ばれるSAE表記で五番に相当します。

 フロントフォーク

 特殊な作りではありませんでした。普通の倒立フォークですが、調整はスプリングイニシャルと伸び減衰が可能でした。スプリングレートを測定しましたが、複合定数で初期は0.85Kから最終的には1Kを超える範囲です。シングルレートへ交換もできますので、興味のある方は連絡ください。

 リアショック 

 リアショックもKYBです。シリンダー径40mmで極めて一般的です。バネは基本、単一定数ではありますが、実際は14Kスタートで17Kへ変化する「ほぼシングルレート」です。
 相対的に硬いスプリングを有するため、減衰も強めです。この形状はエア抜きが簡単ではないため、ジグを用意して機械でのエア抜きを可能にすることで安定し高い性能を実現しました。

 ガスバルブの増設は会社により手法は様々です。当社は外観からそれとはわからないような、超小型化を果たしました。

 総論

 フロントフォーク、リアショックは難しい作業ではないものの、脱着に手間のかかる車両です。リアショックを外すために外装を多く外さなければなりません。センタースタンドがない場合は、リアショック脱着はさらに困難な作業となります。 
 バイク自体は魅力的に思いますので、サスペンションのメンテナンスでより楽しめるようになりますので、オーバーホールを考える方は参考にしてください。

 

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テスターの誤差を解消する原始的な手法

 本日はフロントフォークのスプリングを測定しました

 当社のテスターは最低単位が0.5Kからです。つまり0.9Kの値は測定できません。ではどうすれば測定可能になるのか?簡単な話で測定単位を上げます。0.9×10mmで9Kとなりますから、スプリングの圧縮量を1mmではなくもっと増やせば良いのです。

 測定誤差を解消するのにも、この手法は役立ちます。10Kのスプリングを10、20、30mmと圧縮量を増やしてゆけば、小数点以下の数値が繰り上がり、測定可能になり誤差も解消に近づきます。

 リアショックでは問題となりづらいのですが、フォークスプリングは圧縮量が増えるに従い、たわみが大きくなりやすい傾向があり、そうなると測定値に変動が起こります。従って圧縮量を増やしつつもたわみが現れない範囲での測定が必要となります。

 

 スプリング測定に興味がある方は、是非当社を活用ください。

 

 

2020921232120.JPG写真はリアスプリングの測定風景

 

ドビッシューの月の光

 クラスィック音楽は好きですが、今回は音楽に関する話題です。

 日曜の早朝、西部邁さんの「妻と僕」を読みんがらドビッシューの「月の光」を聴いておりました。とある演奏において、大好きな月の光が奇妙に聴こえます。
 つまり慣れ親しんだ、テンポやタッチではないため不快にすら感じます。そこで辻井伸行さんの演奏を聴いてみたところ、とても心地よい感触を得られました。

 辻井さんの演奏はたくさん聴いていた訳ではないのに、彼の音は私には馴染みがある。辿り着いた結論は「美意識」にあると考えるに至りました。

 つまり間の取り方、音の出し方は好き好きであり、そこから演奏者自らが美しい(良い)と感じる手法をとり、それを曲に載せる。そして受取手(聴き手)は自身の経験から形成された美意識に基づき音楽を判断し、良し悪しを決定するのではないでしょうか?

 バイクの乗り味に関しも同様で、セッティングには作り手の感性という名の美意識の集合体であり、美意識のない人間が作った、セッティングした車両は魅力に欠ける物となります。

 以前にもブログに書いたのですが、だからこそメーカーの車両作りを行う方は思想、哲学を知り芸術性を高めなければ愚劣な車両が大量生産される恐ろしい惨状が発現するのです。

 私の様な街のサスペンション屋であれば、対象となるお客様はごく少数ですが、小さなメーカーですら顧客対象は数十万から場合によっては一千万人超となり得るわけで、であるならば軸となる美意識を鍛えなければならないと、感じます。

 

 

GPZ900Rの純正エアサス

 初期のGPZ900R・ニンジャは一般的なコイルスプリングの他に、エアで加圧し調整を可能にする機構が採用されていました。

 このダンパーは当社でもO/H不可としていましたが、近年では古い物を古いままに乗りたいと考える方が増えた様で、多様な旧車の純正ショックをオーバーホール可能にしてきました。
 この度の依頼でGPZのエア加圧型も作業可能にし、いくつかのオプションも設けることでなるべく価格を抑える手法からトコトン手を尽くす内容など、選択肢を用意できました。

 金額よりも純正そのままという点にこだわりを持つ方には推奨いたします。

 

 

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スプリングテスタで知る

 米国からスプリングテスタが届きました

 これまで外注さんに測定をお願いしていたのですが、テスタを購入し自社測定を可能にすることで素早く、それなりの精度で数値を得られる様になりました。

 この結果、O/Hついでに測定する追加作業(オプション)が可能となり、お客様にも喜んでいただける様になりました。
もちろん仕様変更の大幅な時間短縮につながりますから、お客様にも大きな便益をもたらします。

 バネの現実

 https://youtu.be/GBp68t4DuKI

 https://youtu.be/N-n3Issc_SU

 二本の動画で検証し説明していますが、シングルレートのスプリングでも端の一巻きが密着していなければ、本当の単一定数とはなりません。本来なら得られるはずの反力が想定よりも小さい値となり、これがメーカーの違いで同じ値でも柔らかい、固いの評価に繋がるのだと推察できます。

 今後はダンパーテスタも購入し、さらに微細に検証を行って行こうと思います。

 

 

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オーリンズのフロントフォークをO/H

 今年はオーリンズ祭り

 オーリンズのオーバーホールは以前から沢山依頼がありました。今年に入り販売も多くなりました。ですが、右から左へそのまま流すというよりも仕様変更や設定のない車両へ作り替える事も多くあります。

 今回の話は通常O/Hに関してです。写真は旧倒立フォークです。難しい構造ではありませんので、作業は捗ります。気をつけなければならないのは、オイル粘度が一般的な倒立ようとは若干違います。
 専用のオーリンズフォークオイルは税別定価が4800円とかなり高価です。しかし代理店との約束があり、オイルは専用品を用います。

 性能面でも悪くないと思います。非公式にはMotoGPと同じオイルだそうです。

 部品代も高く、作業工賃も相応に高額なのでオーリンズのフォークを高級する際は後々のメンテナンス費用も事前調査を行った上で、購入を決定するのが良いと思います。

 改造しセッティングを詰めサスで遊びたい人には良い品なので、どうぞ楽しんでください。

 

 

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オーリンズのフロントフォーク959Panigale

 CB1300SFとパニガーレの2台持ちのお客様が、ドカティにオーリンズを取り付けたいと申し出があり、前後に投入しました。

 フロントフォークはスプリングレートを交換し、シム組みも変更し納車。ギャップのいなし方など純正フォークでは味わえない喜びを見出した様です。

 オーリンズのリアショックが届くまでの間、フロントのみオーリンズ、リア純正改造状態で走行していただきましたが、それでもかなりの性能向上を感じ取れたそうですが、満を期して投入したリアのオーリンズにより、フロントと高い水準で前後の均衡を調和させられる様になり、驚くべき潜在能力を有する車体はセッティングでその能力を十二分に発揮させています。

 純正では改善点が多く、機構上の制約により上記の素晴らしいセッティングはなかなか達成が難しく、だからこそ社外品を投入します。しかし、オーリンズですらそのままでは全ての乗り手を満足させる事は無理なので、個人個人に合わせた仕様変更を当社が担います。

 近年のオーリンズは性能、品質、機構が価格と高度にバランスしており、価値のある仕上がりになっていると評価できます。

 ご自分の車両をより自身に合わせ込みたいと考える方は、是非相談ください。

 

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