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2020年8月

チェーンに関する理論破綻

 昨今、BMWが採用するイタリアのチェーンメーカー「Reggina」(イタリア語で女王の意味)が、完全にメンテナンスフリーの品を発売するようです。

 自己愛に溺れると理論破綻を起こす

 元〜エンジニアを自称する方が自身の経験から「シールチェーンはメンテナンスフリーで使用できる」とSNS等で公言されていました。

 チェーンに関して私も色々と経験もありますが、全く整備をしないでどうなるかは試していないので、私に言える事は「発信者の方の使用車種や方法など限定的な面に関しては注油不要でも問題が起こらないこともある」と賛意を示すに値します。

 しかしかなりの方からバッシングがあったようで、だいぶお怒りのようです。

 感情論に落ちては自らを貶める

 冒頭のメンテフリーチェーンの発表にあたり、その方は「俺に楯突いてきた奴らは、どうするのか?」、「日本のチェーンメーカーはビビって発表(メンテフリーを)できないだろうな」と書いていました。

 これが完全な理論破綻を起こしています。それは時間軸をみなければなりません。完全メンテフリーのチェーン発表は彼のSNS発言よりも数ヶ月はあとの出来事です。

 そして技術発表を見る限りでは、ピン部分に特殊なコーティングを施すことでメンテフリーを可能にしている。とあります。

 つまり今回の完全メンテフリーチェーンは「最近」新たな「技術革新」の上に成り立っているのです。ですから日本のメーカーは以前からメンテナンスフリーを公言できるはずもないし、これからも現行品においては公言することもないでしょう。

 元〜エンジニアの方は論理的な方のようですから、本当は自分の理論破綻・矛盾を理解しているはずです。しかし、過去に敵対した人間を攻撃(口撃?)したい欲に囚われ不要な敵を余計に増やしたように思います。今回の彼のツイートを理知的な人間が見ればそれは直ぐに看破できるはずです。

 理論、筋道を自身の感情を排除し、結果を受け入れなければエンジニアや技術職はつとまりません。現〜エンジニアの方と話す機会があり、この方の前職を強調する手法には疑問を呈していました。私も同様に思います。自身で一本立ちしたのに在籍していた大手メーカーの名前で商売をするのは少々残念に思います。
 能力に自信があれば、自分の名前で生きてゆけば良いのです。これは元〜と自称できない中卒の私のひがみかも知れませんが。

 基本的には商売上手に見える方なので、周りの雑音に影響されない強さをもてれば、より活躍できると思うので今後もこの方の活躍に期待したいと思います。

 

 

 

 

経路依存性と認識共同体

 経路依存性

 「けいろいぞんせい」と読みます。つまりこれまで辿ってきた道筋をそのままなぞり、逸脱せず同じ事を続ける。惰性で進むような事を指します。

 認識共同体

 「にんしききょうどうたい」と読みます。簡単に言うと村社会のような(それ自体が悪いわけでないく)、認識を共にする仲間の集まり(パーティー)です。

 車両運動に限らず、全ての物事は上記二つの危険性、逆を言えば安定性を含んでいると思います。途中で経路を変えるのは難しい事です。過去の自分や研究を「否定」とまでは行かなくとも疑う姿勢を持たねば依存体質を見破ることは叶わないからです。

 認識共同体に関しても、この党に属していれば楽ができます。話は通じるし自分が間違っていないと安心感もある。しかしこれも上と同様に疑う事を怠ればあっという間に道を違えると思います。

 デカルトは言った

 Penso dunque sono これはイタリア語ですが読み方は「ペンソ ドゥンクエ ソーノ」日本語訳は「我思う故に我あり」となります。意訳では「考える・従って(つまり)私である」。考える事は常に必要であり、考えるはこの場合に限らずかなりの部分で「疑う」と同義なのかも知れません。ですから経路依存性と認識共同体の甘い罠から抜け出すにはPenso dunque sonoとなるわけです。

 しかし!前記二つが必ずしも悪ではありません。要所要所で間違いを正す必要はありますが、安住するなと言う意味であり、昨日は是とした事柄を今日は非とすれば進歩は遅々として起こらないと思います。ですから一定の割合で疑うことが必要であると、そういう事です。

 

筑波選手権をみてきました。

 本日は56レーシングの小田喜亜門さんがJ-GP3を走ると言うことで、その走りを視察に行ってきました。

 走り自体は小さな体でもなんら問題なく予選で1秒6のタイムを出し、素晴らしいと感じました。

 セッティングは私が口を出す必要もなく、ティーム内で上手にまとめられていたようです。
 走りの確認はダンロップの切り返しと1コーナーで走りを見ることにしました。詳細は省きますが、まだまだ細かい部分で安定しないようですが、乗り始めてからまも無い事を考慮すれば上出来です。

 決勝レースは1コーナーでみましたが、このクラスには慣れていないせいか集団にのまれ他のライダーに遠慮し引いてしまう場面もありましたが、数周して落ち着いてからは引く場面も見かけなくなり安堵しました。

 結果は転倒リタイアとなり残念ではありますが、タイムも悪く無いので今後の成長で優勝を手にするのは間違いなさそうです。

 これほど若いライダーがJ-GP3を走るのは難しい面もありますが、世界GPを走るライダーの低年齢化(私はこれを是とはしませんが)に対応するには仕方のない事なのでしょう。

 今年の前半はミニバイクを主としたレース活動の56Racingでしたが、今後はNSF250Rの出番も増えるそうなので、そうなれば私の出番も増えると思います。次戦の筑波選手権も出走する可能性があるようなので、また現場に顔を出そうと思います。

 

 

 

 

R6のスプリングカラー製作

車種専用はあるものの、在庫が無いので作りました

 2009年以降のYZF-R6に使えるスプリングカラーを製作しました。

 オーリンズのカタログに車種専用のバネは設定ありますが、ラボ・カロッツェリアさんへ問い合わせたら在庫は無いとの返事でしたので、ならば変換カラーをこさえて汎用スプリングが使えるようにしてみました。

 スプリングは10Nmと9Nmを合わせて9.5Nmを作りました。街乗りから小さめのサーキットを走るのであれば、これくらいが良いと思います。好み、使い方によって9Nmでも10Nmでも良いのですが、今回は中庸を選択しました。

 スプリングは二本セットで2万円くらいです。変換カラーは二つで1万円で作りました。

 

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ヤフオクで見つけたトップキャップ

 先日、Yahooオークションで販売しているインナーチューブを仕入れ、その品質を調べる動画を作りました。

 今回は同じくヤフオクで見かけたSHOWAのNSR250やVFR400のトップキャップを購入し、調べてみました。

 ネジの寸法は純正にならい高い互換性があるようです。各種部品を純正と組み合わせても、問題なくハマります。ヤフオクで販売しているインナーチューブとも問題なく組み付けできました。これは予想ですがトップキャップとインナーは同じ会社の製品のようです。

 この品の一番気に入っている部分は、イニシャルアジャスターが純正の二面カットの片口スパナでないと回せないのが、六角にしてある事で、メガネレンチやボックスソケットが使えるようになっている事です。

 私は後付けの手で回す調整部品が好きでないため、工具を使います。ですから六面切ってあると作業性は飛躍的に高まり、微細な調整も可能となり便利なわけです。

 旋盤で削り材質も確認しましたが、純正に準じた材料のようです。材質も悪くない。加工精度も問題ない。となればこれからは日本製という響きも意味を持たなくなると、身を以て実感した次第です。さらに難しい時代に完全に突入したようです。

 トップキャップの価格は1万円と悪くない価格でした。

 

 

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リアショックを作る

 面白い受注がありましたので、題材にしてみます。

 レース用スクーターのリアショック 

 サイドカーレースの富本さんが紹介してくれた方が、スクーターのリアショックを作りたいと依頼があり、作りました。車両は写真を見ていただきたいのですが、フレームは新たに作られた面白いバイクです。
 アルミフレームで見るからに剛性は高そう。フロントフォークには古いRS125のフルアジャスタブルが取り付けられており、これもまた魅力的です。リアショックは新たにアルミの櫓が組まれ、そこにリアショックが嵌ります。このような形状だとレバー比の測定は用意です。早速計算し、使うスプリングレートを算出しました。それがわかると減衰の値もおおよそ分かるので、分で作ったシム組み表から近い物を選び、そこれに少しの変更を加え作り上げました。

 スプリングレート、ストローク、ダンパーの自由長、上下2点の取り付けなど要点を抑えれば後は手を動かすだけです。この手の新規で製作する場合において一番問題となるのが、リザーブタンクの設置場所です。この車両は左側のシートした、サブフレームにタイラップで取り付けました。隙間が少なく、ステーなどを出す場所がないので、ここ以外の選択肢は少ないようです。

 価格は?

 当社に長く眠っていたFGを使いました。部品がちょうど一台分あり足りない部品は削りで作り、全て含めて20万円弱でした。普通に考えると20万円は安い額ではありませんが、セッティング幅を広げ車両全体のセットアップを考え直すには良い機会です。

 このお客様も、船頭の多いサーキットで何を信じるべきか悩んだ末に当社へお越しくださいました。個別事例ではなく二輪車にとって必要な要素を説明差し上げ、車両作り、セッティングそれにライディングと全てを混然一体として捉え、しかし各要素は個別に論理立て組み合わせる必要があり、それがバイク作りにおいて勘違いや難しさを生むのだと思います。

 仕上がった車両で近日走行されるそうなので、お客様からの印象を伺うのが楽しみです。

 

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NAロードスターは良いですね。

 昨日は当社で3年間アルバイトとして働いてくれた矢作君が遊びに来てくれました。

 最近、友人からNAロードスターを買ったそうで、休日はその修理や手直しをしているそうです。現車は30年前の車としてはかなり綺麗な状態でした。

 1600ccのタルいエンジン。と評されますが、軽量な車体との組み合わせにより想像以上にトルクフルです。何が素晴らしかといえば100Km/h以下の現実的な速度域で楽しい点が挙げられます。

 500馬力以上のモンスターマシンも凄いとは思います。しかし使える場面がとても限定的ですから、散歩を楽しむ感覚で乗れるのがロードスターの良いところです。

 矢作君は四輪のディーラーに努めており、コロナ騒動におけるディーラーの現状、色々な事例、設備に関しても話が聞けるので私としても学ぶ事が多く、遊びに来てくれるのは嬉しく思います。やはり円満退社した人がたまに顔を出してくれ、次の勤め先でも信頼されているのを知ると高校を出たばかりの若者が立派になったと誇らしく思います。

 

 

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納得させたい人がいる。

 結局ネタ元は湾岸MD

 漫画・湾岸MDと言うか楠みちはるさんの漫画が好きなのですが、その一節に「うちの車がポルシェのエンジニアに見られても恥ずかしくない車に仕上げている」と言った様な内容があります。

 私はバイクに関しては生意気を承知で言えば、納得させたいとか、この人には負けたくない。と言う様な相手はおりません。何を目指しているのかと言えば、自分自身を納得させたい。自分が一番厳しい評論家だとおもうからです。 

 四輪では別

 他方、四輪では目指すべき頂きと、納得させたい相手がおります。目指すべき車メーカーはポルシェとベンツです。それほど多くの車に乗った訳ではありませんが、知りうる限りでこの二メーカーは素晴らしい。

 では納得させたい相手が誰かは明かしませんが、明確におります。いつか私が設定した車両を乗ったら驚かせる位の質感を味合わせたい、と思うのです。それを目指して日々車両運動を考え、ダンパーを含めたサスペンション設定を高次元でバランスさせてみたいと考えます。

 

 

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効果絶大

 夏休みに入る直前、我が愛車であるBMWの318Ciにパワーエアコンプラスを投入しました。

 本当に効果がありました

 エアコンの効きが少々弱いと感じており、そんな折ワコーズの営業さんが来たのでエアコンに関して相談したらパワーエアコンプラスを紹介されました。謳い文句には-2度とありましたが、果たしてその効果は?

 入れた後に早速エアコンを使いましたが、確かに設定温度が変わりました。それまで21度だったのが23〜24度となり明らかな変化がありました。沢山買い込んで販売するほどの量を在庫していますが、別にこのブログでお客様を呼ぼうとは考えておりません。

 数年分は確保したので、この先しばらくは安心です。

 クーラントブースターも書いました

 こちらに関しては水温計がアナログで大雑把であり、ゲージからは判断がつきません。その他に体感できる様な事例はありませんでしたが、できる事はしておこう程度の軽い気持ちで購入しました。

 パワーエアコンプラスはかなり良い品なので、まだ暑い日もあるでしょうから、気になる方にはお勧めです。

 

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