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2020年7月

費用対効果やコストパフォーマンスに囚われない

 昨今は「費用対効果」、同じ意味ですが「コストパフォーマンス」という言葉を俊敏に耳にします。

 この言葉がもてはやされる意味も背景も承知はしていますが、それでもこの言葉を私は好みません。ですから普段から口にもしないし筆にもしません。

 私の好きな人物に中野剛志さんという方がいます。この方や西部邁さん、伊藤貫さん、柴山佳太さんや瀬輝久さんらは私の思想に大きな影響を与えています。最近は山口周さんの書籍も多数買いました。

 少々脱線しましたが、中野剛志曰くこのコストパフォーマンスという言葉はとてもよろしくないと語っていました。https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g444313648

 費用(かかる時間や金銭)に対し得られる効果(便益)を重視するその姿勢は、企業経営や利益をあげると言った面では当然重要です。ですがそれが世間の言うイノヴェーション(innovazione)、革新や改革が起こりうるのかと言えば、それは難しいと思えます。なぜなら、一段一段階段を上のは着実では有っても革新とは表せない。革新というなら2〜3段跳びは必要なはずですが、それが掛かる費用を睨めっこしながら可能なのかと言えば、少なくとも私は懐疑的にならざるをえません。
 当社も開発業務ではなく、自分の好きでこれまでに多くの実験を行ってきました。それは直接的な要望があり開発を行ったのではなく自身の知的好奇心を満たすための行動でした。それは非常に大きな効果を生み出し、現在の礎になっているのは間違いありません。

 前記の中野さんの記事にGAFA(Google,Amazon,Facebook,Apple)にマイクロソフトなどが数学研究の水準は、MITなど超一流の大学を超えているとあります。これらの企業は飛んでも無く費用対効果を突き詰めつつも、他方で研究に関してはその環境から解き放たれているのではないでしょうか?ここに関しては想像の域を出ませんし、成果のでない人間は容赦無く切られ「開発の枠組みにおいて」との注釈が必要かも知れません。これら巨大企業の理論や倫理といった部分に関して、部外者であり大企業の論理を知らない私には知り得ない事柄ではあります。

 数学の重要性がより増し、デジタルの世界では殊更に大切だとはそれなりに理解はしつつも、ならば実はより大切なのは文学と芸術である。と言わせて頂きたい。量子力学を学ぶ当社のアルバイトであった金岡君と話している時にも強く感じ、数学科出身の社員・小野寺君からも数学は哲学に通づると聞き及んでいます。
 数学を知らない私ですが、彼らの話を聞くにあたり実は相当部分で芸術的なのではないかとの感じさせられます。見えない何かを追い求めると言った観点から、作り上げる行為が同質に思えるのです。

 最近、というか世界的には第三極的な観点が主流なようです。つまり理系と文系を分けない考え方です。これには全く賛同します。両者は別々ではないとしか感じられないからです。これを理論・体系化した書物や話はあるかも知れませんが、具体的にこれだと言った事例を私は知りません。しかし私自身は確かな手応えを持ってそれらが同じだと言えるのです。

 その二つを一体とするのはつまり統一場理論のように、ミクロでは正しい法則がマクロで合わせると違ってしまう「合成の誤謬」をどのように体系化するか重要であるし、それを理解するにはテクノロジーやアート超えた宗教的(本当の意味での宗教で無くとも)な思想や形而上の価値に囚われない探究心が求められる様に思います。
 数学者も芸術家もその道を究めんとするならば求道者といって差支えなさそうではありますが、そこには専門家の罠も潜んでおり、専門分野を超えた大局観をもたなければ達成し得ない様な、それも数千年(数学や天文学が2000年以上も前から研究されている様に)かかっても答えの出ない事柄なのでしょう。

 という訳で、動画で直接的な利益を得る宣伝広告をしているおかげで、ここでは好きに書かせて頂きました。もう少し数学と芸術の学習に励み、この手の神学論争とでも言うべき答えなき話題を飲み屋で語り明かしたいと思います。

友人たちに言われたんですよ。

 先週はスイフトスポーツとBMW318Ciの同時試乗を行いましたが、友人二人からブログをもっと書いて欲しいと言われました。

 真面目にブログを書きますと、1〜2時間ほど、内容次第ではもっとかかります。ですから案外動画に準ずる時間を要します。しかし宣伝力という面では動画の方が圧倒的です。

 動画を観る層とブログを読む層は別です。詳細はあかせませんが、それらの事情からここ最近は動画を主に宣伝活動を行っていた訳です。しかし、文章にまとめる作業を怠ると自身の思考が鈍るのも事実であり、そういった観点を思い出すためにブログも大切だと思います。

 

CBR650Rのローダウン

 東北のお店から依頼があり、CBR650Rの前後ショックとサイドスタンドが届きました。

 30mmローダウン

  最近のバイクはシートが高く足つきの悪い車両が多いので、ローダウンの依頼を多く頂いています。

 リアショックはエンドアイを加工して車高を落とします。昨年、同様の受注が有った際にリアのレバー比を測定してありましたので、どれくらいダンパーを短くすれば、どれほど車高が下がるのかは把握していました。

 フロントはキャスター角度(斜めに取り付けられている、あの角度のことです)があるため一対一で変化せず、フロントフォークのストロークと車高の変動は同一ではありません。ここは三角形の計算で数値が出ます。それらを合わせて適当な数値で長さを整えました。

 サイドスタンドも重要な要素です。車種によってはバイクが倒れすぎるので、少々のローダウンは様子がよくなります。しかし30mmとなると少々大きな数字となりますから、ここはやはりローダウンに合わせてスタンドも短く切りそろえる必要があります。

 料金は?

 これらにかかる料金はおおよそ税別で12万円です。安くはありませんが、それでも思いの外、多く依頼を頂いています。乗り味を損わずに車高を下げたい時は是非、相談ください。

 ローダウンして乗り味を向上させることは可能なのか?

 これが実は可能です。その手法は難しい訳ではありません。なぜかと言えば純正そのままの状態は最良だと考えないからです。ローダウンをしないで前後ショックを作りかえれば、仮に200%まで持って行けるとしたら(しかしそれには50万円という、かなりの出費を覚悟する必要はありますが)、前後ショックをスプリング交換、その他の小変更を含め20万円程度で130〜150%程度の仕上がりにする事が可能です。

 当社のローダウンが純正よりも乗り味をよくできると謳っているのは、この点に関してです。ただ下げるのではなく追加費用は掛かれど仕立て直す前提に立ち、最善を目指せば前記の通り、純正よりも上質な車両に仕上げられます。興味をもたれた方は、一度相談いただければ幸いです。

 

 

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318Ciとスイフトスポーツを同日試乗し、セッティングを分析しました

E46とスイフト セッティングにおいて共通した乗り味

 ダンパーオイル交換で入庫したスイフトスポーツ。1年半前に新品を購入し、仕様変更を施して納車した車両だが、今になると設定の稚拙さが目立つ。そこで内部を組み替えダンパー(つまりは車)の動きを変える。

 細部に言及すると一度沈んだサスペンションがなかなか戻らずに、ベタっとしたサーキット走行を前提とした車両の様であった。

 そこで伸び方をしなやかにして、フワッと動く設定に改めた。その事で減速により後ろから前へ重量が移動するのが自然になり、乗り心地が向上しつつ同時にハンドルを切る間を車がドライバーへ伝える、上質で大人の感性(と言いつつもこれは完全に私の趣味である)が刺激される様な、情緒と情感を持つ乗り味を作れたと自負している。

 しからば、なぜこの様な車に演出できる様になったのか?という疑問が生じる訳で、その遠因は連綿と続けているこのセイクレッドグランドでの経験であるし、直接的な原因はといえば、自身の318Ciを仕上げた事にある。

 そこに至るにはメルセデスやポルシェ(フェラーリはバイクに似ており、エモーショナルではなるが私には上質とは異質に感じられる)、ルノーやワーゲンなどの仕立てを経験したのは良い刺激になっていると、告白せねばならない。

 しかし、それらをベンチマーク(もしくはランドマーク)とし直接的な目標とするのは、私の手法ではないのであります。これも以前に記したのではありますが、自身に内在する欲求または要求を具現化したいという強い衝動が、私をサスペンションセッティングへ駆り立てます。

 私がセッティングで表現したい世界は、音楽を聴いたりドライブへ出かけた時に見る綺麗な景色であったり、はたまた友人や家族との会話、過ごす時間で感じる心地よさ、と言うべきか快感・快楽をセッティングに混ぜ込んでゆきたいと考えています。

 これらをまとめてみれば、二輪車、四輪車を問わずこれら構造物は十分は理論や検証に堪えた上で、実用性を超える何かを付加するためには芸術性が重要となり、それはどの様に得るのかと言えば、やはり日々の生活から作り手自身がどれほどの情感と量感を受け取る(拾い上げるか?)必要があり、私の父が口煩くいっていた言葉で表すなら「感受性が鈍いのは悪」と言う事になろうと思います。

 

 さて、本題の318Ciとスイフトスポーツに共通した乗り味とは一体なんであったのか?要するに作り手が私であるために、同じ方向性を持つ車両になったのです。友人の言葉を借りるなら「一貫性がある」と言う事になりましょう。低速域から高速域まで同じ動きをするし、違う車両でもセッティングの軸は安定感に振るのがセイクレッドグランド流で、安定感の砂山にたてた一本の棒を、警戒感を求め砂を削いでゆく棒倒しが私自身のセッティングの「詰め方」なのです。

 棒倒しと違って、砂を盛るもできますが。

 この二台を同日に試乗できたのは、非常に良い体験でした。信頼する友人を乗せ彼の評価を仰いだのですが、私のセットアップはスイフトより318Ciの方が相性が良いそうです。実際に乗ってみればそれは明らかです。

 詳細には言及しませんが、その主たる原因はホイールベースであると、私は分析しています。

 今後はこのホイールベースに依らない良質なセッティング手法、または固有のホイールベースに合った良いセッティングを模索してみたいと思います。

 

前後の均衡を考える

 インフラストラクチャーとスープラストラクチャー

 

 繰り返しですが、今度下記を題材に動画を撮影しようと考えています。そこでサスペンションに囚われない、基本的な考え方を明示します。

 セッティング、電子制御などのスープラストラクチャー・上部構造がもてはやされるが、実はインフラストラクチャー・下部構造の出来不出来が上部構造を決める。ハッブル宇宙望遠鏡は、レンズの収差がほんの少し間違っていただけで狙った精度を出せなかったが、ソフトウェアの開発で想定以上の性能を可能とした。

 これは素晴らしいことであるが、ならばレンズが設計通りであればソフトウェアの向上により、さらなる向上が望めたのではないか?

 つまり、機械精度(インフラ)がソフトウェア(スープラ)の限界値をも決める。

 

 バイクや車でもに似た様な事例はある。それはフロントフォークとリアショックの性能差が極端であると、高い方は低い方に引っ張られ、本来の機能を発揮できないのである。これは適当な実力を持つ人間同士が伴走すれば良い調子で走れるのに、一方が遅いと速い方がそちらに合わせなくてな成らないのと似ている。

 

 この様に上部構造と下部構造、フロントとリアの均衡を保ちつつ水準を高める事が大切なのである。

 

動画あれこれ

 先週から動画を多めに更新していたので、ブログが疎かになっていました。動画を沢山上げたので、折角ですからそれらの紹介を行う事にします。

 中古オーリンズを購入するときの注意点

 https://youtu.be/ZLMizq9ZaDE

 これは中古品をオークション等で購入する際の注意点、起こりうる問題点を話しました。

 ヤフオクで売っている低価格インナーチューブは使えるのか?

 https://youtu.be/ot0ZCFaM0tQ

 二本で13,000円位のインナーチューブは、実際どの程度の性能を有しているのか。実際に削ったり叩いたりして、話題を膨らませました。

 トライアンフ・デイトナ675のセッティング

 https://youtu.be/Saf5QG8o3Jo

 デイトナ675は、リアのイニシャルが過剰にかかっています。それを是正するだけで、とても楽しいバイクに変わりますので、その点について解説しています。

 

 と言ったように、ブログは止まってもツイッターや動画を更新していますので、お時間のある方はそちらもご覧ください。 

基本は振動

 二輪・四輪問わず振動こそが最重要課題

 数年前から振動について大いに言及してきました。振動とは波でありそれらは波高と波長の組み合わせです。

 子供の頃から水面を見るのが好きだったので、波と振動、それらが打ち消し合ったり増幅されるのを観察してきました。

 サスペンションも振動を制御しています。人間の体はある周波数において不快感を強く感じます。それを避ける様に設計するのですが、振動は複数重なってきます。音楽に例えるとソロ演奏ではなくバンドやオーケストラの様に複数の音源がありそれらが別々の周波数を出してくる。
 置き換えると車というソロ演奏ではなく、オーケストラの様な多数の構成部品が多くの周波数を出してそれらの合成を感じ取っています。

 ですから、振動のダイナミズム=活動領域を調整できれば乗り心地を自在に操る事が可能となります。その手段としてサスペンションセッティングを行うのが、当社です。

 快、不快はどの様に決まるのか?

 人間という枠組みを出ない限り、少しの個人差はあれど大枠では良いと感じる部分はある程度収斂されるはずですし、実際にそうなっています。

 快適に感じる波高波長は簡単にわかります。どの様なものかは公言しませんが、興味ある方は船と海を考えてください。
対して不快な振動は、インターネットを検索すればすぐにわかります。簡単にいうと内臓が一番暴れる数値がよろしくないそうです。

 船舶、航空機から学ぶ

 私は数学の素養が全くありませんが、少しでも何かの役に立てばと考え参考文献を読んでいます。事故が起きた際に、陸上よりも問題が大きくなる船舶と航空機は振動に対し、より神経質です。ですからその分野から学分べき事柄は多数あります。

 より一層、質感の高い乗り味を求め読書が続きます。

 

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四輪のアライメント調整

 本日はBMWのアライメント調整を行いました。

 アライメント調整って何?

 ネットで調べれば、詳細は出てきますので検索ください。一言で述べると多くの機構を用いてタイア(ホイール)の向きを指定値、または任意の方向に向けることです。

 では一体どの様な効果があるのか?これは実体験を述べると「正しく合わせると車が真っ直ぐに走る様になる」と言った印象です。ハンドルの中央が出て、軽いのにシットリと落ち着きが出る様な不思議な感触です。

 そうは言っても、アライメントは調整すれば良くなる訳でもなく、タイアや各部を繋ぐブッシュなどが過度に消耗していると意味をなしません。エンジンが不調なのにキャブ(インジェクション)セッティングを行っても意味がないのと同じです。

 サスペンションセッティングとは別口

 ホイールアライメント調整は、これ自体がセッティングの要素として非常に大きな割合を占めると思いますが、サスペンション(ダンパー)セッティングと密接に関わりながら、別の役割を担っています。


 アライメント調整は整体で曲がった体を整える様な感じで、ダンパーの改造は筋力アップや目的に応じた鍛錬だと思います。

 

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318Ciヘッドライト交換

 問題発生、しかし現代社会の力で解決

 今週の火曜日に車検場へ持って行った、BMW・E46ですが車検が通りませんでした。それは左のヘッドライトが問題を抱え光軸がまとまらなかったためです。

ですが、ヤフオクの力を使い部品発注しヘッドライトは直ぐにも届きました。

 昨晩、そのヘッドライトを無事交換できたので本日再検査を受け、問題なければ終了です。早く乗りたい欲に駆られていますが、もう少しの辛抱です。

 ヘッドライトの交換手順

 ヘッドライトの交換はほんの少しだけ面倒です。スパッとは抜けずに、周辺のネジを数本はずし、一度手前に引きシャクレさすかの如く、下側を引き出し上側を向こうに追いやります。

 こうして下側の出っ張りがバンパーから抜けたらあとは簡単です。上側の爪を折らない様に気をつけてください。

 

 

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会社の招き猫、茶色ちゃんが去勢手術を終える

 当社の招き猫として、元気に活動中のオスネコ・茶色ちゃんが去勢手術を終えました。当社に来てから早くも半年以上が過ぎて、良い病院も見つかりお金の準備もできたので、連れてゆきました。

 猫を飼う際、覚悟しなければならないのは時間とお金です。

 今回、茶色は初診料、ワクチンの注射に去勢手術で4万円かかりました。もちろん餌代やトイレの砂など日々のお金もかかります。

 もう一匹の招き猫クロちゃんは避妊手術や検査料などもやはり必要です。自宅にいる三毛猫のタマ子ちゃんは野良猫状態から骨折を治してやり、避妊手術に病気の手術など総額は30万円以上もかかっています。自宅のもう一匹のオス猫ナルもいますので、猫四匹で年間20〜30万円は軽く必要となります。

 他にも、旅行に出かけるのは簡単に出られなくなりますし、毎日の世話にも時間を取られます。ですが、それ以上に可愛い部分を見たいので一緒にいる訳です。得るものを多いのですが、失う(と言うよりは逃すといった感覚ですが)物も多くありますので、動物を飼う際はしっかり考え最後まで面倒みてやってください。

 

 

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