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ダンパー仕様変更

車両の素性をよくすれば・・・

 本日の夕方公開の動画は、昨年仕上げたヤマハのFZ1フェザーを取り上げました。

 

 動画でその感触を説明していますが、前後ショック、タイア、ブレーキを上手に取りまとめると車両の素性がとてもよくなります。試乗の時に50~60km/hから急減速して、フロントタイアが鳴くまでブレーキレバーを握り込みます。その際に安定性、制御性、伝わってくる情報量など判断基準は多々あります。

 上記の作り込みが素晴らしいと、タイアの限界点が素直に伝わって来て全く怖さがなくABSを人間の感覚で作動させられる「人間ABS」が発動します。フロントエンドの構築だけでなく、リア周りの作り込みを含めたパッケージ(PKG)でこれらの特性が作り出せます。
 電子制御を否定する訳ではありませんが、それらに頼る前に車両の作り込みがよく出来ていると、電制が不要と思える様になります。そこから更に緻密な電制を介入させれば鬼に金棒なのですが、一般に走っている車両は「小学生に金棒」といった様相で金棒=電子制御を使い切れません。はっきり言えば余計な制御を介入されて不愉快に感じます。
 この辺りはライダー・ドライバーの技量も合わせた話なので、絶対ではありません。が、私の様なサーキットを走ったことがある程度の一般ライダーで、この感覚を得られるので、それなりの数のライダーにはも当てはまる話ではないかと思います。

 このフェザーが仕上がったのは4月ごろだったと記憶していますが、その後にこれと同じくらい素性の良い車に乗りました。それはMarcedes BenzのW211型E350です。タイアのロック限界でタイアが鳴り始めると、それをブレーキペダルで調整できる上に、そこから更に踏み込んだところでABSの介入が始まります。

 二年前、 Ferrariに乗って感じたのは「自分の作る車両はフェラーリと同じスポーツ性を有している」という点です。これを街乗りの車両で(私なりの)最上を模索してゆくとメルセデスに行き着く。もちろん他にもポルシェなどの素晴らしいメーカーはありますが、代表的な二つのメーカーが私の目指した乗り味と同一線上にある様です。

 二輪車の市販状態でこれほどの質感を感じたことはありませんが、四輪では存在する事実。新車価格で2,000万円以上するフェラーリ。800万円近辺のメルセデスでこの価値観をぶつけてくるとは感服します。
 近年でこれに迫ろうかという車両は一台だけ、現行型の前後KYBショックのYZF-R1が、調整は必要とするもののかなり上質に感じました。

 昨晩、二十年の付き合いがある知人とだいぶ長く話をしました。その方は私がバイク屋へ就職する前からの知り合いなのですが、これからセイクレッドグランドがより繁栄するのではないか?と言ってくれました。確かに40歳を迎え、提供できる乗り味が年齢に見合って来たこともあり、四輪で私が求める格好良さである「大人のセダン」を、二輪車にも落とし込める様になったという証左が、前記のFZ1フェザーの仕上がり具合です。

 別の友人が提唱してくれたRCT(ロードコンタクトテクノロジー)という概念がこれらを支える根底にあります。この件は以前にもブログで何度も取り上げましたが、近日、この概念について話す動画を撮影しようと思います。

 

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