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メンテナンス

力の抜き差し

 昨日のブログと動画で、なぜ路面が平坦でもサスペンションが必要なのかを考察し、論じました。

 https://www.youtube.com/watch?v=SGD-PCDl5mQ

 その細部を解説すると、タイアのグリップとはゴムの変形が引き起こしているのが正体だからです。ゴムに限らず全ての物体は時間を無視して変形することは叶いません。つまりある物体が次の形に移行するには(至極当たり前ながら)時間が必要だからです。

 ゴムに荷重をかければ変形します。この力が働き、入力から受け止めるのに必要な形状へ移り変わるのに、必要な時間が1秒だと仮定します。しかし、サスペンションがなければ慣性力の全てが、減速の始まった瞬間にフロントタイアへ掛かります。必要な時間は100/100秒なのに1/100秒で伝わったとしたら、残りの99/100秒分だけタイヤが求める時間稼ぎができません。これを埋めるのがサスペンションです。

 この時間稼ぎができれば、タイア自体が有する性能を最大限に発揮することが可能であり、素早く減速できて旋回力も高まります。

 

 今回までを前半と捉え、後半はリアタイアに関する考察を深めます。

 そも、リアタイアを変形させるにはどのような手法があるのでしょうか?最初は車重と乗員の合算された重量(力)、他に倒し込みによる力。もう一つは駆動力による力が考えられます。
走行中に変化させられるのは後ろの二点に関してのみです。ライダーによる荷重抜重は倒し込みへ組み入れてください。

 一般に荷重をかけるという言葉は、入力時を示す印象を私は持っています。しかし入力はし続けなければ元に戻ります。そこで重要なのはその抜き方です。

 今回のブログ、動画の結論は「伸び側減衰力が重要」です。一度入れた力をいかに逃さない様にできるか。それを司どり調整できるのが伸び減衰だからです。
 動画で詳しく説明しますが、サスペンションは縮んでいる最中は最大荷重が掛からず、縮み切った時にそれが最大になります。そしてサスペンションが伸び切ると、自重や速度など状態に即した荷重だけ残る形となります。加圧した荷重が加圧分だけ抜け元の重量分に戻る訳です。
 仮に伸びきってジャンプすれば、かかる力は0になります。

 この一度かけた荷重を逃さなければ、タイアは高い接地力を保ちます。反して別の問題も起こります。荷重をかけタイアが変形しそれを保つということは、路面との転がり抵抗が大きいのです。だから燃費や加速の面では不利になります。

 それらをどの様に帳尻合わせを行うかは、街乗りであればライダーの感覚で決めれば良いし、サーキットならそこにタイムという要素を付加します。

 今回はここまで。次回は動画の補足説明に、サスペンスペンションがなぜ必要か?旋回中を例にとり説明を行います。

 

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