ホーム>SACRED GROUND STAFF BLOG>2018年8月

2018年8月

減衰調整付きビルシュタイン

 愛車の318iに付ける減衰調整付きのビルシュタインを購入しました。お馴染みのヤフオクです。

 抜けていようがなんであろうが、自分でオーバーホールしますのでベースの作りで選びました。911も456GTもビルシュタインだったので、今回は同社を選びました。ザックスもかなり良いらしく、一度試してみたいです。

 自分のE46と比較し、兄の持つE90はとても良い仕上がりです。正直言えば車の造りが違うので、買い替える方が手っ取り早いのですが、それでは新しく気に入った車が出るたびに買い替える羽目になり、本意ではありません。バイクに関してお客様に助言するとき、経験から一つのモデルに長く付き合い、走りも改造も飽きるまで行ってからでなくては、本質が見えなと伝えています。

 このダンパーはシム組も容易に変更可能で、車高調整があるために前後重量バランスにも手を出せます。前後ともにリザーブタンクを取り付け、アップグレードも考えています。これで試作品を作り最後はFGでオリジナルダンパーを造りたいと夢想する日々です。

 私は長く付き合った車がないため、今回の318Ciでは沢山経験したいと考えています。最初に乗った時の感動はとても素晴らしい経験でした。飽きずに乗り込む中で、また違った表情を知ることもできるはずです。

 

 2018831195942.jpg

BT1100が進展

 BT1100が毎日すこしずつ進んでいます。

 アルバイトの梅山が手を動かしてくれていますが、タペットはアルバイトの金岡が調整してくれました。かれら二人に加え大槻も週末が誕生日なので、来週は誕生会を開きご馳走でもてなそうかと考えています。

 エンジンも改造により変更しますが、前後サスも大幅に改造します。昔はフロントにカートリッジを入れ、リアにはホース連結のFG・FQE11でした。そのあと、リアサスを一体型リザーブタンクのFSM11に替え、フロントフォークはオーリンズを着けました。

 純正を改造したフロントフォークはかなり良い設定で、ポン着けしたオーリンズのフォークよりも上質でした。リアサスも改善を重ね、どんどん良くなってゆきました。この経験からわかるのは、造りが良くても車両や人に合っていなければ、意味をなさないという事実です。

 そこで今回は純正改で当社が販売するSGCFと呼ぶカートリッジキットを入れ、それを基に改良を進めます。その後、FGのカートリッジやオーリンズの現行正立フォークを投入予定です。

 リアサスにはFGの最新モデルFFX11を用意してあり、これを詰めてゆきます。早く走りだしたいです。

 

 2018831194735.JPG201883119486.JPG

オーリンズのダンパー改造

 神奈川県横須賀市のサカエモーター様からGS1200SSのリアサスを問い合わせ頂きました。

 担当者の方と打ち合わせの結果、オーリンズのリザーブタンク無しをGSに合わせ造り変える事に決まり、輸入代理店であるラボカロッツェリア様と相談してベースモデルを決め、現在改造の真っ最中です。

 巷ではラボカロは殿様商売だと聞いておりましたが、私は好印象をもっています。

 新品ダンパーを購入頂き改造するというのは、この仕事を始めた当初は想像もしなかった内容です。新車を改造に持って来てくれる方もおりますし、商売の信用が付いてくると、依頼頂く内容も変化してきます。

 新品ダンパーをばらすというのは、メーカーの仕上げを知る機会が持てるため、非常に有意義です。エア抜きのレベルやグリスの量、ガス圧のばらつきなど、かなり参考になります。

 

 201883119149.JPG201883119312.JPG

二日間

 本日と明日の二日間は夏休みを頂きます。

 会社は通常営業で回っております。納期や価格に関しては会社へ連絡頂ければ対応致します。

 この度は久しぶりに九十九里のサンライズへ泊りに行きます。私が子供の頃は九十九里センターの名称で、通いなれた場所です。ブドウ狩りに行ったり、プールで泳いだり、浜辺を散歩してみたりと、少し息抜きが出来そうです。

 お待ち頂いているお客様には申し訳ないと思いますが、ご容赦ください。

FGが完成

 あるお店の企画商品で、一度に大量発注頂いたFGの検品を終えました。

 写真の品はFQEco11と呼ぶ、車高調整を持たないモデルです。新品定価は税抜き89,000円と”FGの中では”お求めやすい価格としています。FGは全体的に高価格です。これは私がFGの価値はそこにあると認めているからです。もちろん少量生産メーカーなので、コストが割高なのも現実問題としてあります。

 この価格の高いFGを購入頂くという事は、私自身の価値観を買って頂くのと同義だと考えます。買いやすい商品ではなく、高くても欲しくなるような製品とサービスを目指しており、私どもの製品価格とサービスの価格には、品質向上とサービス向上への開発費が含まれています。

 この価値観をみなさまに体感して欲しいと思います。

 

 201883041828.JPG201883041533.JPG

 

XJR1300のセッティング

 YSP杉並南の佐野様から依頼があり、XJR1300のセッティングを行いました。

 リアは2~3年前に当社でオーバーホールを行ってあります。走り出す前に跨って前後サスの動きを確認しますが、フロントが柔らかいのが分かります。試乗まえにとりあえず前のイニシャルを1回転掛け、走り出すことにしました。

 フロントの動きが大きく速く、ブレーキでリアの動きが感じ取れません。更にイニシャルを一回転掛けると、リアの動きが感じ取れるようになりました。それでもリアの動きが希薄なので、今度はリアのイニシャルを抜きました。それでもフロントの低さを感じるため、リアの車高調整を1回転少し抜き、最短にしたところ大幅に改善し、前後の動きがとても分かりやすくなりました。リアの伸びダイアルも13段から3段目まで試し、その間の良い所で落ち着きました。フロントの圧(コンプ)も入れたり抜いたりを試し、1段強めました。

 XJR1300の基本特性は、フロントのスプリングレートが低いために動きが大きく速いので、イニシャルと減衰を強めてゆく方向で、リアもばね定数が低く、減衰も弱いためにダイアルが締め方向となりました。

 私のセッティングはライダーが積極的に荷重移動を行えば、より楽しく安全に走れるセットです。先ずは私自身が楽しいと感じられる状態にした後で、お客様に試乗頂き、個人個人に落とし込んでゆきます。

 純正のサスペンションでも自分自身が気に入る落としどころが必ずあると考え、狭いストライクゾーン(スウィートスポット)を狙い変更を重ねます。XJRは前後のスプリングを硬めるだけで、車体の許容度が大幅に上がり乗る楽しさは倍増します。セッティングがどうにもまとまらないと悩む方には、スプリング交換を最初に行ってもらえれば、解決への近道になるはずです。

 

 201883035725.JPG

 

 

 

 

ダンパー分解時に個性がでる

 以前のブログでも少し書きましたが、サスペンションは分解時に個性が出ます。

 写真はNSR250Rのダンパーロッドです。ピストンを留めるナットにはメーカー純正でカシメがあり、それにより緩みを防止しています。見て取れるようにこの個体はグラインダで削り取っています。この手法をとるお店は2か所把握しています。それに加え、リザーブタンクのガス入れの手法により特定可能です。

 当社は旋盤による最小限の切削で済ませ、ネジ山部分を確保します。今回はロッド製作のため、ネジを十分に確保できたので安心できました。今月オーバーホールしたVTR1000Fのフロントフォークはピストンロッドのナットが緩み、部品が再利用不可能な状態になっていました。

 私自身も同様の失敗を犯した経験があり、オーリンズの代理店ラボカロッツェリアの方と話をして、同社はセルフロックナットとロックタイトの併用をしていると聞き、私自身も常にそのように行動するよう変えました。

 品質は国柄で決まる物ではなく、会社の気風、更に言及すれば経営者の気構えだと思いますので、当社は絶対の最低条件である安全に対して、最大限以上の取り組みで作業に臨みます。

 

 20188291249.JPG

 

CB1300SF/SC54のセッティング依頼

 お客様の依頼でCB1300SFのサスペンションセッティングを行います。

 数年前に購入され、前後をオーリンズに交換したのですが乗り味に馴染めづ、解決のため相談頂きました。以前当社で働いてくれていた木村さんはCB1000SF・ビッグワンに乗っており、その乗り味はとても素晴らしく(と言ってもサスは大幅に変更してあります)、ビッグワンには好感を持っています。SC54についても基本的な構成は好きな車両です。重いのは間違いありませんが、仕上げ方次第で非常に楽しい車両になります。

 いつも狙っているのは軽快感と安定感の両立です。1000は18インチホイールで車両の性格を作っていますが、あれは素晴らしハンドリングです。17インチの軽快性は悪くないのですが、やはりキャスターやトレールをいくらいじっても出せない部分は有ります。その18インチの穏やかな乗り味を少しでも再現できるように、セットを詰めて行こうと思います。

 今回のセッティングは、わたし自身のこれまでのセッティングを、更に一段引き上げる試金石として挑戦するつもりです。

 

 2018829111150.JPG2018829111339.JPG2018829111717.JPG2018829111736.JPG

マルゾッキのツインショック

 九州のお客様から依頼があり、旧車に引っ張りだこのマルゾッキをオーバーホール致しました。

 ロッド再メッキ、ガイドブッシュ加工、塗装など作業が多く、税抜きで10万円ほどになりましたが、オイルシールとガイドブッシュは現代的な品を用い、エア抜きもバキュームポンプを使い高度な仕上がりを可能にしてあります。

 昔は写真のダンパーにはバキュームポンプを使っていませんでしたが、せっかくドレンボルトの穴が開ているのだから機械で抜いてみよう。と考え、そのようにしたところ、手で押してもわかる程に動きの滑らかさを感じ取れました。

 この個体は以前にもオーバーホールを行っていたようで、部品が壊れていたり欠品していたりと、少々問題を抱えていましたが、十分な予算を確保できたために難なく解決できました。お客様にも喜んでいただけるはずです。

 

 201882892445.JPG201882892645.JPG201882892711.JPG

FG到着

 イタリアからFGが届きました。

 今回は、あるお店の企画商品で5セット同時に発注頂いたFQEco11と、レースに使うためのリザーブタンクをホース連結するツインショック、FQT11PR36です。

 今年の2月にイタリアへ行った際の話し合いで、梱包のレベルを上げて欲しいと要望し、それ以来大きな傷は見られなくなりました。

 FGのダンパーは大きな工場で大量生産するのではなく、小さな(と言っても当社の2倍以上の面積)工場で普通の工具を使い手仕上げで組むために、工具の当たった跡などが散見できます。ダンパーの性能は非常に高いのですが、製造工程における品質はオーリンズなどと比較して、一段も二段も落ちると認めざるを得ません。しかし、自分の発注した品を一本一本イタリアの職人が組むのを想像すると、その工具の当たった跡が「痘痕も靨(あばたもえくぼ)」とでも申しましょうか、愛着になり得ます。

 日本に届いてからも、検品時にバネを外し洗浄を行います。グリスも当工場で塗布し、必要であれば分解確認の後に納品致します。これまではほぼ全数が組み直しでしたが、今後はイタリアから届いたままでお客様のお手元に納品できるよう、FG社と連帯し品質の向上に努めます。 

 

 201882891031.JPG

ページ上部へ