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2018年2月

冶具の製作

 皆様こんばんは。アルバイトの矢作です。

私は普段、サスペンションの分解や清掃をメインに業務を進めているのですが、今年から技術向上の為に社長が機会をくれました。

内容は2つ有り、1つはダンパーのエア抜き作業、2つは旋盤を使用しての冶具の制作という物です。

本日から冶具の制作の作業を始めてみたのですが、改めて、見ているだけと作業をするという事は全く違うという事に気が付く事が出来ました。

自分では一生懸命作業したつもりでしたが、表面が荒かったり、寸法を間違えてしまったりと多くの失敗をしてしまいました。

今日作業した時の反省点を活かして、構想を練り、機械を動かし練習をして、出来る作業の幅を広げていきたいと思います。

 

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オーリンズを改造

 先日ブログで公開した、オイルシールの保持部分に傷が入ったオーリンズを組み立てました。

 お客様の心情を察して、出来る限り漏れない事を優先しました。そのため抵抗が増したとしてもオイル漏れが少ない品を選び、シールヘッドを製作したのですが、完成したダンパーを押したところ、とても滑らかに動く様に驚きました。あまりに不思議な感覚についつい大槻にもその手触りを体感してもらい、やはり彼も同様の感触を得ました。

 オーリンズ純正のオイルシールよりも抵抗が大きいのは間違いありませんが、ガイドブッシュは15mmから12mmへと短くしてあります。各部の公差はかなり詰めたキッチリ仕様であり、シールヘッドの背の高さが純正より6mm長いため、倒れが少なく安定しているのかも知れません。

 オーリンズのピストンリングとその隙間設定が秀逸なのも、最近感じています。この辺りの仕上げ寸法は重箱の隅を突くような物ですが、まだまだ奥が深く、今後も楽しみな研究材料です。

 

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集中的に組みました

 大学生のアルバイト、梅山君が春休みに入り朝から晩まで仕事に来てくれました。そのお陰で遅れていた状況がかなり改善しました。

 ですが、仕事が多くバタバタしていたためブログが疎かになってしまい、反省です。

 

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ダンパー製作に必要な要素

 来週は車両運動や自作ダンパーの構想を話し合う会合と新年会があるので、それに向けた考えをまとめるべく、頭の中を整理しています。

 ダンパー製作に一番大切な要素は何かといえば「考え方」だと思っています。理論的な数値や製品の構造は、その考え方から生まれ出でる産物であり、先ずは「どの様な品を、どの様な車両に当てはめるか」が無ければ、そのあとの数値と構造は無に帰します。

 ダンパーや車両運動に大切なのは哲学フィロソフィー(イタリア語ではフィロソフィーア)であり「車をどのように仕上げるか」の視点だと捉えています。一般にセッティングと言われる物はもっと下位の思考、ポリシー(イタリア語でイデオロジーア、ペンスィエーロ)と言われる方針程度の事柄です。

 私が常々いうピッチングと振動(波)はパラダイム(パラディーグマ)です。一般に「模範」と訳されるパラダイムですが、私の持つイタリア語辞書は「理論的枠組み」とあります。こちらの方が実際の理解に近いと思います。哲学=どのように仕上げるか、をピッチングと振動の理論的枠組みを用いて、ポリシー(例えばサスペンションセッティングの順序であったり、各調整部品の数値)を考えてゆきます。

 ペンスィエーロは、上記のフィロソフィーアとパラディーグマを実現するための道具。例えばプリロードの量であったり、減衰ダイアルの値です。

 上記の内容をもっと簡潔に、短く要約(と書くと、いつもイタリア語breve riassunto=短く要約、が思い浮かびます)出来るように思考を鍛えるべく、本を読み考えています。数学やそこから導かれる理論は、私の一番弱い部分です。そこを補う友人(と呼ぶより同志と言うべきか)と出会えたのは幸運でした。そこで私は数学的枠組みを友人に任せ、経験から得た3P(英語で言うフィロソフィー、パラダイム、ポリシー)を用いて実車を造ることに注力します。

 

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