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レイダウンを考えてみました

 ふと、リアダンパーの取り付け角度を考えてみました。

 はるか昔はリジット(ダンパー無し)から始まり、現在の大型トラックや昔の自転車のサドルに採用される、シートの下にバネを置き衝撃を和らげる型。プランジャー式から現在のスウィングアームなどに変わってきました。

 巷間ではツインショックでもわずかに漸進(プログレッシブ)効果があると言われていますが、それは本当です。CB1000SF等を代表にそれ以降の車種において、レバー比を測定したうえ、机上で変化率を求めたところ1%以下の漸進でした。記憶ではほぼ0に近い数字だったとはずです。だからと言って無視いて良いとは考えません。私はツインショックの最後の調整で、ダンパー長の0.2mmでも変化を感じます。私だけでなく他の方もその変化を理解した方はいます。この数値は減衰調整の1段程度に相当する気がします。

 本題のレイダウンですが、垂直からなぜ前傾したのかを考えます。スウィングアームの円運動は上下と前後の運動が複合しています。そこで垂直にダンパーを取り付けると、真っすぐ押せません。ストロークが深くなると後傾(後ろに傾く)します。後傾した場合のレバー比変化は考えたことがありませんでした。発表はしませんが今後図面で検証し、どうなるか調べてみます。

 無駄なくダンパーを押すには地面に対して垂直ではなく、スウィングアームの円運動に対しなるべく垂直に取り付けるのが最適です。しかし現在の車両はそれ以上に前傾しています。フルストロークした状態でも、垂直より前傾していそうですが、未調査です。単にレバー比を付けたいのであれば、取り付け位置を前進するだけ良いはずです。

 ダンパーを傾け、最初から押し当てるように動かし、機械のガタ(クリアランス、隙間)を省いているのかも知れません。因みに、レイダウンはダンパーに負担がかかると言われていますが、これも本当です。あまりに傾きが多いと、ロッドが早々に削れます。モンキーのカスタムで度々見かけます。刀400もロッドの傷みが激しい一台です。

 「レイダウンで傾け、比を大きく取り柔らかくしている」との意見が大勢を占めている気がします。しかし、取り付け位置の変更などという、大掛かりな事をするより、ばねを柔らかくした方が話が早いはずです。そこで「レイダウンにより漸進効果も期待しているんだ」と反論されるなら、1%以下のセッティング次第で無視できそうな数字のために、そこまでするのかも疑問です。漸進効果のみを取り出すなら現在のバリアブルレートか、トップアウトスプリングで同様の効果は十分に造れます。

 写真のZ1とCB1300SFですが、生産時期が30年は違います。しかし乗り味は極論において変わりません。

 最終的には同じ車両で取り付け位置を垂直と前傾の二種を試し、各仕様において乗り味を造り込んだうえで判断しなければ本当の答えは(私には)出せないようです。ツインショックの車両はレバー比がほぼ全て近似しているのは、意味があると思いますので、今後も思考実験を繰り返してみます。しかし、どんなことも簡単に答えはだせないですね。

 

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