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2017年6月

新品ドリルチャックとアダプタ

 旋盤の芯押しに取り付けるドリルチャックは古く、テーパー部の傷が多くあったので、両方とも新品に交換しました。

 ユキワのチャックにトラスコのアーバーで取り付けました。以前はMT3に変換アダプタで取り付けましたが、今回は直接取り付け可能にするようMT4のアーバーを選んでいます。

 試し削りを行った感触は、ガタが少ない分だけ回り方は重かったです。しかしカッチリしていて、好ましく思います。両方揃えても1万円強なので、定期的に新品へ交換するほうが良いかもしれません。

 

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オイル漏れ、保証、問題解決

 ダンパーを扱っている限り、逃れられない問題があります。

 オイル漏れと作動不良が代表的な2点です。そのほか、この時期は忙しいため納期遅れも起こりやすくなり、依頼主の方には迷惑を掛けてしまい、申し訳なく思いっております。

 オイルが漏れる理由は定かではありませんが、自社製のSGSAではオイル漏れの問題は起こっていません。数年前に再メッキに不良が出て、顕微鏡を購入して検証した結果、旋盤で言うところの「切り込み量と、送り速度」に問題があり、表面に大きな欠陥が見つかりました。この点はメッキ業者さんと情報を共有して、解決できました。オーリンズのように、作動性を優先するとオイルが漏れやすいのも事実ですが、動きの良さを優先順位の上位に置くと、仕方ない事かと考えます。

 先日起こった作動不良の問題は「オーバーホール前よりも良くはなったが、どうもサスがポワンポワンする」といった内容でした。これは組み方に問題はなく、実験した結果、オイル粘度の変更で対応できました。初回の作業時に、内部の錆が多いと報告を受けていましたが、超音波洗浄と表面研磨を行っても解消していなかったようです。シムもピストンも表面に欠陥が発見できず、シリンダー内壁の研磨も行い、前述のオイル粘度で根本的な解決をみました。この問題はかなり大きな事件なので、今後も気を抜かずに、観察したいと思います。

 WPのオーバーホールに際しても、ダンパー本体でなくホースとリザーブタンクの連結部、バンジョーボルトからオイル漏れが起こった事もあります。これはWP社の特殊な作りに惑わされ、銅ワッシャの選定を誤ったのが原因でした。

 綺麗ごとばかり書かずに、起こった問題と解決方法も記して参ります。

グロム、KR250

 グロム用のFGを依頼頂き、準備に取り掛かっています。

 自由長、スプリングレート、取り付け部分のカラーなどは以前に製作分があり、それを使います。再度内部のセットを見直して、来週辺りには完成する予定です。

 

 他方、カワサキ・KR250のリアダンパーも製作しています。サスペンションが縮むと、ダンパーが伸びる構造です。私の中では「逆さ使い」と呼んでいます。同様の仕組みは、ビューエルやTMAXにも見られます。図面を引き、部品を削りアルマイトを掛けます。数年前に一度造ったのです、図面が紛失したため再度書き直しています。前回の反省点を盛り込み、更に良い仕上がりを目指します。

 

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クアンタムのカラー製作

 NSR50用のクアンタムに必要なステンレスカラーを製作しました。

 一つ紛失したとの事で、予備を含め2つ造りました。外径の寸法は100分台で合わせてあります。内径は純正と同寸ながら、ドリル一発なので表面は荒く仕上がっています。その辺りの面仕上げと精度を上げるなら、リーマ仕上げも可能です。価格が上がりますが、面粗度の指定があるならば、それも造ります。

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CBR250RRに触れる

 昨日は、近所のお店に「CBR250RRあるよ」とお呼ばれしたので、現車確認へ行きました。

 リアダンパーを外してくれて、FGのFFX31を当ててみたところ、MC41と同じような隙間があり難なく嵌りました。

 来週には在庫用のFFX31が届くため、販売予定はありませんが製作してみようかと思います。

 

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TTxのバネ、ベステックス

 東京に会社があるスプリングメーカーのベステックス社。

 K/gでもポンドでも表記があり、一本一本実測値を付けてくれます。寸法などにより価格は違いますが、当社ではベステックス社の定価よりも高い、自社定価を設定して販売しています。

 なぜわざわざ高く販売するのかと申しますと、定数の選定、相談など外からでは分からないコストがかかるからです。ただスプリングを欲しいだけならば、当社からではなく、直接販売も行っていますので連絡してみてください。ベステックス社でも相談に乗ってくれます。

 ベステックスはNSRmini・TTx用の短い(自由長100mm前後の)スプリングを用意しています。内径、自由長、定数が丁度良いので変換カラーなどを必要としないため、そのまま組み付け可能でどなたでも悩まずに済みます。

 

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NSRminiのTTX完成

 TTxの変更を終えました。

 シム組みとスプリングレートを変え、ダンパーストロークも変更し、車高調整機能で自由長を合わせました。

 このような変更はライダーの好みと、作業者の思想と能力が結果に大きく影響します。

 

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ハーレー用

 ハーレー用のメーカー不明なダンパーを作業致しました。

 各部がインチ寸法を採用しているので、アメリカの製品ではないかと推察します。それ以外にも、作りの荒々しさが気になります。

 その作りの影響で、シムが割れていました。シムも新たに用意し、その他の部分を修正するため、部品を作り直したり新規製作致しました。これで耐久性と品質が安定しました。

 

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再度、油圧ジャッキ

 バイクリフトの油圧ジャッキを修理しました。

 BNAZAI製の品ですが、ジャッキ部分はたぶんどちらかのOEMだと思います。

 部品交換と加工を終え、組み立て後にリリーフバルブを緩めたところ、ロッドが下がらず疑問に思いました。色々試し、確認したところ製造時に加工が不十分だったようで、オイル通路がほとんど閉じた状態でした。空気は流れるがオイルは殆ど通さないというくらいに、とても微細な通路のようで、これをドリル加工で十分な物として、ようやく完成しました。

 ほとんどの部品は在庫があり、今までの経験からシール性を高めるための加工を施し、汎用性の高い部品が使えるような加工も行い次回のメンテナンスに備えています。

 価格は内容により上下しますが、基本的な部品交換とオイル交換で三万円程度、初回で加工や新規製作の部品が必要な場合は、おおよそ5万円程掛かります。

 

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NSRminiのTTx

 ミニバイクのエキスパートライダーから、NSRminiのTTxを依頼頂きメンテナンスと仕様変更を施します。

 既に、あるミニバイクの専門店で仕様変更がなされていましたが、前持ち主に合わせた特性だったので、改めて変更を行います。TTxは作動原理から油圧の立ち上がりが早く、油圧機器としては旧来のシングルチューブより上位に位置しますが、やはりそれだけで良い品になるわけではありません。使うのは人間なので、その感性に合わなければ無用の長物に成り下がります。

 そこで、スプリングレートを見直し、シム組みを大幅に変更してみます。FGのFFXは基本構造がTTxと同じでもその乗り味は大きく違います。旧来のシングルチューブとツインチューブの中間のような、柔らかさを持ち合わせています。油圧の立ち上がりの早さからくる硬質な感触の低減と、しなやかさを狙い、変更に着手します。

 

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