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2017年3月

FG、仕様変更

 ドッグファイトレーシング・折川さんのFGが、全日本へ向けての改造を終えました。

 作動性を優先するため消耗品はオイル以外全てそのままとし、シム組の変更を施しました。紆余曲折を経てたどり着いた設定だったのですが、一年も使うと粗が見えるようになり、さらに洗練する必要が出てきました。

 伸びは殆ど変更せずに、圧のメインピストンとセカンダリーピストンともにシムを組み替えます。過去の実績を踏まえ、すこしづつ足したり引いたりの作業です。

 今週に走行機会があるようなので、そこでの評価が楽しみです。

 

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マルゾッキ

 マルゾッキのリザーブタンク無しです。

 基本的な作りはリザーブタンクの有無にかかわらず同一ですが、大きな違いは、タンクがあれば作動室を完全にオイルで満たせるために、性能の安定化と長期化を図れます。逆にタンクの無い型は安価に簡単に作れるのですが、絶対性能は落ちます。

 しかしながら街乗りでゆったり乗るならば、ガス反力のないダンパーは乗り心地が良いので、良い面も多々あります。

 

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問題点の解決

 今回は皆様へ向けた内容ではなく、自分の覚書です。ですから、文体もそれなりですが、了承ください。

 1 ライダーはあるコーナーで、アクセルを開けると外にでると訴えていた。

 2 フロントが高いので、前を下げるかリアを上げるかを提案する。

 3 リアの伸びダンを抜くのが簡単な解決策だが、前のイニシャルを抜いてフロントが持ち上がらないようにした。

 4 結果は、アウトに出なくなったがインにも入らなくなった。

 5 根本的な問題解決に至らなかった。原因はリアの伸びを抜くべきだったが、フロントの動きを抑えた事で躍動感のない、重い車になってしまった。

 上記文章には、なぜ車高や他のセッティング要素が入ってこないかは書いていませんが、状況としてそれらを考慮する必要がないため、省いています。

アプリリア・RSV4ファクトリー

 イタリアのAPRILIAのRSV4ファクトリーが、前後サスペンションのオーバーホールで入庫しました。

 以前に試乗した印象がとても良く、今まで乗ったバイクの中で(純正状態において)一番好ましいバランスです。価格が高くても、前後サスがオーリンズでも良くない車両はいくらでもありますが、この車種は素晴らしいの一言です。

 サーキットを走っている個体ですが、前後純正のままでは若干柔らかいようです。ただ、動き方を調整すればライダー次第で筑波で2秒台は出せると思います。それ以上はかなり大変でしょうが、何とかなります。

 1分フラットに近づけようとするならば、バネを交換すれば道が開けます。定数の低いままで頑張っても狭い一本道を進むような、綱渡り感覚で神経質な印象を持ちます。レートを上げると舗装された良質な路面を進むような、安心感と豊穣感を得られます。

 サスペンションを変更するには、多くの選択肢があります。迷ったらメールでも電話でもご相談ください。

 

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全日本へ向けて

 ドッグファイトレーシングのライダーが使うR25のFGが、内部変更の要望があり預かりました。4月の全日本へ向け、これから造り込みます。

 メガネでお馴染みのメカニックさんと話し合い、R25の新型ダンパーの開発を実行に移す事にしました。56デザインスポルトの中野監督も同様ですが、レースはやはり人間だと思います。信頼できる人とならば時間とお金を使って経験を積み、それを基に成長して、お客様に還元できるよう努力します。。2年前にピッチングセンタの問題に気付く切っ掛けも、56レーシングとの活動の中から出てきた発想でした。

 

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JP250、筑波選手権

 筑波選手権の開幕は56デザインスポルトとは別に、ダンパーの貸与のみ行っている、ドッグファイトレーシングの走りも確認しました。

 メカニックの方は昨年知り合い、挨拶程度は話をさせてもらっていました。ライダーの豊島君は本当に挨拶だけの間柄です。

 予選で感じた問題点をメカニックの方と話し合い、問題の本質を洗い出し、最後には豊島君から話を直接聞かせてもらい、メカニックの方の判断で調整を行ってもらいもした。

 決勝は一コーナーから見学しました。ここで、当社大槻の見る目が役にたち、S時から一ヘアへ抜ける動きを分析して、決勝を終えたライダーに確認したところ、見立て通りの内容でした。次の全日本筑波へ向けては、これまでと逆方向にセットを動かせば大方の問題は改善できそうです。

 結果は熱いバトルを制して優勝でした。豊島君は昨年の筑波JPのチャンピオンですから、もともとのレベルが高いのですが、その彼からもFGの安定感と動きの良さに対して、高い評価を得ました。

 

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久しぶりのレース、筑波開幕戦

 昨日は筑波選手権の第一戦へ行ってきました。

 当社の大槻、アルバイトの矢作、三人でのサポート業務です。

 実際に車体を触ったりライダーからの情報を吸い上げるのは、トラックエンジニアである大槻の仕事です。今年からレースの現場は彼に一任する方向で考えていましたが、昨日の動きを見る限り、セットアップの手法が私の満足できる水準に達しつつあると感じました。

 それは予選で発生した問題点の解決方法を聞いた時に、私の持論である軸感(ピッチングセンター)を理解しつつあると感じたからです。その数日前に「ピッチングセンターの話を理解しているか?」と問うたところ、「それは理解していないが、結局は(セットアップ行きつく先は)同じでしょ」と言うので真っ向から否定しました。車体セットアップに方向性を持たせるのにはピッチングセンタの理解が必要です。むろんサスペンション業務に携わらない人たちが、それを理解し、コンセプトを持つ必要はありませんが、この仕事をするならば大切な事です。

 そのセットで決勝を走った桜井芽衣選手は、予選五位、決勝五位の特筆すべき結果ではありませんでしたが、内容には評価すべき点が多数ありました。今年からオーリンズのリアサスが選択可能になったのですが、そのセットに多少手間取りました。予選での転倒があり、前日の練習走行では発生しなかったトラブルも乗り越え、完走と入賞を果たした芽衣ちゃんに次戦への期待が高まります。

 大槻、矢作の二人がテントとピットにいてくれるおかげで、私はコース脇からじっくりと走行を見る機会を得ました。そのほかにもふらふら歩いて、営業活動も十分に行えたので、収穫のおおい一日でした。

 

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ウィンカー

 CB400SFのパッケージング・モデル(いわゆるデモ車)を整備しています。

 クリアウィンカーレンズだったので、純正のレンズに戻そうとしたところベースが割れたりうまく嵌らない事態に陥りました。たぶん安い社外品を用いたのだと思います。乗り味とウィンカーは関係ありませんが、上質な車両は細部まで手抜きをしないのが基本です。高いのは承知で純正ベースを発注しました。

 ブレーキレバーやクラッチレバーも社外の調整式でした。これも純正に改め、そのレバーにも100分台で調整した砲金ブッシュを圧入し、滑らかな動きを実現します。マスターシリンダーとキャリパーの比率も私の好みに合わないので、変更する予定です。これもオークションなどで中古は探さずに、メーカーの新品を購入します。実はマスターシリンダーは中古を買ってピストンキットを使いオーバーホールするよりも、アッシで丸ごと用意した方が、手間などを鑑みると安い場合があります。

 巷間には安く仕上げる方向のデフレマインドが蔓延していますが、当社はその流れに逆行し、乗らなくても見ただけで質感がわかる高品質を目指して参ります。

 

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雑記

 今日は天気が良く、日差しか心地良い一日でした。花粉症もなく穏やかでしたが、やはりバタバタ過ごしていました。

 先日、記事にしたSP1がステムベアリングの不具合を感じ、お客様に交換を提案したところ了承を頂き、急遽作業に掛かりました。交換を終えた後の試乗は心地良い乗り味で、楽しく走れました。

 猫が木の枝を上手に歩いていたので、写真を撮ってみました。知人が癌になり人生の儚さを感じましたが、猫の呑気な姿をみるとそのような事もひと時、忘れたりします。

 ダンパーのオバーホールを行っていると、油圧機器の修理依頼が増え、リフターのジャッキ修理が3件重なりました。この手の製品は部品精度が荒く、大雑把な作りですが機能は十分果たしているの、それもまた考えを改めるヒントになります。しかし案外難しい問題も多く、数をこなし考え覚えるしかなさそうです。

 

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K0のダンパー完成

 CB750K0の純正ダンパーが作業を終えました。

 ガスを入れる特殊工具を自作して、手直し無しの一発で事が進みとても安堵しました。古いサスペンションの割りに、減衰はしっかりと効いている印象を持ちました。なかなか機会はありませんが、一度乗ってみた車です。

 

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