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2016年10月

週末の営業時間、筑波選手権

 明日から筑波選手権に同行する都合で、営業時間の変更を公示します。

 金曜日は納品などがあり日中不在の時間帯がありますが、品物の受け入れは可能です。細かい連絡は夜7~8時以降に可能となりますので、内容を確認次第、連絡差し上げます。

 土曜日はアルバイトの矢作を含め3人態勢で筑波へ向かいます。金曜と同様に夜7~8時以降に必要な連絡を差し上げます。

 日曜日は朝9時から夜7時までの営業なので、通常の日曜営業時間です。

 不便を強いますが、よろしくお願いいたします。

日常業務

 最近はカシメ型やローダウンなどの大きな仕事が多く、ショーワ、KYB、オーリンズなどを作業すると心が休まります。

 そうは申しましても、XJR1300の純正オーリンズにSGSA14を投入したり、同じ作業の大幅な効率化を実現するためにはどうすれば良いのか、それを考えながら進めていると、あっという間に時間が過ぎ、部品発注や納車など直ぐに夜になってしまいます。

 BMWのダンパーは23mmショート加工のために、東京のべステックスのスプリングを使い、同社の販売している1インチカラーで長さ調整をしてあります。それにより、適度なプリロードを掛けられます。

 ブログも書いては消してを繰り返し、句読点の位置や読みやすさ、内容の理論的破綻が無いかなどを確認して、全体の構成をまとめると、短い内容でも15分程度はすぐに過ぎて行きます。

 40歳も近くなってくると、時間の大切さを身に染みて感じる秋の夜長です。

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NSF100のノーマル・リアダンパー

 広島県にあるモトライドの増岡さんが、個人所有のNSF100をリアサスオーバーホール依頼下さり、作業を終えました。

 シリンダー径などは、高いばね定数に対して明らかに小さいと思いますが、その辺りは外からでも判断できる問題です。今回、減衰調整の針をじっくり観察したのですが、このダンパーの肝になる問題点を発見しました。

 ニードルの径に対し、ニードルジェットにあたる部品の穴径が大きいので、ガタつきが大きく微調整が難しいようです。締め切った状態でもニードルが左右に振れるので、締め切り付近でもオイル流量の規制が困難なようで、それがこのリアサスの使いづらさの大きな原因のように思います。実際にテストを行っていませんし、NSF100には乗ったこともないので、個人の見解程度に受け取ってください。

 この個所を改造して、微調整を確かな物にすることも可能ですが、レース規則に合致するか知りませんし、同じお金を掛けるなら社外品(当社のSGMFGを買い求めてくださると望外の喜びです)を選択したほうが格段に良くなるので、進めたくても勧められません。ディレンマです。

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F800GS完成写真

 F800GSのローダウンが完成しました。実測の結果シート高で100mm(10cm)下げられました。前後ともにスプリングレートを変更し、短いストロークでもしっかり吸収するサスペンションに出来ました。プリロードも適量なので、かなり減ったストロークでも乗車1Gをしっかり確保しています。

 体重66kが乗って15mm下がります。空車状態で85mm、乗車して合計100mmの下げ幅でした。サイドスタンドも一度切り離し、実車合わせで短くしてから再度溶接してあります。

 頂いた金額も、リアはオーバーホールとスプリング交換を行い、フロントはローダウンとスプリング交換でしたが、合計金額は20万円ほどです。これほどの下げ幅となると、簡単ではないので出費も大きくなりますが、車高で乗りたい車両を諦めていた方は、一度相談してください。

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オイル開発、広島高潤、56レーシング、56デザインスポルト

 広島高潤と共同開発を行っている、新作のオイル(フルード)のテストを行います。

 現在のところ実走テストはすでに始まっており、56レーシングのNSF250Rの前後ダンパーにも使用しています。その他、モニターのお客様も数名いらっしゃいます。

 現在のヒロコーのオイルでも他社に引けを取らないのですが、使用者(当社)と製作者(広島高潤)の意見をぶつけ、より高品質な製品を開発したい意欲にかられ、手を付けました。

 プロト1とプロト2があります。56RacingのNSFにはフロントフォークへプロト1を使い、リアにプロト2を用いています。鈴鹿サーキットでの比較によりプロト2の優位性を確認しましたが、問題点もあるのでそれをどの様に解消するのかと、ダンパーテスターでの客観的な数字を突き合わせ、最後に価格を決めて行きたいと考えています。

 当社の独占販売ではないので、広島高潤さんから直接購入できる製品になる予定です。56レーシングとの共同開発なので、名前にそれを冠するかもしれませんので、楽しみにしています。

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朝に写真をのせます。

  BMWのF800GSをローダウンする作業を終えました。

 フロントフォーク、車体担当の大槻も残業してくれたので、何とか形になりました。写真は改めて載せますが、去年のMT07ローダウン以来の強烈な下げ幅です。しかし、リアの動きはかなり良い感触でした。

 フロントはスプリングレートを変更しましたが、減衰は手付かずなので、今後のオーバーホールを行う際にプリロードと減衰の小変更を施せば、更に良くなりそうです。ただ、オフロードらしさは失ってしまいそうです。

 

MALOSSIとPAIOLI

 市川のお店からMalossiのオーバーホールを依頼頂きました。

 マロッシのダンパーは実際パイオリの製品です。当社にはパイオリの部品はかなり在庫があるので、オイルシールやダストシールなどの基本的な消耗品は心配ありません。ですが、同ダンパーはガスを封入する口がないので、追加工が必要となりますが十分な肉厚を持っているため、それほど困難な作業ではありません。

 FGもパイオリも、マロッシもイタリアなのでこれらのダンパーを作業している最中は、個人的な満足に浸っています。パイオリを母体とするダンパーは細部の造りこみが荒いことが多く、手間のかかる仕事ですがそれが楽しくもあります。文句を言いながらもついつい手が出ます。FGは価格が高いので、パイオリベースなのですが仕上がりが違います。ダンパーの性能は機械部品の精度を除けば、作り手の経験から導かれる感性と、考え方が大切なようです。FGがそれを実証しています。

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2台の評価

 Z1とトリッカーが持ち主の手に渡り、評価を頂きました。

 Z1は少々硬く感じる部分はあるけれど、安定感が大きく増しとても良くなったと評されました。安定感に大きく寄与するのが、リアのWPに入れたトップアウトスプリングです。リバウンド方向で作用するこのばねのおかげで、リアタイアが路面から離れるのを抑制し、リアブレーキの利きも良くなります。タイアが路面から離れずらいという事は、転倒しずらいのと同義なので安定感を感じるのだと思います。

 Z1に付いていたWPはメーカー出荷の仕様で、ばね定数は硬すぎ、減衰は圧・伸びともに過減衰でした。それを適正にし、トップアウトスプリングを追加した上に、ロッドはSGSA14で太くしたことで剛性も少しですが上げられ、ダンパーの動作を滑らかにさせられたので、乗り味も大幅に良くなったのだと感じています。

 前後ともスプリングレートをもう少し変更したいので、次の課題とします。年末から春先にかけスプリング交換に着手し、より上のバランスを模索します。

 フロントのカートリッジは伸びと圧を調整できる利点を最大限に活かし、ブレーキから旋回にかけて望み通りの沈み方を演出できました。ばねの硬さをもう少し柔らかくしてプリロードを掛ければ、沈み込みから伸びまで好みになりそうなので、0.75kと0.7kを試しす予定です。

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 トリッカーは減衰の不足が一番の問題点と捉え、そこを主眼に作業を進めました。

 フロントはオーバーホールで消耗品の交換が主な作業内容でしたが、オイルを15番とし油面を155mm、カラーを製作し4mmイニシャルを足しました。リアにはFGを投入したので、ばね定数や減衰はかなり満足できる仕上がりとなりましたが、物足りないフロントに合わせセットアップを行ったので、フロントフォークにカートリッジを追加した暁には、かなり高度なバランスを得られると思います。

 結果として、前後ホイールがセローに替わっている事もあり、オフロードバイクとしての性能が格段に上がりました。特にフロントの安定と、速度域が変わっても変わらなぬ操安を得られました。

 人によってはもう少し軽快性を欲する事もあるでしょうが、リアの伸び減衰を2~3クリック抜けばかなり改善するので、調整式のサスペンションの有難さを実感しています。これは上記のZ1でも同様ですが、調整のあるサスは上手に使えばバイクの楽しさを倍増されられますから、皆様もぜひ試してください。それで困った時には電話してください。

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F800GSをローダウン

 BMWのF800GSを依頼頂いたのですが、70mm以上車高を下げたいとの要望があり、かなり大きな仕様変更となります。

 リアのレバー比はおおよそ3.5なので、ダンパーを23mm短くすれば80mm下がります。しかし、リアだけ下げたのでは希望通りにはならないので、同時にフロントも作業を行い、シート高を80mm下げます。

 フロントはキャスター角があるのでダンパー長に対して0.9を掛けた数字が、地上から測り実際に変化する数字です。数日内に完成する予定で進めていますので、作業を終えたら写真を公開いたします。

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取材

以前から紹介していましたZ1の純正フォークカートリッジ化を、BG誌の林さんと鈴木さんに取材してもらいました。

11/14に発売となりますので、購入して読んで頂ければ嬉しく思います。

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