2015年12月
携帯を交換して
携帯電話を交換したので、画面も大きくなりブログの更新がパソコン以外でも可能になりました。
今までは電話からは、フェイスブックのみ反映されたのですが、今後はブログにも上げて参ります。
来年も宜しくお願い申し上げますお願い申し上げます。
パイオリのダンパー
イタリアのパイオリ社製ダンパーのオーバーホールを行いました。
FGとも深い関連のあるPAIOLIですから、部品は通常在庫でした。ロッドの磨耗も、新品ロッドへ交換し対応できましたので、再メッキと違い耐久性も安心です。
このダンパーはイタリアの車両メーカー「LAVERDA(ラベルダ)」に使うのですが、分解したところオイルが完全に抜け切っていたので、乗っていても楽しくないのが想像できます。今後はオーバーホールの効果を実感して頂きながら、バイクを楽しんでくだされば幸いです。
ダンパーはサスペンションシステムの一部ですが、かんり重要な部品です。フレームを除けば、フロントフォークはサスペンションの大半ですが、リアはスイングアーム、チェーン、リンクにダンパーと構成部品が多くなるので、そちらのメンテナンスも同時に行えば、より良い状態を楽しめます。
WPのツインをオーバーホール
年末になっても、作業が終わらず本日も作業を行っています。納期がずれ込んでいるお客様には、迷惑をかけてしま申し訳ありません。
WPのツインショックをオーバーホールいたしました。FGやオーリンズを主な業務にしていると、WPは異質に映ります。特殊工具がかなり違うので、足りない工具はその都度製作しながらオーバーホールを行います。今回はガス封入工具を新作しましたが、3時間で仕上がる予定が、図面から追加工があり、5時間も掛かってしまい見通しの甘さを実感した次第です。
今回のツインショックは旧型の36ピストンを採用したモデルですが、WPはシャフトが頑丈で再メッキが必要になる事が稀なので、オーバーホール費用が安く収まり、作業者としても気が楽です。
R25のJP250
先日納車したR25用FGを日曜日に筑波でテストし、その報告が本日ありました。
気温などを考慮しバネとダンパーの調整を施したところ、かなり良い調子で走れたとの事です。今後はスプリングレートと内部の減衰を見直し、さらなる調整を重ねます。
ライダーはかなりレベルの高い能力を有し、開発ライダーとして適任かと思います。来年の1月いっぱいで仕様をまとめ、2月には市販化致します。一月中にもう一本製作し、別のライダーへ供給し開発速度を高めます。
スプリングのリモートコントロール(油圧のプリコン)を備えたFQT31は税抜き¥147,000。機械式のダブルナットイニシャル調整を行うFQT11は税抜き¥128,000で買取規則の15万円以内に収まります。
上位機構を備えたFFX(いわゆるTTx)は機械式イニシャル調整を備えたFFX11を税抜き¥150,000で製作し、FFX31はアジャスターをオプション販売とし、別売りの¥51,200です。規則もあるのでセット販売は行いません。アジャスターを使うかどうかは、使用者様が大会規則を確認のうえ、購入願います。
クローズドカートリッジの考察と宣伝
今回はフロントフォーク丸ごとの交換ではなく、内部のカートリッジのみを変更する場合を考えてみます。
旧来の一般的なカートリッジは潤滑や油面を決めるオイルと、減衰力を発生するオイルが混然一体となり使用するので、バネのこすれた汚れやスライドメタルの汚れ、オイルシールの削れたカスがカートリッジ(減衰機構)に入り、ピストンやシムに挟まったりするなど問題を起こします。泡消性も悪くなり、フロントサスペンションシステム全体として機能が低下します。
その問題点を解消しするために、2000年代に入りレースで主流になったのが、クローズドカートリッジです。これは今までのオープンカートリッジのオイル経路と、ロッド体積変化を受け止める機能をカートリッジ内部に納めシステムを外部と遮断する事から、クローズドの名がついています。
エンジンに例えればエンジンとギアの潤滑を分離し、エンジンは潤滑を主にし、ギアは対剪断製を優先し、それぞれの目的に応じた品を使えるので、性能をより引き出せます。
フォークカートリッジは閉じる事で外部からの汚れを断ち、更には閉鎖空間から空気を引き抜き、オイルを充満させればキャビテーションに対し絶大な効果を発揮する上に、最初の段階で気泡がないのでエアレーションは非常に起こりづらくなるので、減衰機能をより安定させられます。特に現代のダンパーはタイアや車両の進化に応じる為、減衰が強くなっているので問題が顕著になるので、その解決策としてクローズドカートリッジは非常に有益だと考えています。
問題はメンテナンス性を犠牲にする点です。サスペンションやダンパーに精通し、工具と知識のある工場でなければ、作業に手が出せません。実際、先日1199パニガーレのフロントフォークがおかしいとの依頼で分解した、ザックスのクローズドカートリッジは、オイルが不足し気体が存在し、間違った組みつけにより不圧になっていた品を作業したのですが、非常に危ない状態で、バイクとして成立していませんでした。
価格面でも専門性がより高まる事で、販売価格と整備費用も高額にならざるをえません。
上記の点を踏まえ、FGのクローズドカートリッジ「Pressione Zero」は市販している非加圧式(ガス圧の掛かっていない)のなかでは最高の性能を有していると、断言します(といっても私見ですが)。
ステアリングダンパーの機構をご存知の方には理解が早いと思いますが、一方が動けば反対側にシャフトが突き出てくるので、内部の容積変化を起こさないのが、スルーロッド(ステダン式)の利点です。FGのプレッスィオーネ・ゼロもスルーロッドを採用しています。容積変化が無いので微妙な動きにも追従し、チャタリングに対し大きな効果を発揮します。もちろんトップアウトスプリングを備えています。
回路が閉じているので、前述のキャビテーション対策にもつながります。ガスで圧力をかけていないので、オイルシールのリップを締めるける力も弱く、フリクションの面でも利点があります。ただ圧をかけないのでプレッシャライズドカートリッジ(加圧式)と比較してキャビ、エアレーションに対し若干弱いのも事実ですが、オープンカートリッジとは比較にならないほど、高機能です。
さらにPressione Zeroの利点は倒立式に限りますが、トップキャップに全ての機構が集約して有る点でもあります。伸び(テンション又はリバウンド)、圧(コンプレッション)、イニシャル(プリロード)車高調整(突き出しに相当)の全てをバイクにまたがった状態で行えますので、レースでセッティング変更に取られる時間を最小限に留められるのです。
価格は税抜き¥238,000と、機能からすれば非常に安く設定してあります。もちろん絶対値としてはかなり高額なのですが、このトップキャップは見た目にも訴求力があるのではないでしょうか。スプリングも希望にあわせ変更可能です。
加圧式(プレッシャライズド方式)を希望の方には、オーリンズのFGRシリーズを提案いたします。こちらはFGと比較し、システムがより複雑になるので更に高額な¥288,000ですが、FG、OHLINS共にバイクをより面白くする製品です。
Scrivero' a volte con italiano
Anche questo anno ci sono state tente cose.
Il lavoro e' abbastanza bene pero' rimane qualche problema percio' dovro' risolverlo l'anno prossimo.
Per le gare abbiamo preso i buoni rislutati con le squadre 56Racing.
Facciamo forza per lavoro anche l'anno prossimo, ma il lavoro non finisce e il blog continua le ferie!!
R25のFG完成
この三日間はR25のリアサスペンションにかかりっきりでした。
減衰が合わず組みなおし、それでも気に入らないのでニードルを作り直し、更に詰めるために再度減衰を見直し、先ほどやっと完成しました。もちろん、コースで問題点を洗い出し、細部を見直す必要は有りますが、十分価値のある一品に仕上がったと自負しています。
JP250の競技規則に合わせ、写真の品で税抜き¥147,000です。今回は中古ベースで造り、レースの開発も担って頂くため特別価格でしたが、現在イタリアへ発注しているダンパーが届けば、現行型で外観ももっと綺麗になりますので、期待してくださると嬉しく思います。
自分の力量不足で、かなり組みなおす破目になりましたが、レースサポートも一緒に行っている当社大槻の助言もあり、最後は上手い設定を作れたので、自身を持って納車できます。
今回は実車預かりで作業を行ったので、今後の為にリアサスペンションのレバー比も測定し、考えて居たよりも値が大きかったので少々驚きましたが、現在レースで一般に使用されているばね定数は、かなり良い値だと数字の上でも検証できました。