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2015年2月

DMSダンパー

 以前ご依頼いただいた、車のダンパーでDMSと言うメーカーです。

 シールヘッド、フリーピストンなど簡素な作りを高度化すると、一台分で15万円は必要となりますが、一度作り直せばメンテナンス費用だけですみますし、写真で分かる通りガスがオイル室に入り込み、ダンパー性能を体感できるほどに悪化させます。ランエボのダンパーなのですが、これではレースで使い物になりません。

 DMSは代理店の取り扱いがなくなり、メンテナンスが出来ない状態らしいのですが、なかなか興味深い作りで、ロッド先端に伸び、圧の減衰調整が付いています。SHOWAのBPFのトップキャップを超小型化したような感じです。こういう発想には、敬意を抱きます。

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アンチノーズダイブ

 アンチノーズダイブのオーバーホール依頼も、たまに頂きます。

 部品の手配や加工が必要だったり、すんなり終わってセットで2万円前後の場合もあります。

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ロッド(シャフト)製作

 リアダンパーのロッドを製作する場合があります。

 今回はKONIのロッドですが、インチサイズをミリへ変換するために、製作しました。減衰調整が付いている場合は、非常に手間が掛かり高額になってしまうのですが、今回はムク棒でしたのでそれほど難しくなく進みました。

 時間の都合でメッキが間に合わない場合や、ダンパーシステム変更に伴い、ロッドを太くする必要がある場合は、今回のように作り直します。 

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日常業務の紹介

 変わった内容を取り上げてばかりいますが、毎日の仕事は、やはり一般的なサスペンションが大半を占めます。

 CB400SF、RMX250、TDM900、GSX-R750、XLR250を本日は作業しました。その中でBMWのR1200GSのESAを分解確認作業いたしました。

 油圧プリロードのモーターは作動したのですが、伸びダンパーの調整モーターが不調なようです。ダンパーは税込み39万円前後するらしいです。一般人にはおいそれと交換できません。社外品のダンパーの方が安いらしいので、壊れてしまった方はそちらも視野に入れ、検討されたほうがよいと思います。

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PAIOLI

 パイオリのダンパーを作業しています。

 古いビモータには数多く採用されていますので、メンテナンスの依頼も多く頂きます。

 全ての消耗品が交換可能ですから、心配なく作業可能です。古いビモータにお乗りの方は、現代でも充分な性能を発揮し、セッティング次第ではオーリンズと同等と言っても差し支えない、パイオリの乗り味を楽しんでください。

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凄い

 この前の日曜日に家族で出かけた際、本屋に寄りました。

 目に付いた一冊の本をめくり、すぐに購入を決めました。35GTRの開発で有名なこの方の、雑誌での評論などをまとめた素晴しい読み物です。車に対する判断基準が非常に的確で、バイクを考える場合でも有効だと思います。乗り物を生業にしている方には、手に入れる機会があれば購入を勧めます。

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koniの内部

 コニーのオーバーホール中です。

 なにぶん古いので汚れが凄く、分解した時の匂いもかなり強い(悪臭と言える程)ので気合が必要です。オランダの製品なので、ネジはインチとミリが混ざり合った仕様となっていますから、部品製作の時は用心深く確認しなければいけません。以前聴いた話では、24山をピッチ1mmで製作して、無理にねじ込んだ人も居たらしいので、間違わないようピッチゲージを使用し入念に調べています。

 写真はツインチューブのベースバルブ(圧減衰)です。

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MT-07試乗

 雨も降らなかったので、MT-07に乗ってみました。

 基本はMT-09と同じくホイールベースを短く感じる車体です。よく聞く「フロントが柔らかくて怖い」部分は、一般的なレベルだと感じました。それ以上に感じたのは、リアのプリロード過多、低レート、伸び減衰の圧倒的な不足です。プリロードを3段目で乗ると、リアが常に高い状態となり、アクセルを開ける場面で、タンデムシートに当たるまで後ろに乗らないと不安を覚えます。ですが、それはリアスライドの場面で人間が大きく振られるので、リカバーが難しくなりますから、あまり気持ちよくない状態です。試しに1段目で乗りました。動的車高は低くなるので、望んだ部分は得られたのですが、スプリングレートの不足に起因するダンパーの動きすぎと、伸び減衰不足でフワフワが収まりませんでした。ただ、改善点と問題点を発見できたのが、収穫です。

 車体の設計から、上記の乗り味になっていると思うので、サスの変更だけでどこまで対処できるか興味を持ちます。先ずは、リアダンパーの自由長を見直し、スプリングレート、減衰、を合わせます。そこからフロントの突き出しとイニシャル量で車体姿勢を作れば、大幅に改善するのではないでしょうか。簡単な仕事ではありませんが、挑戦してみます。

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レバー比の測定でわかったこと

 今日もリアサスペンションのレバー比を測定し、傾向を探っていました。

 年代でトレンドがあるようで、大きいレバー比で漸進率の少ないもの、その逆に小さいレバー比で漸進率の大きいもの。

 全て空車1Gでの状態を測定しました。モリワキのmotoGP車両やmoto2車両も測定し、ついでにキャスター角も測定。調べた中では、カワサキのmotoGPマシン初年度は、結構いびつな寸法だと思います。2007年は一般的な寸法に落ち着いていました。もちろん冒険は大切でしょうが、同時に「外せない枠」も存在していて、その枠の中で「どうのように組み合わせるのか」、それが重要なのでしょう。

 そこまで考えて「外せない枠」とは?と自問するのが常ですが、レースで言えば規則やタイアになるかと思います。最低重量、エンジン型式、ホイール巾などと経験(データ)で色々見えてくるはずです。

 

時間外

 就業後に作業場で遊ぶ時もあります。

 今日は、自宅で使っているお菓子缶のフタに、真鍮の取っ手をつけました。少々の加工で済みましたが、なかなか良い出来に満足しています。次の機会があれば、もっとあれこれ詰めてみたいですね。

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