2015年1月
R25のFGを開発
ヤマハのR25のために、FGでリアダンパーを作ります。FQEという安価なモデルと自社製の部品を組み合わせたFSMを製作し、STレースに使ってもらう予定です。
来週には雛形を作り、3月中には半オリジナルダンパーを完成させたいと考えています。これは旧来の仕組みと、ツインチューブの発想を組み合わせ、省スペースを主眼にNSR250やNSRminiなどに発展させられる構想となっています。
販売価格や原価を無視して、作りたい形を現実にします。伝統的なダンパーに見られる、微少ストロークの応答性の悪さと、ツインチューブの大ストロークで過減衰に陥りやすい部分を、上手に避ける設計を目指します。FGのFFXならば左記の問題点を解消していますが、「枯れた技術の水平思考」を題目に一丁作ってみます。
普段の仕事
当社はレースの仕事はほんの一部でして、通常は中古車の仕上げや、街乗り車両の油漏れ修理が大半です。ただ、どのようなダンパーも基本的には断りませんので、珍しいダンパーも多く手がけてきました。
初めてのダンパーを分解する時は、いつでも興奮します。今回エクストリームテックを分解する中で、面白かったのはリザーブタンクの内部です。フリクションに気を使っている使用でした。ツインチューブの作り方、各部寸法はメーカーの色が出て面白いと思います。
オーリンズの正立は最初期の型です。インナーチューブの上端に何本か、突き出し量の目安になる溝があるので一目でわかります。内部のピストンも倒立フォーク同様に、現行との違いを発見できます。
シムは内側に変形が確認できます。この様にメーカー純正を分解すると、シムが多かったり少なかったり、ニードルが新品バラシなのに固着していたりと、色々あります。
リアサスのボディーはGSX1400の物です。パッと見はSHOWAのようですね。
礼状
郵便の方が、お客様からの手紙を配達してくれました。
TRXのフォークカートリッジ化に対する試乗の印象と、お礼を書いてくださって、恐縮しました。
仕事を認めて頂けるのは、とても嬉しい思いです。