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部品製作

 受注したFGの為に、特別に3セット部品製作を進めています。

 ビューエルやTMAXに代表される、スウィングアームが押されるとダンパーが伸びる作りです。そのためにはスプリングのセット方法を変える必要があります。数日の間で完成しますので、また詳細を伝えます。

 

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KX85のKYB

 東金のバイク店からKX85のリアサスペンションの依頼があり、分解しました。

 アルミシリンダーのため、摩耗が進むとオイルが真っ黒になります。本当に墨汁と言った様相です。このダンパーは全ての消耗品が交換できます。気になるのは、自由長、ストローク長に対して伸び切時の勘合長です。もっと長い方がガタも少なく動き出しも滑らかになりますが、自由長は制約がありその中でストローク長を多く取ろうとすると、自ずと各部の寸法が決まります。 

 この個体は以前にオーバーホールを行った形跡がありました。他人の仕事を見ると思うことは多々ありますが、見られて恥ずかしくなく、むしろ丁寧で凄いと思われるような作業が出来るように、心がけます。

 

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長尺

 POMの80丸、長さ1000mmの材料から必要な分だけ切り出す加工です。

 普段は長くても500mm程度から加工していますが、今回は材料費が安いので定尺で購入しました。当社の旋盤は滝澤の9尺で心間1500mmなので、余裕で作業可能です。ただ、自分自身が初めて行う加工のため、取り付けと心出しに時間が掛かりました。

 

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菅生へ向けて

 大槻が業務終了後、週末行われる菅生のレースへ向けCBRのフォークを分解していました。

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SUS303と304

 俗に言う18-8ステンレスの加工についてです。

 普段のカラー制作には303を使っていたので、試しに304で冶具を製作してみました。やはり切削性が悪く、条件を整えなければキリコが帯となってつながり、かなり危険です。今回はたまたまキリコが綺麗に外部へ排出されたため、問題にはなりませんでしたが、場合によっては加工対象に絡み傷がつくため要注意です。そこで、バイトを変え切削条件も変更して綺麗なキリコが出るよに変更しました。

 汎用旋盤は送りを速くすると、キリコが吹っ飛んでくるので結構怖いです。

 アルミも同様なのですが、ステンの切削で1mmも切り込むと熱が凄く、飛んできたキリコで悲惨な目に合うため、今は0.5mmを基準にしています。別件ですが、25mm角のバイトで交換チップのNRは0.4が最小なのでしょうか。小型旋盤用の12mm角のバイトにNR0.2のチップがあり、それを特定の切削に用いていますが、かなり良く削れます。Rが小さいので切削抵抗が小さく、硬い品を削るときにはこちらが有利でした。チップの材質も影響するとは思いますが、今後も研究してみようと思います。

 

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TZMのYECを更に改造

 昨年あたりから、TZMのYECに関する依頼が多く、ありがたい限りです。

 今回の依頼は街乗りとサーキットで使うようです。予算よりも内容を重視した依頼でしたから、かなりの改造を施しました。

 ロッドはSGSA14へ交換・拡大し、それに伴いガイドブッシュもオイル室側へ移しフリクションの低減を狙います。オイルシールはFGを流用し、エア抜き用の特殊ボルトもFGを使いました。ピストンリングはいつもの金属バンドですが、純正とは少し変えて取り付けた事で、滑らかな動きを狙います。

 アッパーマウントの焼き付けブッシュは、ドライベアリングとステンレスカラーを合わせ、ここでも作動性を上げるように作り直しました。

 抵抗をなるべく排除して、動くようになった分はダンパーで抑えるのが基本だと考えます。焼き付けブッシュの効果も分かりますが、二輪車では絶対的な優位性はないと思います。ロッドの軸受をオイル室内と外へ置く場合で、どれほどの差が出るかを当社では未だ検証していませんが、製作する場合に二つの大きな理由から、可能な限りオイル室側へ置くようにしています。

 

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二気筒CBRのFG

 昨日は、採寸したばかりのCBR250RRのFGに対する問い合わせがありました。

 採寸させて頂いたお店のお客様が、現在R25にFGを付けており、それを気に入って下さっているようで、新たにCBRへの要望がありました。今週にはFGから大量に品物が届くため、それを活用しようと考えています。

 製作が始まり次第、ブログで紹介いたします。

 

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BMWのステアリングダンパー

 初めてのお店から連絡を頂き、BMWのステアリングダンパーをオーバーホール致しました。

 ロッドガイドが軸受でなく、砲金ブッシュの一体形状でした。しかし、ロッドの当たりは強めでしたが傷と呼ぶほどでなく、お客様の意向もあり研磨で仕上げました。

 このステアリングダンパーは簡単な方法で、減衰の強弱をつけているのですが、切換型なので中間域はなく、2段階にしか変異しません。エア抜きは、組み立ての手順からして完全には抜けきらない形をしています。オイルシールを挿入する際は、特殊な冶具を必要とします。

 

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新品ドリルチャックとアダプタ

 旋盤の芯押しに取り付けるドリルチャックは古く、テーパー部の傷が多くあったので、両方とも新品に交換しました。

 ユキワのチャックにトラスコのアーバーで取り付けました。以前はMT3に変換アダプタで取り付けましたが、今回は直接取り付け可能にするようMT4のアーバーを選んでいます。

 試し削りを行った感触は、ガタが少ない分だけ回り方は重かったです。しかしカッチリしていて、好ましく思います。両方揃えても1万円強なので、定期的に新品へ交換するほうが良いかもしれません。

 

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オイル漏れ、保証、問題解決

 ダンパーを扱っている限り、逃れられない問題があります。

 オイル漏れと作動不良が代表的な2点です。そのほか、この時期は忙しいため納期遅れも起こりやすくなり、依頼主の方には迷惑を掛けてしまい、申し訳なく思いっております。

 オイルが漏れる理由は定かではありませんが、自社製のSGSAではオイル漏れの問題は起こっていません。数年前に再メッキに不良が出て、顕微鏡を購入して検証した結果、旋盤で言うところの「切り込み量と、送り速度」に問題があり、表面に大きな欠陥が見つかりました。この点はメッキ業者さんと情報を共有して、解決できました。オーリンズのように、作動性を優先するとオイルが漏れやすいのも事実ですが、動きの良さを優先順位の上位に置くと、仕方ない事かと考えます。

 先日起こった作動不良の問題は「オーバーホール前よりも良くはなったが、どうもサスがポワンポワンする」といった内容でした。これは組み方に問題はなく、実験した結果、オイル粘度の変更で対応できました。初回の作業時に、内部の錆が多いと報告を受けていましたが、超音波洗浄と表面研磨を行っても解消していなかったようです。シムもピストンも表面に欠陥が発見できず、シリンダー内壁の研磨も行い、前述のオイル粘度で根本的な解決をみました。この問題はかなり大きな事件なので、今後も気を抜かずに、観察したいと思います。

 WPのオーバーホールに際しても、ダンパー本体でなくホースとリザーブタンクの連結部、バンジョーボルトからオイル漏れが起こった事もあります。これはWP社の特殊な作りに惑わされ、銅ワッシャの選定を誤ったのが原因でした。

 綺麗ごとばかり書かずに、起こった問題と解決方法も記して参ります。

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