SACRED GROUND STAFF BLOG
CBR1000RR-R 基本特性を考える
2020年型のCBR1000RR-Rを試乗しました。
純正状態とTSRのローダウンリンク取り付けた二種類です。
純正はリアが高く、フロントは低い。前後ショックにおけるバネの硬さは良さそうな印象です。がリアが高いのでフロントの存在感ばかり目立ちます。そうは言ってもリアスプリングが硬い訳ではなく、車高の問題からフロントへ重量が偏っておりそれが影響し、リアの存在感が希薄にさせています。
なぜそれが分かるのか?ローダウンリンクを入れて走ったからです。リアを下げて走るとしっかり動きます。しかしながらその状態では旋回性能が下がり、気持ちよく走れません。なぜか?リアが少々下がり過ぎているのだと思います。
リアを20mm(リアアクスルの垂線上)下げるのであれば、フロントは(同)20〜25mmとリアよりも大きく下げる必要がありそうです。
近日、これを試し兵庫県へ納車へ行きたいと思います。
今年は変えられるように、動きます。
先週の事ですが四輪のショックを依頼くださったお客様から、お叱りを受けました。
四輪のショックでしたが、連絡を先方頼みにして、こちらから連絡を怠り納期に問題が発生したためです。
これは創業当社から私の問題点であり、父にも散々小言を言われ、耳にタコではありますが長年の行動を変えるのは容易ではなく、今回も迷惑をかけてました。
昨年も同様の問題が発生しており、これら解消は急務です。という事でこれからは、現状に即した納期設定や金額などを考慮し、これまでとは違う業務体系を目指します。
走行200Kmのリアショックを分解
テスト用に購入したオーリンズですが、動画やブログで取り上げ、骨までしゃぶる勢いで記事にしております。
走行200Kmのリアショック分解
走行距離が短くとも、オイルにエアが混入しているとほんの少しの走行でも激しく泡立つのを確認できます。
当社は車両メーカーの純正ショックの新品分解も経験していますし、オーリンズの新品分解も見ています。写真のように綺麗なオイルが出てくるのはしっかりエア抜きが行われた証左です。リアショックはエンジンと違い、それほど金属粉は発生しませんが、それでもある程度の距離を走ったらオイル交換すると、汚れが一掃され良いと思います。製造会社によっては部品の洗浄が完璧に行われておらず、ペーパータオルで吹けば黒ずむなどは枚挙に暇がありません。
実はFGも同様に部品の洗浄は未熟です。そのため当社では新品においても、完全分解し洗浄する作業内容を提案しています。
新品分解でこそ、メーカーの力がよりわかりやすいと思います。今後も新品分解を行う機会があれば、その内容を後悔してゆきます。
XJR1300のオーリンズを分解
先週の土曜日にテストを行ったXJR1300のオーリンズYA413ですが、今週もテストを行います。
その内容は動画で話しておりますので、よろしければご覧ください。 https://youtu.be/Lwv_KLdaiDM
今回、減衰設定を行うために分解し驚きました。これまで30年間使い続けてきたピストンのデザインが変わっています。シムの組み方も当然の如く違っておりました。極めて面白い組み方で、乗車感覚とシム設定を見ると得心です。なるほどこの設定だから、動画で話しているような大きな衝撃を乗り越えた際の滑らかさがあるのだと、納得しました。
とりあえず、伸び圧の設定変更を行います。成功して失敗しても大きな収穫を得られますので、土曜日の試乗が今から楽しみにです。
CBR1000RR-Rの試乗、雑談ブログ
オーリンズを採用したCBR1000RR-Rの改造予定が入っており、ローダウンリンクを取り付けた状態での試乗を終えています。次はノーマルリンクで試乗を行い、その違いを評価すると同時に純正状態も知る事ができます。
会社では主に2019年のiMac21.5インチを使っています。事務所で動画などの編集作業を行うのはWindowsです。自宅は昨年の大晦日に購入したM1MacBookAirですが、キーボードの打ち心地はlogicoolとは違うものの、とても好ましい印象です。Magic Keyboard2よりも好みです。
Magic Trackpad2も持っていますがマックブックのそれは反応が好ましいし使い勝手も良いと思います。それらの機器に助けられブログの更新も楽しめます。
以前の2015年型MacBookはファンレスで12インチ。小さくて軽く良い面もありましたがバタフライキーボードのディメリットや、たかがブラウズィングでもかなり高温になる熱効率の悪さには辟易とします。
それらが改善したM1MacBookは扱いやすく、ついついPCに手が行きます。
私がMacを好む理由は音楽学校時代に初代iMacで学んだのに起因しているのかも知れません。操作感に関してもWindowsより心地よい。Google Chromeを使えば事務作業もなんら問題なくこなせます。
Macのラップトップ(ノートPC)が好きな一番の理由はトラックバッドにあります。Windows系のそれは反応範囲等の勝手が悪く、マウスや後付けのトラックパッドが欲しくなります。マックならば周辺機器を用意しなくても十分作業に耐えます。
今後は工場のPCをデスクトップからラップトップに変更してゆくかを悩んでおります。ラップトップにサブモニターを用意すれば画面の作業領域は十分確保できますし、自宅へ持ち帰っての作業が従業員にも可能になります。
今年はサスペンション以外の電子機器やそれらの改造や変更を少しは進めるつもりなので、よりPCや計測機器の重要性が増すのは必定です。今後2〜3ヶ月でそれらの電子機器を揃え、年内で何らかの結果を出せるよう研究してみるつもり居ります。
余談ですが、12/31日の午前中の事です。自宅でMacBook12インチで作業を行なっておりましたが、M1MacBook Airを買い会社で開封し、単体で自宅へ持ち帰りひっそりとPCを入れ替えました。
色も同じ銀色で12から13インチへの変更で大きさもよく見なければわからない。と言う訳です11.5万円の買い物はカミさんに気付かれず、無事に歳を越せました。同日の夕方、カミさんのiPhone12Proも届きました。
しかしPCと携帯電話を比較し電話の方が高いとは恐ろしい現実です。私はミラーレスのフルサイズセンサーデジタルカメラ、キヤノンのEOS RPを写真撮影に用いますので、携帯電話のカメラ機能は重視しません。と言うことでiPhone12miniか噂程度ですが、iPhoneXをベースにすると噂のSE3を検討しています。これも購入したら使い勝手などを報告いたします。
自宅で動画編集を行えるように、Final Cut Pro Xをダウンロードしました。そこで少しづつ自分のアカウントを使い、家族や猫の動画を更新してゆくつもりです。そちらは完全に遊びなのでわざわざ告知はしませんが、見つけられた方は優しいコメントをどうぞお願い致します。
SHUREのヘッドフォン
動画編集用にヘッドフォンを用意しました。
SHUREのSRH940です。もっと高い6万円の品もありましたが、あいにく在庫がなくこれを選びました。ということで次に購入するヘッドフォンは決まっております。
このクラスになってくると安価な品では聴こえなかった音が聴こえるようになります。微細な音がわかるし音の表情とでもいうべき物も感じられるようになりました。
しかし何が重要って、耳(頭)が痛くなりずらいのです。私は耳周りが弱いらしく、マスクやヘッドフォンを長時間はめていると(10分と言った短時間でも)痛くなり不快に感じます。それがこのヘッドフォンは1時間以上、数時間単位でも平気でした。これは驚くべき事です。
今後、カメラ、レンズその次は音を追求してみよう考えます。若い頃はギターを弾いていた経験があり、スピーカーや音楽には常々興味を持っていましたが、動画編集とここで繋がりましたのでそれらも楽しんでみようと思います。
カワサキH2のフロントフォーク
前後ショックのO/Hを依頼があり、カワサキのH2を進めています。
2年ほど前にサスのベースセットを依頼くださった方が、今回はO/Hで預かりました。
リアショックはハイラインと呼ぶ、消耗品を全交換する内容ですが実質のフルO/Hです。フロントはプレミアムラインで、完全に全てを分解する作業内容で進めました。
H2はスーパーチャージャーが備わっているだけあり、恐ろしく暴力的な加速を見せます。それだけに減速の重要性が高くフロントのスプリングレートも減衰もがっちりしています。YZF-R1も同じ機構のKYBフォークを採用しており、作動性は極めて良好です。H2はインナーチューブにDLCを施してあり(少々の課題はあるものの)耐久性も高く私としては高評価を与えています。
それだけに部品点数が多く分解作業は工数が増え、当然工賃も高くなります。部品点数が多いという事はそれらを完全分解し洗浄するのは極めて有効な作業と申せます。
R1の動画でも少し話しましたが、フロントフォークの作りが良いだけにリアショックの安っぽさが目立ちます。普通に売っている車両の中では良い出来と言えるリアショックですが、反してフロントの出来が良いために見劣りするのが現実です。
H2の前後ショックを制限なしの改造をするなら何から手をつけるのか?先ずはリアショックに性能の高い品、つまり思い通りのセッティングが叶う製品を取り付けます。フロントは難しいでしょう。純正フォークのセッティングを変更したり社外品に交換しても、あの加速からの原則には手を焼く筈です。
どこでテストをするのかも難しい問題です。サーキットを含め私の経験では290Km/hしか出した事がありません。400Km/h出るというバイクのフォークセットは簡単には出ないでしょう。ですから街乗りでのセット問題なくとも300Km/hを超える超高速域からの減速をどれだけ短時間で簡単に、安心して(怖くない)行えるかはとても難しい難題でしょうが、いつか挑戦してみたい題材です。
ズームレンズの使い勝手と単焦点の魅力
あいも変わらずカメラで撮影を楽しんでおります。
出かける時はズームレンズを二つ用意すれば、普段使いでは近接から望遠まで難なくこなせます。しかし!久しぶりに単焦点でバイクを撮影すると、その写りに強い魅力を感じます。
フルサイズの一眼カメラ特有のボケ感などではなく、被写体と周囲の距離に奥行きや広がりを感じるのです。これはレンズの特性なのでしょう。何がそうさせるのかはわかりませんが、明らかな違いがあります。
本日の早朝は月を撮影しました。先日も真っ暗な夜空に浮かぶ月を試し撮りしたのですが、シャッター速度1/60秒でF8~10程度。ISO感度を2000~10000で試すと、かなり綺麗に移ります。満月であればかなり明るいため、撮影は苦労しません。
下の写真は手持ちで300mmの望遠で撮影したのですが、下の方に小さくクレーターが確認できるほどです。単焦点の135mmでも撮影しました。そこはやはり移りが違う。
今後は月の撮影も楽しむために、望遠レンズでしかも単焦点を購入してみたいと考える次第です。
試乗車ZX-10R
2017年型のZX-10Rが車検を通り、開発・試乗車としていよいよ実走が可能となり、走り出しました。
昨日、S1000RR(初期型)とCBR1000RR-Rと乗り継ぎました。ライディングポジション、エンジンの低回転からの出力特性などは3車で一番しっくり来る印象です。
前後ショックは大いに問題があり、特にフロントフォークは主スプリングとトップアウトスプリングの比率が悪く、二段バネにありがちな使えるポイントが極めて狭い一点に絞られ、とても使い勝手の悪いセットです。
リアショックは純正そのままでもなんとかまとまりそうな雰囲気は感じますが、しかし極端にセットのズレたフロントを仕立て直した後で、しっかり問題点を洗い出す必要があります。
1月中にそれらを順次進め、仕上げてゆくつもりです。BFFの仕組みはGSX -R1000で熟知しておりますので、シム組、バネ特性を作り込んで試乗車として短い期間ですが皆様に触れて頂きたく思います。
S1000RRの試乗評価
昨日はS1000RR,ZX-10R,CBR1000RR-Rの試乗を行いました。
試乗の印象は、エンジンはかなり穏やかでオートシフターの反応がかなり上質。ポジションも概ね良さそうですが、前後ショックはあまり作り込まれた印象持ちませんでした。
前後ショックの作り替え、交換とセットアップでライダーの思い通りに動く、上質な車両になりそうです。
以前は感じなかったのですが、今回の試乗では舵角のつき方が特異に感じました。ハンドルが切れ過ぎます。これはステムオフセットが大きすぎる際に起こる現象です。
サーキットを走ったことのある2型では感じなかった現象です。一応簡易測定を行い、今後の判断材料にしますが、40mm位あるのではないか?と疑うほどに切れます。
これは車両姿勢、サスセットも色濃く反映される部分なので、明日、試乗しセッティングを詰めて解消を狙ってゆきます。